2020.Q2決算まとめ IBM

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【IBM】が2020.Q2決算を発表しました。

7月20日にIBMのQ2決算が発表されました。

悲しくもクラウドで他のハイテク企業に大きな遅れをとっている同社ですが、今回の決算はどうだったのでしょうか。

決算直後の時間外では株価が約4~5%の反発を見せていましたが、実際にマーケットが開くとマイナス0.25%という市場の反応でした。

今回の決算も前回同様、市場の反応は良くなかったです。それでは内容を見ていきましょう。

発表された内容はこちらです。

【2020.Q2決算】

売上高:181億ドル(△5.4%)

営業利益:15億ドル(△43%)

営業利益率:8.7%(前年同期は14.4%)

純利益:13.6億円(△45%)

純利益率:7.5%(前年同期は13%)

EPS:1.52ドル(△46%)

NonGAAP EPS:1.84ドル(△31%)

となりました。
前四半期の様に営業赤字にはなってませんが、正直結果は全然良くないです。

まぁ前のQ1決算を見てもわかるようにコロナによって業績が上がるタイプの会社ではありませんでした。コロナで壊滅的な影響を受けている旅行・小売・輸送関連等の顧客が例に漏れず影響を受けているためです。

では、いつも通りマイナスになった原因を見ていきましょう。



粗利率は改善したのに営業利益率は大幅減になった理由

今四半期は売上が前年比△5.4%となりましたが、粗利率は前年同期よりも1ポイントだけですが改善しました。

それなのに、営業利益は43%の大幅減益!となりました。

なぜ!その理由は是非調べておきたい。

中身を見て気になったのは「販管費率の高さ」です。

【2020.Q2】
売上が181億ドルに対して営業費用が71億ドル。販管費率が約39%。

【2019.Q2】
売上が191億ドルに対して営業費用が62億ドル。販管費率が約32%。

でした。

販促費のコスト比率が7ポイントと大幅に悪化しているように見えますね。

こうなってしまった影響は何だったのでしょうか。
費用項目を見てみると「R,D&E」。いわゆる研究開発費が前年同期比で12%ほど増えました。

それと前年同期と比較すると「その他の収益・費用」項目で約9億ドルの差が発生しています。直接的な影響としてはこちらの方が圧倒的に大きいですね。

前年はこの期間にそれなりの額の売却益が発生していたようで、差額の内の約5.8億ドルはそれが原因です。

他にも前年同期と比較すると細々したものがいくつかあってマイナス幅が大きくなっているんでしょうけど、いかんせん「(営業費用内の)その他」項目なので詳細がいまいちわからない…。

ただ、NonGAAPの前年同期比でEPSが約1ドルのマイナスというのを見ると、やっぱり本業での収益が悪化したと考えるのが妥当なようです。

課題のクラウド移行はどんな感じ?

売上のクラウド比率は35%の63億ドルとなりました。

前年同期のクラウド比率は25%の48億ドルだったので前年同期比では大きく構成比が増えましたね。これはプラス要素です。

こうなると前四半期の状況もみておきたいですね。
2020.Q1は176億ドルにたいして54億ドルなので約30%ほどです。

しかも、Q1は前年同期比でクラウドサービスは23%の増加だったのに対し、Q2は34%の増加と再加速しました。

もちろん「Red Hat」の貢献の部分が大きいのですが、仮にそれを除いた場合でも20%程度はオーガニックな成長だとカンファレンスコールで伝えています。

このままクラウド化のスピードが鈍化していくように思われていたので、伸び率的にはちょっとしたサプライズだったのではないでしょうか。

この事からも前四半期と比較してもクラウド化はまだ続いている事がわかります。



まとめ

簡単にまとめただけですが、個人的にはまぁこんなもんだろうなぁ~という感じでした。

前四半期の決算が赤字転落だったので、あれが今四半期も続くようだったらもう無理だなと思ってましたが、減益にはなりましたが赤字にはならなかったので、まだ様子見(保留)とします。

前回(2020.Q1)の記事も見ましたけど、似たような内容になってますね。笑

何か新しい内容はないかな~と見てたら、ちょっと気になる文字がありました。

IBM z15

IBMが開発・販売するメインフレームコンピュータのブランドです。
この辺の詳しい事はわからないのですが買収したRedHatの「OpenShift」がなんやかんや~…みたいです。笑 (専門的な知識ないのでわかりませんでした。ふがいない…)

また「Date Privacy Passports」という今後世界的に広がっていくとされる個人情報やプライバシー情報の保護規制へと対応した機能も今モデルから提供されています。

メインフレームからコピーして、メインフレームの外側に出たデータに対しても暗号化による保護・制御が可能になるようです。(全方位型暗号化技術)
確かにこの技術はクラウド管理で大事なセキュリティ面では魅力的なのかもしれません。
(※これがどのクラウド事業者がやってて、どこがやってないのかは調べてないので不明です。IBMの資料では世界初と書いてますが似たようなのは他社でもあるかもしれません。)

と、メインフレームという事なのでクラウド化が加速している現代においては、少々遡っている気がするのですが、これはどう捉えたらいいのでしょうか。

 

メインフレームとクラウドの過去・現在・未来

リンク先:ZDNet Japan


キーワードはこれになりそうです。
IBMの資料の中でやたら

『ハイブリッド・クラウド』

という言葉が出てきます。

(改めて)この辺の知識は皆無なので調べてみると、ざっくり言うとオンプレミスとクラウドを組み合わせた事のようです。まんまですねぇ。笑

新しくハイブリッドクラウドと言うぐらいなので、もちろん「クラウドオンリー」「オンプレオンリー」と比べメリットがあるのでしょう。

・情報の重要度に合わせてセキュリティ強度を変えれるのでコスト調整しやすい。
・アクセスの増減によるサーバー強化に細かに対応でき、負荷分散が容易。
・災害時やトラブルが発生した時にデータを守りやすい。

逆に、オープンとクローズした対岸にある環境をつなげ合わせる事になるので、システム構築等の際に複雑な部分が増えるのがデメリットになるようです。

さて、基本的な内容は多分こんな感じだと思いますが需要はどんな感じなのでしょうか?

IBM z15のDPPとハイブリッドクラウドの関連性・相性は強そうに思いますが…。

実際に今四半期ではIBM Zの収益が約69%成長しました。

IBM Zが分類されている「systems Hardware」の売上が全体で15億ドル。前年同期比の成長率が+13%でした。
zの成長の割にHardwareの成長率が少ないので、恐らくですがIBMz単体では7~8億ドルもないように思います。

このIBM Zの成長がどこまで伸びるのかも今後は注目していきたいと思います。

「まとめ」の欄ですが、IBM Zの話でなんだか長くなってしまったのでこの辺で…。笑

僕的には

コロナでよくわからんし完全にオワタわけでもないのでとりあえずまだキープ!!

です。

何度も言いますがIBMかMicrosoftか?と言われたらほぼ全員がMicrosoftを推すと思います。僕もそう薦めます。残念ながら比にもならないかもしれません…泣
(IBMとMicorosoftの歴史を見るとなんか悲しくなりますね)

ただ、ダウの犬戦略でもないですが僕は期待値の低いIBMで様子見るか、という愚かなタイプなので参考にしない方がいいかもしれません。

もしも数年後に盛り返してくれた時は恩恵もデカいんだけどなぁ…。

※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。

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