2020.Q4決算まとめ インテル【INTC】

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INTC】が2020.Q4決算を発表しました。

先日からCEO交代のニュースで話題の

インテル【INTC】

2020.Q4決算が発表されました。

決算発表は、クローズ直前で行われて直後は6%ぐらい??上げてた気がしますが、

なぜか翌日9%の大幅下落!!( ゚Д゚)

という、おもしろ展開になりました。(その後も下落が続いてます)

クローズ直前で決算内容を詳しく見る時間もなくぱっと見で「お!」と思って急いで買ったはいいものの、よくよく見てみる(カンファレンスコールを聞いてみる)と「思ってたのと違った…」

っていう感じでしょうか。笑

まぁまぁ、最近のインテルにとって『決算発表=株価下落』が基本なので、謎の値動きも意外と素直に受け入れられます。

さて、一旦落ち着いて内容をチェックしておきます。

 

2020.Q4決算の数字

四半期ベースと通期ベースの2つの視点から見ていきます。


【2020.Q4決算 単体】
売上高:約200億ドル(▲1.1%)
営業利益:約58.8億ドル(▲13.4%)
営業利益率:約29.5%(前年同期は33.6%)
純利益:約58.8億円(▲15.1%)
純利益率:約29.3%(前年同期は34.2%)
EPS:1.42ドル(前年同期は1.58ドル)
NonGAAP EPS:1.52ドル(前年同期は1.52ドル)


【2020.Q4決算 通期】

売上高:約778億ドル(+8.2%)
営業利益:約236.8億ドル(+7.4%)
営業利益率:約30.4%(前年同期は30.6%)
純利益:約209億円(ほぼトントン)
純利益率:約26.8%(前年同期は29.2%)
EPS:4.94ドル(前年同期は4.71ドル)
NonGAAP EPS:5.3ドル(前年同期は4.87ドル)

 

という結果になりました。

・通期で見れば(EPSベースだと)増収増益
・四半期で見ると減収減益

となるようです。

通期のイメージだと前半は調子が良かったのに後半は失速した。

という感じですね。

一応、年度が終わったのでグラフも更新しました。視覚的にさらっと。↓↓↓

売上高の年間推移
利益の年間推移
キャッシュフローの年間推移
EPSの年間推移

特にそれぞれのグラフに対して個別にコメントはありませんが通期で見たら悪くは見えないんですよね。

ただ結果からすると、
ファウンドリーであるTSMと、あくまでIDM(垂直統合型)であるインテルとでは、状況は多少異なるものの、同じ半導体大手という枠組みでは大きく明暗が分かれる結果になりました。

中身について見てみると、

通期ではIoTセグメント、デスクトップPCセグメントが前年を割りました。
反対にコロナによる在宅ワークへの切り替え需要でノートPCセグメントは大きく伸びました。

そして今のインテルにとって一番大事なデータセンター向けも前年比では増収という結果に。

一安心と思いきや…、

2020.Q4単体ではデータセンター向けが前年比マイナス16%の大幅減収!!

前四半期も減収傾向でしたが、その勢いはさらに増してしまいました。
しかも、IOT、NSG、PSGも減収。
唯一前年比でプラスだったのは、半導体不足でクレクレ状態になっている「車載向け」が前年比+約39%と粘ってます。

ただ車載向けは全体の売上に対して構成比が2%もないため、まぁ貢献度で言うとないに等しい…、残念ながら。

2021.Q1のガイダンス

そして2021.Q1のガイダンスも発表されました。

【GAAPベース】
売上:約186億ドル
営業利益率:27%
EPS:1.03ドル

【NonGAAPベース】(※売却予定のNAND事業含まない)
売上:約175億ドル
営業利益率:30%
NonGAAP EPS:1.1ドル

の予想を公表しました。

【2020.Q1の実績】が
売上:198億ドル
営業利益率:35.5%
EPS:1.31ドル

だったので、やはり弱いです。売上、利益ともに前年を割る予測です。
前四半期も弱気の数字を発表して、結局は大きく上回りましたが…次はどうなるのでしょうか。

ちなみにQ1の中身の予想については、ノートPC需要は引き続き堅調、デスクトップPCは今四半期も減少見込み。
データセンター、IoTは年度後半に需要が戻ってくるだろう、という事みたいです。


