ペプシコ【PEP】の銘柄分析

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実は稼ぐ力はAppleレベル?世界的スナックメーカー ペプシコ【PEP】

個人投資家の目の多くがSaaS企業へと目移りしている今あえて

ペプシコ【PEP】

について調べてみました。


(ちなみに僕は一時期、ペプシコとシスコがごっちゃになって壮大な勘違いしていた時期がありますがペプシコは飲料・食品メーカー、シスコはハイテク企業です。笑)


最近、好決算が発表された同社ですが有名企業ゆえに自分で企業について調べてみた事がなかったので今回はペプシコについて調べてみました。

コロナショック後、反発はしていますがコロナ前は140ドル台までいっていた事を考えると、もう一息といった所ですね。


長期の株価の推移はなだらかながらも、右肩上がりですので投資家からの人気の高い企業のひとつです。


事業内容について

ペプシコと言えば「ペプシ」です。

日本人からしたらそのぐらいしか印象はありませんが下記のような多くのブランドを取り扱っている世界的な飲料・スナック・食品メーカーです。


こうやって見るとペプシ以外にもLiptonや7up、お菓子ではCheetosもペプシコが展開しているブランドだったんですね。

この豊富なブランドを引っ提げて世界200ヵ国以上の地域で商品を提供しています。

早速ですが、小さいブランドをいくつも抱える企業の成長の種は「買収」である事も多いです。その点から同社の行った比較的、大型の買収だけおさらいを。

まず直近ではエナジードリンクメーカーの「ロックスター」を約38億ドルで買収を進めており、2018年には「ソーダストリーム」を約32億ドルで買収等がありました。

ソーダストリームについては日本でも一時期ブームがありましたし知名度はあると思いますが、「ロックスター エナジードリンク」は日本国内ではなかなか見かけません。
米国では「モンスターエナジー」と同じぐらい人気があるようですが、日本ではおよそ10年前に日本で販売を開始しましたが数年で撤退をした辛い過去があるみたいです。


ペプシコは他にもスナック菓子ブランドを買収したりと、外部から加えた製品ラインナップもそれなりにあります。
主力でもある炭酸飲料の売上が年々落ちてきているため今では買収をして、それを補いながら数字を維持しているのが現状のようです。


ところで日本では「ペプシ」と「コカ・コーラ」だとコカ・コーラの方がシェアは多いと思いますが世界ではどうなんでしょうか。

世界的に見てもコカ・コーラの方がシェアは高いようです。(まぁ、そうだろうなと。笑)


ですが、ペプシにはアメリカ首位級のスナック菓子の恩恵があるので実際は「飲料」と「スナック菓子」の2本柱です。

ただ、下記グラフが2019年度の地域・カテゴリー別の売上構成比ですが一番多くの売上を作っているのはやはり「飲料」でした。



米国企業らしく欧米での売上が全体の6割を占めています。
全体を見渡して気になるのは「アジア圏」ではあまり強くないのが印象的ですね。

人種によって味の好みに違いが出るのでしょうか?
確かに、チョコをはじめ外国のお菓子より日本のお菓子の方が美味しいと僕が感じているようにその地域にあった味覚があるんじゃないかと推測します。

そうすると、今取れていない地域のシェアを今から取りに行くのは厳しい?買収なんかで現地のノウハウがないと更なる展開は難しいのかもしれないですね。

でも同社が展開するLay’sのポテトは普通に美味しいです。中国に行っていた時期もポテトと言えばLay’sのイメージでしたね。


ちなみに2014年度の国別の構成比も見てみましたが、構成比はほとんど変わりません。
どちらかというと欧米の比率が今の方が若干上がっているような印象でした。


業績について

行っている事業は上記のような比較的、わかりやすい業態なのでその辺にして業績についてみていきます。

売上の成長率


売上については過去10年は大きくは変化しておらずよく言えばキープ、悪く言えば停滞しています。

まず気になるのは、2015年に前年比5%の比較的大きな減収がありました。

当時のアニュアルレポートを見るとこの要因については、「ヨーロッパ、南アフリカ周辺での売上が減少」した事が大きな要因でした。
この期間は為替がマイナスに影響したことで特にロシアにおいて、原油価格の下落や経済制裁の発動等、大きな要因は複数重なった事で為替が大きく変動し売上に影響を与えました。

そのため数量ベースではそこまで大きく減少したわけでもないので、本業でしくじったわけではなさそうなのであまり気にしてくてもよさそう。


もうひとつ気になるのは2011年の前年比15%の伸びですね。

この時期にロシアの飲料メーカー「ウィンビルダン(WBD)」を総額58億ドルで買収しました。日本ではあまり馴染みのある製品はありませんが、それによってヨーロッパでの売上がこの期間に約40億ドル成長しました。
さらに傘下のボトリング会社2社を完全買収して、その分の売上が約20億ドル程度貢献しました。


