SQUARE【SQ】が気になったので改めて調べてみた

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最近、改めて話題になってきたフィンテック企業 SQUARE

コロナウイルスワクチン関連の明るいニュースによって、グロース株暴落祭りとなってしまいTwitterが少しだけ閑散としてきた気がする11月の半ばですが、そんな中

SQUARE【SQ】

について調べてみる事にしました。

実は米国株&ブログを始めた当初になんかちょっとだけ同社について調べてたみたい。
(コロナ禍で成長を引っ張っている「CashApp」にはノータッチでしたけど。。。)


ただこの時は、「こんな事やってるみたい」ぐらいの目線でしか見てなかったのでまだまだ成長株という事もあって数字についてはほとんど触れてませんでした。

が、ここ最近になってたまにスクエアの名前を(Twitterで)聞くようになったので、今度は数字についても簡単に見ておきたいな~と思いました。

というわけで早速。

同社の事業については上記の以前書いた記事を参考程度に見てもらえればと思います。
(※1年以上前の記事ですが…。)

業績について

売上の成長率

まずは売上と成長率。

数字だけ見ると毎年順調に成長しており、成長率も40%付近と高い水準で安定しています。

これが2019年度の数字までですが、コロナ禍の世の中になった2020年度はどのような感じになっているでしょうか。

一番直近の決算である2020.Q3の内容がこちら。

引用先: Square, Inc.  Third Quarter 2020 10-Q


9か月まで終わって前年比+86%!驚異的な成長!

とパッと見、感じますが中身を見てみると…

・Transaction ~ 前年比+約5%
・Subscription ~ 前年比+約45%
・Hardware ~ 前年比+約8%
・Bitcoin ~ 前年比8倍以上

Cash Appを使ったビットコイン取引サービスを2017年度後半から開始しているらしいですが、今四半期に急増しました。


CashAppとはスクエアが提供するアプリで、ユーザー間で送金できたり株式やビットコインの取引ができたりするアプリです。

さらにコロナ禍では国からの給付金をCashAppで受け取る等の用途でも使えるようです。

前の記事で調べていた時は同社のPOSシステム関係しか見てなかったのですが、今注目を浴びているのはどちらかというとこの「CashApp」の方みたいですね。


ビットコインの売上が大きく伸びたのは、今年はビットコイン価格が結構動きましたからね。それが反映されているのだと思います。


仮想通貨の取り扱いについてはちょっと前にPaypalもサービス参入を発表して少しだけ話題になりました。


そもそもなぜビットコインがコロナ禍で急激に値を上げたのかは色々な見方があると思いますが大半の意見はインフレ対策の一環じゃないかと思っています。

世界各国で紙幣を刷ってコロナ対策給付金として国民にバラまけば単純に紙幣の価値が下がり相対的に物価が上がり、その影響をできる限りかわすために金をはじめ、株式や仮想通貨等に変えて保有しておく、という流れだと思います。

が、金利や為替等のチャートを見ると、要因はひとつだけじゃないようにも思いますがこの辺は僕の頭じゃ追いつかないのでスルーで。

そんなわけで今期の売上の急成長の立役者はビットコイン様のようです。

(ビットコインを除いたら前年比+15%ぐらいしかなってない。なんて言えないよ…)

 

同社の収益性

まぁでも、ビットコインの影響だったとしても『急激な売上増加を維持している』という事実には変わりありません。

利益構造が変わってなければの話だと思いますけどね。

改めて…
ビットコインによる収益が増えた事で同社の利益の推移はこのようになりました。

 

利益率だけ見るとビットコイン取引が増えたせいで悪化傾向になりました。

粗利率は前期は約40%だったものが今期はQ3までの9か月間だけですが約30%と大きく悪化。


ちなみに2019年度の粗利は全体の売上に対してCashAppが約25%を占めていたようです。

対して一番直近である2020年度Q3では全体粗利の構成比のうち約50%にまで急激に構成比率を上げるほど成長しました。

今四半期と前年同期の粗利率を比べるとこのようになっています。


【2020Q3のセグメント別粗利率】
CashAPP:約18%
Seller:約42%

【2019.Q3のセグメント別粗利率】
CashAPP:約40%
Seller:約40%

粗利額は増えた反面、今四半期はCashAppでビットコイン取引額が増えたため粗利率が急減する結果となりました。

それもそのはずでビットコイン取引による売上が約28.1億ドルに対してコストが約27.6億ドル。

粗利率2%です。

売上は確かに伸びましたけど利益ないんじゃ企業として何してることかわからないので、僕みたいな凡人の頭で考えると「なんだかな~」という感じが拭えません。

スクエアのCEOは世界トップクラスの経営者なので壮大な思惑はあるのでしょうが、頭の作りが違い過ぎて今のところ僕には理解できません。


ジャック・ドーシー氏はTwitterのCEOでもあるのでTwitterの決算書も見ましたけど、この方は利益とかには興味ないのかな?と思ってしまいました。

Twitterなんて最早、世界中の多くの人にとってなくてはならないモノになっているオンリーワンアプリなはずなのに収益性はものすごく低い。(だってトランプ大統領をはじめ世界中のトップも重宝しているようなアプリですよ。)