カンファレンスコールでは、次期CEOのゲルシンガー氏が登場しました。

製造事業を売却すべきとの声もあったみたいですが、会社の方針的には一部製品は外部で生産する可能性があるが基本的には自社生産で行く的な内容のコメントでした。

確かに目先で考えてAMDやAppleなんかを見ると製造は委託した方がいいように見えなくもないですが、自社で製造できる事は個人的にはかなり大きな強みになると思っていますし、間違いじゃないはず。

製造があくまで外部であるファウンドリへの委託だけになってしまうと、今みたいに半導体不足になった時や、米中や日韓みたいに国間で問題が起きた場合に、足元救われかねない事態になる可能性だってあるので、やっぱり製造部門も持っておいて欲しいとは思ってたので僕は勝手に安心しました。笑




まとめ (※長いけど)

いまいち物足りない決算内容となったインテルですが、株主としてはまだまだ魅力的な企業の内に入ると思います。

なぜなら、

【設備投資・配当・自社株買い】

と、株主が嬉しい3つのポイントを全て占めています。配当については5%の増配もありました。

この3つがしっかりしているという事は、CF面でも安定しているという事。

設備投資については業種によって不要な業種もありますけど、半導体業界にいたっては生産設備がないと物理的に作れないし、設備投資に費用をかけないと競争力はさらに落ちていきます。

インテルにとって一番怖いのは業績悪化で設備投資に回せる資金が減少する事

半導体製造を行う企業にとって実はこれが一番怖いんじゃないかと思います。

前期インテルは、開発費に136億、設備投資に143億ドルを投資しました。
TSMは設備投資額は約170億ドルぐらいだったと思います。ファウンドリーに比べてIDMは投資の振り分け先が分散してしまうはず。

全体的な資金面ではインテルの方が優位だと思うのですが、ここまで差がついてしまったのはやっぱりこの投資分をしっかり数字に結び付ける事ができなかった事…

CEOが変わると発表されて株価が上がった

というのは、そういう事なんだと思います。

半導体の事とか全然わからないけど、他社と比較するとインテルの半導体は同じプロセスだったら性能は高いけど、設計上の問題で微細化が他社より難しいという事もあるのかしら??


AMDだって前CEO時代、業績が低迷してた時にリサ・スーがCEOになった途端、今みたいな急成長を遂げたしやっぱりトップって大事だと。


それを踏まえるとインテルのCEO交代も好転できるきっかけのひとつかもしれないですね。


ところで次期CEOの『パット・ゲルシンガー』ってどんな人物なんでしょうか。

以前は、「VMウェア」という企業のCEOをしていたみたいですがはて?
なんか聞いた事ある企業だと思ってたら…

「途中まで調べてたけど、なんか難しくて結局記事にしなかった(できなかった)企業だ!」

という事で業績をまとめた資料ありました。

VMWについてざっくり業績だけに限って言うと、
ここ数年は売上も2桁成長していて、営業利益も15%前後と安定している企業
です。(前期はちょっと利益率が悪かったみたいだけど…)

そんな会社でCEOを務めていた同氏がインテルに戻ってくるのはちょっと期待してしまいます。

そして今回退任となるCEO「ボブ・スワン」氏は元々同社のCFOで、スワン氏の前のCEOが不祥事で退いた後に一時暫定的にCEOになり、その後正式にCEOになった人物です。

元CFOという事は財務のトップであり、元々技術者としてというよりは財務関係に強い人物なんじゃないかと思います。

そしてインテルの今の問題は完全に技術面である事から、
ゲルシンガー氏は古巣であるインテルの元CTO(こっちは「最高技術責任者」)なので、そういう面でも期待したくなりますね。

かなり前の記事ですが、こんなのもありました。

栄光と挫折、インテルでの30年──パット・ゲルシンガー

リンク先:GQ JAPAN

2003年頃にも今みたいにAMDにやられてた時期があったんですね。知らんかった…。
その時もゲルシンガー氏が責任者となってシェア奪還を果たしたそうで、今の状況と重なるものがあります。


カンファレンスコールではこんなコメントも。



『This is a national asset. This company needs to be healthy for the technology industry for technology in America, 』

「この会社は米国にとって健全である必要がある」



いやいや、これは胸が熱くなる展開。笑


もしも今回もゲルシンガー氏がインテルのCEOになってまた盛り返す事ができたら映画化できそうな胸熱なストーリーが出来上がりそうですね、今後の展開が楽しみです。


どうなるかまだわからないけど、もちろんキープです。




※できる限り正確なデータ、情報を利用するように心掛けていますが、誤った内容・数字を利用している事があるかもしれません。記事についてはあくまで参考程度にお願いします。

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