のれんや無形固定資産(多分、製品ブランド価値??)がこの年に増えている事からも、買収で伸びた事は明らかですね。


グラフ内で気になるのはこのぐらいでしょうか…。



今の流れは、米国の健康志向の広がりを受けて炭酸飲料の消費量が減少を続けているため現在は特に「エナジードリンク」へ力を注いでいるようです。

この方針がロックスターの買収へとつながっているのですね。
ちなみに数年前に「コカ・コーラ・エナジー」を販売した「コカ・コーラ」も似たような状況のようです。


(そういえば数年前、九州の繁華街でコカ・コーラの新製品の無料配布キャンペーンをやっていて、通りすがりの酔っぱらいが「それ、おいしくねぇぞ!なぁ!」といちゃもんつけてたのを思いだしました。嫌ですねぇ、酔っぱらい。)


まぁ、それはどうでもいいのですが…、ペプシコの売上の推移はこんな感じです。




同社の収益性



次に利益面もこんな感じで、比較的高い水準で安定しています。

営業利益15%もあれば十分だと僕は思っています。

2018年に純利益が突出している様子でしたが税制改革の影響でしょうか、ちゃんと見てませんけど。笑


それよりも営業利益の方が気になるのですが、2015年と2016年の間になにかあったような気がしますね。利益率が2.5%程度上がっています。


過去のレポートを見返してみると…
まず2014年にラテンアメリカ事業で営業利益が16億あったのですが、2015年はベネズエラの減損で一時的にマイナスに転落していました。
その後2016年は約9億ドルの利益に戻ったので相対的に利益率が高くなった、というのが一番大きいです。

それにこの年は主力の米国事業でも増益となっており、生産性改善(コスト改善)が進んだとの内容でした。

利益面については特に気になる懸念点はありません。

成熟企業としては非常に良い状態をキープできている
のではないでしょうか。



EPSの成長率




そしてEPSです。利益の部分と同じようにほぼ横ばいです。

ですが、毎年自社株買いを一定数行っているので「利益成長+α(株式数減少)」の成長は期待できますが急に「1ドルアップ!」みたいな状況にはならないでしょう。

ちなみに10年前と比較すると10数パーセント程度の減少となっているので、その分はEPSの伸びとして貢献しています。


基本的な見方は

「毎年、安定して稼いで安定した株主還元を行う。できるだけ余剰資金は社内に残さない」

というような姿勢が見てとれると思います。


逆を返せば、資金を持っていても自社で設備投資に回して拡大を試みるより、株主に返した方が良いだろうという方針なんじゃないでしょうか。


株主還元率は?


というわけで株主還元についてです。

ご覧の通りFCFを原資と見て配当金・自社株買いの2つの株主還元を合算した還元率を出してみました。

(※ちなみに2020年7月16日らへんの配当利回りは3%ぐらいです。)


先ほども言いましたが稼いだ利益をできるだけ残さないように還元している様子がわかると思います。

ちなみに自社株買いの規模は毎年20~30億ドル程度です。

それに毎年膨れ上がる配当金があります。
配当金だけのFCF比の配当性向は既に80%以上あります。

毎年増配していてなんと連続増配記録は47年間。なんだかんだで売上・利益額ともに微増していっているので、まだまだ続きそうです。

仮に今後、長期間業績が停滞したら、もしかすると増配を続けるために自社株買いの規模が小さくなる可能性もあります。

昔は50億ドルぐらい自社株買いに充てていた時期もあった事も考えると、配当と自社株買いのどちらを重視するか。恐らく配当を優先しそうな気がします。


そして、自社で投資をあまり積極的に回していないので10年前と比較しても、期間の割にバランスシートは肥大化していません。

無理のない程度の負債の増加と自社株買いによって自己資本は下がりましたが、そのおかげでROEは50%と異様に高いです。これはみんな大好きAppleと同じ水準の高さです。


「飲み物屋さん お菓子屋さん」という可愛い見方でペプシコを見てるとこのギャップにびっくりします。Σ(゚Д゚)し






まとめ


もし配当金を重視した投資をしたいのでしたらペプシコは良いかもしれません。



なぜかというと、もっと配当が良い企業はたばこ株、オイル株をはじめ多くありますが業績を思うようにキープできていません。時代の流れも「ESG」が重視され始めてきているため今までとは投資対象としての見方が異なってきています。


業績が下がり続ければ、いずれどこかのタイミングで稼ぐ利益以上の配当金が発生してしまいます。

そうなれば結局、会社はお金を借りて配当金を続ける(財務面悪化)か、もしくは減配という事にもなりかねません。


高利回りにつられて、そこに投資するよりは長期で比較的高めの配当金を安定してもらい続けたいのならペプシコの方がおすすめ、という気がします。

もちろん、個人の考え方は色々ですからどれが正しいとかはないですが、僕は長期保有する企業は安定感が大事だとも思うので、そう思います。


ただ現在の配当金、年間4.09ドルだとすると…

もしコロナショックの時に100ドル付近で買う事ができたら約4%程度の高利回りです。PERもその時だったら18倍ぐらいです。

【業績安定・毎年自社株買い・連続増配】という強い裏付けがあるので、簡単には減配にならないだろうと考えるので恐らくそれよりさらに下がる事は考えにくいです。

もうそんな株価になる事はないかもしれないので、コロナショック時に買えた方は生涯保有する事を今の状況であればおすすめしますね。笑

羨ましい限りです。




※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。

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