スクエアもそんな感じのサービスにする予定なのだとしたら株主的には面白くないですよね。

正直なところ、売上がいくら上がっても利益が追いついて来ないんじゃちょっと…です。
ちゃんと将来的に収益化してくれればそれでいいと思うのですがTwitterの業績を見てる感じ、そのつもりはないように感じます。

また、ジャック・ドーシー氏はコロナ関連の寄付金として約10億ドルを寄付するとしており、その際のコメントでもベーシックインカム肯定派のようなので、やはりビジネスによる競争や金についてはあまり興味がないような印象を受けます。(会った事ないですけど。)

 



キャッシュフローも一応見てみたら意外な結果に。

P/Lを見ると「こんな会社…」と思いますがキャッシュフロー計算書を見るとちょっと景色が変わります。

既に現時点でも減価償却費で会計上の赤字はほとんどの相殺されます。

後は株式報酬費用がそれなりの額があるので、手元資産は結構残る構図になっているようです。
会計上で黒字化したのは2019年から(今期は今のところ赤字)ですが、営業CFはだいぶ前から既に黒字化しており、投資CFを差し引いたFCFもプラスで推移しています。

営業CFマージンは2019年で約10%ほどあり、営業CF上の運転資金を除いてもプラスです。

投資費用についてもビジネスモデル上、工場等の設備投資は必要ないので投資費用の負担は大きくありません。
財務CFも問題ないし、ここまでしっかり純資産額を増やしていっています。

金融を扱う会社なので規模が大きくなるにつれて、動くお金も単純に増える事になるのでその辺を思うと事業自体は順調に進んでいるのではないかと思います。


あ!
資産で思い出しましたがジャック・ドーシーはビットコインに大いに期待しているのか今年10月に約5,000万ドル分のビットコインを購入し資産に計上しました。

パフォーマンスなのかどうなのか、わかりませんが総資産の約1%程度なので気にしなくてもいいぐらいです。

バランスシートにはどんな項目で表示されるんでしょうか。「bitcoin」とかはさすがにないよね。笑  見てみたい気もしますけど。



まとめ

今回の決算を受けて改めて、SQUAREについて調べてみましたがいかがだったでしょうか。

今トレンドのフィンテック関連の有名どころではあるので気にはなりますが、スクエアもいいけど、それなら別にペイパルでもいいんじゃない?

という感じです。



成長率だけ見るとスクエアの方が優位にも見えますけど、ビットコインの収益貢献を除いたら正直大差ないし、既にしっかり利益がでる基盤ができているので、どちらかというとPaypalの方が安心して投資する事ができるように感じます。

ただし、Paypalの記事でも書いてますがVISAやMasterなんかの金融企業とは少し異なり、利益率はそこまで高くありません。

という事は、売上規模の拡大によって粗利額が伸びてくるイメージで、将来的にも粗利を含む利益率はそこまで高くならないようなビジネスモデルのようにも思えます。

ただ、手数料で稼ぐという点では似た業態なので、思いのほか規模が大きくなりコスト比率をかなり低く抑えられるようになれば話は変わってくると思いますが今のところそこまで行き着くイメージがつきませんでした…。

キャピタルゲイン、インカムゲインともに株主へ還元される源泉は「利益」です。
そう考えると企業の営業活動から得た『利益』によって株価は決まるものだと僕は思っています。

その点では一番わかりやすい指標はPERだと思っていて、そこが既に(一般的に見て)割高で、なおかつ利益額じゃなく利益率の改善が図れなさそうだとしたら今の株価に値するまでの道はまだまだ長いんじゃないか、と。

将来的に投資するかしないかは別にしても、今じゃないのかな~という感じがします。

正直どこまで利益率が上がるのかまだ未知な部分はあります。今話題のグロース株ってそんな感じの企業多い気がします。

なんでもかんでも「サブスクだったら継続して安定した収益が見込めるし何より粗利率が高い。将来的にはGAFAMみたいな高収益企業!」みたいな雰囲気が漂ってますが、何もしなければ顧客は離れるし、つなぎとめるためには既存サービスのアップデート、新サービスの導入なんかは必須で結局やっぱりそれなりのコストがかかる。

何もしなくてずっと安泰なビジネスモデルなんてない。
あくまで粗利が良くても研究開発費や事業規模によってサポート費用が増えるならそれも考慮しないといけないですよね。

あ、話がそれちゃった。スクエアはサブスクビジネスがメインの会社じゃないからそこまで関係なかったですね。笑



言いたかったのは、VISA、Masterぐらいの利益水準までいくのであれば、今の株価でも全然買いだと思いますが、そうじゃなさそうだと最近の決算内容を見て感じたので、またその辺(利益)に大きな動きがあった時に改めて検討するのでも遅くないのではという感じです。



※投資は自己責任です。そしてこのブログ内容は僕の個人的な考えです。あくまで参考程度にお願いします。

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