Twilio【TWLO】の銘柄分析

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新興企業を助ける通信機能APIを提供する企業 Twilio 

ハイテク系スタートアップ企業の味方

Twilio(トゥイリオ)

について調べてみました。


まず調べてみて最初に突き当たる壁は
「クラウドコミュニケーションプラットフォームサービス企業」
という何をやっているかピンとこない企業概要が目に入ります…。

要は、開発したソフトウェアやアプリケーションに簡単なプログラムを入れ込むだけで、メッセージや電話機能等を埋め込む事ができる機能を提供する企業です。

『APIを活用して『超簡単に』ソフトウェアやアプリケーションに通信機能を追加させる』

という事を生業にしている企業です。

そしてそれを使った分だけ支払う「従量課金制」で運営し安定した収入を得ている、というビジネスモデルになります。

またもう少し見ていくと2015年に買収で手に入れた「Authy」という2段階認証機能も提供しているようです。

さらには次世代コンタクトセンターと言われる「Twilio Flex」というサービス等もあるようで、ただ電話やメッセージ機能を付け足す事を助ける企業から、もっと広い分野に拡大をしていっているようですね。




業績について

売上の成長率


同社の業績を見ていく中で一番注目している点が「売上の成長率」です。

IRから抜き取れる年数を見ただけでも基本的には前年比を50%以上超える勢いで数年間成長し続けている事がわかります。


規模がまだそこまで大きくないという事もありますが、ここまでの急成長を維持できるというは普通はなかなかできません。

同社のサービスがいかに急速に広く浸透してきて、なおかつしっかり需要があるかというのがわかる勢いですね。


その証拠に同社のサービスを利用するアクティブ顧客数は2015年に2.5万社でしたが直近の2019年は約18万社まで急増しました。
売上の成長率ともほぼ同じような伸び方をしています。


ちなみに売上の地域別割合をみていくと
米国内:71% 国外:29%
となっています。

傾向としては年々国外の売上構成比が増えていっている様子です。(2017年は米国77%国外23%でした。)


国外での知名度や利用も増えてきてグローバル化も順調に進んでいるようです。
買収等による売上増加の影響ももちろんありますが、それでもこの成長率は目を見張るものがあります。


同社の収益性


収益面についてはご覧の通り残念な状況です。

特に2019年度については赤字額が約3倍に悪化。
利益率も大幅減少とここだけ見ると良いところなしです。

売上はあれだけ伸びていても利益が出ないんじゃ、どうしようもありません。

ですが、こちらも合わせて見てみてください。

なぜあんなに会計上は大赤字なのに営業CFはプラスになるのか。

理由は
・ストックオプション:2.6億ドル
・減価償却費:1.1億ドル
がプラス要因として大きく影響しています。

個人的には減価償却費のプラス要因は良いと思いますが、ストックオプションのプラス要因はあまり加味したくない派です。笑
(その理由はこれまで何度か書いているので過去記事から見つけてください。笑)

そういう解釈で見ると2.6億ドル分はマイナスしたいので、やんと的営業CFという謎目線で見るとマイナス2.5億ドルが本当の赤字額だと思ってます。

(※↑ここについては僕の勝手な見方なので気にしない人は気にしないでください。)


1年で資産が5倍に増えた?


過去2年間は営業CFがプラスになってますが、FCFは一転して大幅なマイナスになります。


この理由は投資CFの部分で長期資産への設備投資、資産計上される社内用ソフトウェア開発費等への投資額を営業CF以上に費やしているためFCFはマイナスになっています。

まだまだ投資段階だという事がわかりますね。


ちなみにB/Sを見ていると
2019年度に総資産額が5倍に増えているのが気になります。

何が増えているのかというと
「Goodwill」(のれん)が22億ドルぐらい増えています。後は流動資産の「有価証券」も。

これは主に「Send Grid」を買収した事が要因です。
クラウドベースのメール配信サービスを提供している会社みたいです。

こちらもTwilioと同じくAPIを利用してシステム連携させる仕組みのようなので、同社のプラットフォームに組み入れる事で相乗効果を発揮するのを狙っての買収という事になるでしょうか。

「有価証券」の保有額が急増したのも10-Kには「運転資金目的で保有」と書いてあるので特に大きな意味はない?のかなと思ってます。


総資産が大きく増えた過程で特に負債額がガツンと増えた等の影響はなさそうなので、なかなか大きな額の買収でしたが、財務的にはほとんど問題なさそうです。






EPSの成長率


大赤字企業なのでEPSも、もちろんマイナスです。
赤字額の割にEPSのマイナス幅が増えていないように見えるのは発行株式数が大幅に増えているからです。

2015年から比較するとだいたい7~8倍ぐらいの株式数に増えています。

毎年毎年、赤字額増えてますから間違えないように気をつけてくださいねー。

株主還元率は?

まだ利益も出ていないので株主還元は自社株買いも配当金も行っていません。
自社株買いどころか増えてますから同社株で期待できるのはキャピタルゲインだけです。

逆を返せば「減配・無配転落のリスク」はありません…。


まとめ

今回はTwilioについて簡単に見ていきましたが、いかがでしたか。

成長力は凄まじいです!!

でも、黒字化になるまではまだ時間がかかる事を覚悟しないといけないかもしれません。

これだけ堂々と赤字拡大中なのですがこの高い成長力を材料視され、時価総額は300億ドルを超える規模です。

かたや赤字幅が徐々に縮小してきている電子著名のドキュサインと同じぐらいの時価総額の規模になります。

まぁ市場が違うので単純な比較にはなりませんけど。


さて、この株価(時価総額)ってどんな位置にあるんでしょうか。
赤字企業なので、利益から株価との関係を結びつけるのは難しいのですが、かりに営業CFを利益と考えてみる事にします。

なかなか勢いのある成長企業なのでPER80倍ぐらいまでだったら、まだ許容範囲だと思ってます。

現在の株価が243ドル(時価総額341億ドル)
営業CFが1,400万ドル
営業CFを利益と見立ててPERを出すと約2,500倍。

2,500倍かぁ…
(※しかもプラスになっているから、というだけで利益に見立てられた営業CFに対して)

PER80倍にするためには4~4.5億ドルの純利益を出さないといけないのか。
同社の今の売上は11億ドル。最終利益率が45%まで改善したらPER80倍になりますね。笑

現実的にはどうなんでしょうか。
売上30億ドル。純利益率15%としたら利益額が4.5億ドルですね。

このビジネスモデルの利益率は最終的に収益化のフェーズに入った時にどの程度まで改善するのでしょうか。

まだわかりませんが、それなりの時間を要するであろうことはなんとなく感じます。

ですが3~4年もすれば売上30億ドルはいきそうですよね。
それにビジネスモデル的に最初の投資が終われば結構収益性は高そうなので純利益率15%とかでも全然おかしくないような気もします。


…わからんなぁ笑


これからの成長性もすごく感じる企業、ビジネスモデルだと思うので株価は限界まで伸び続けそうですが、適正な株価がわからないので今は遠目で指加えながら上がっていくであろう株価を見ておく事にします…


でも、なんかのきっかけで大きく下がったら欲しくなりそうな気もします…。


※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします

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