CDNの新興企業 fastly【FSLY】の銘柄分析

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エッジクラウドプラットフォームを提供する米国企業 Fastly【FSLY】

今回は昨年2019年の5月にNYSEに上場した米国企業

 

fastly【FSLY】

 

について調べてみました。

 

というのも、5月の初めまでは株価が23ドル台だったのに現在(5月18日時点)では約40ドルにも迫る勢いで株価が急騰したため気になりました。

 

サーっと見ていた所、僕が前に投資していた日本企業「フィックスターズ」で気になっていた「エッジコンピュータ」関連では先進企業のようで…。

 

そもそも「エッジコンピュータ」ってなんだったっけ?というところから始まります。笑

 

同社への投資を検討する段階でざっくりとでも知っておきたいキーワードとしては恐らく

 

・エッジコンピュータ

・CDN(Content Delivery Network)

の2つのキーワードを理解することが必要なようです。

 

エッジコンピュータとは

エッジコンピュータ…、なんだったっけか。

 

「クラウドコンピュータ」と比較される事が多いのですが

 

・「クラウドコンピュータ」は『様々な分野のあらゆる膨大なデータが集中する場所』

・「エッジコンピュータ」は『「ソレ」に近い場所でデータを高速で処理できる場所』

 

というイメージです。

 

データが「近くにあるのか、遠くにあるのか」

それと「スムーズに対応できる容量が多くあるのか、少ないのか」

というのがクラウドとエッジの違いでしょうか。

 

そして、そのデータの量や場所によって変わってくるポイントは

「どれだけリアルタイムで実行できるか、できないのか」

という点です。

 

例えば、膨大なデータ(ビッグデータ)が必要だが処理スピードはそこまで早くなくても特に支障がでないものはクラウドで。

逆に、自動運転とか工場稼働とかすぐにアクションが実行されないと不利益を生む場合はエッジが良いとされています。

 

なぜなら「エッジ(端)」の方がソレに近い場所にあるからです。近いから(処理スピードが)速いんです。

 

イメージとしては例えば…

「ネットワークという塊(※真ん中に「クラウド」その周りに「エッジ」達がいる塊)」に向かってデータを飛ばしたとします。

すると中央である「クラウド」に行く時間がもったいないから、その外側にいる「エッジ」達に処理してもらう。

だから、そのデータの返事が戻ってくるのが早い。

 

そんな感じのイメージで、クラウドよりもリアルタイムに処理しないといけないものはエッジが良いのです。

その代わり、クラウドのように膨大なデータを集中させたりは(今は)難しいようです。

 

そんな「通信スピードの精度が製品・サービスの精度を左右するもの」に対して「エッジコンピュータ」の活用が進められています。

 

「エッジコンピュータ」のザックリしたイメージはこんな感じで良いと思います。

専門的な知識等は別のサイトでどうぞ。

 

(僕は業界人でもアナリストでもないし、ここに深く投資をするつもりもないのでこれぐらいの理解で良いと勝手に思ってます。笑)

 



CDNとは

ひとつのデータに多くの人が一斉にアクセスしようとするとサーバーがパンクします。

 

そんな時にサーバーの負荷を軽くするため

元の(基本となる)データを置いてある「オリジンサーバ」を助けるために「エッジサーバ」が援護射撃を行う仕組みのようです。

 

「ナルト」で言うと「多重陰分身の術」みたいなイメージですかね。

 

例えば、CDNの例で良くあげられているのが「Windows」のOSアップデートの時など。

 

多くの人がアップデートをするために集中的にそのデータにアクセスします。

そのデータを大元のサーバだけで処理しようとするとパンクしてしまうので、その間に護衛(キャッシュサーバ)を置いて、そいつらにデータを渡して「後はよろしく!」という感じでデータの配信を委託しているイメージです。

 

それでアクセスを分散でき、リクエストの混雑を防ぐ事ができます。

 

業績について

まだまだ成長途中の企業なので現時点の業績はそこまで重要ではないですが、将来的に黒字になる可能性はあるのかは見ておかないといけません。

売上の成長率

四半期単位、年間単位ともに見ておきます。

順調といえば順調です。

まぁでも、まったく真新しいビジネスというわけでもないので昨年比2倍とかには、やっぱりなかなかなりませんね。

今のところは高成長を維持できているので特に問題ないと思っています。

ちなみに直近の株価急騰の要因になったのは2020.Q1の決算発表後ですが、これ(売上の推移)を見ただけでは、ちょっと府に落ちません。

株価急騰の要因はここではないようですね。

売上の成長率も決して悪くはないですが、もう少し高い成長率を望んでしまうのは欲張りでしょうか。笑



同社の収益性

次に現在の利益面を。

 

(グラフには出してませんが)EPSを見ると損失が縮小しているように見えますけど、それはただ単純に発行株式数が約3倍になっただけで前期である2019年度は赤字幅は拡大しました。

 

 

そして上記は四半期ごとの利益の推移ですが、こちらもやっぱり株価急騰に見合うような改善は見た感じありません。

 

まぁ直近の四半期と比較するとちょっとずつですが改善している傾向には見えます。その点はOKですね。

 

黒字化はまだまだですが、そこまでマイナスの評価ではないと思います。

 

キャッシュフローの推移

ここで念のため、先日の決算とは関係ない部分ですがキャッシュフローの推移もチェックしておきます。

別になんのこっちゃありません。営業CFは想定通りマイナスで、もちろん設備投資をしてますのでFCFもマイナスになります。

 

ここについては特に何もありません。

 

キャッシュがないし、まだまだこれからの成長株なので配当も当たり前にありませんし、自社株買いもありません。

 

「PLは赤字だけど営業CFがプラスだから大丈夫!」というわけでもありません。

まぁまぁ想定通りのマイナスぶりといった所ですかね。

 

株価急騰の要因は今期ガイダンスの上方修正

株価が急騰した理由は完全に「ガイダンスの上方修正」です。

Fastlyはさきの決算時に、通期の業績を大幅に修正しました。

 

【売上高】を
『2.5億~2.65億ドルから2.8億~2.9億ドル』

 

【NonGAAP operating Loss】を
『△0.43億~△0.33億ドルから△0.2億~△0.1億ドル』


【NonGAAP EPS】を

『△0.43~△0.32ドルから△0.15~△0.08ドル』

に上方修正したことが株価急騰の要因でした。

その理由としてはコロナによってインターネットのトラフィック数が増加、それによりfastlyの製品・サービスへの需要が増えた、ということです。

 

ちなみに修正されたガイダンス通りに進捗しても売上の成長率は40%増程度です。

元々のガイダンスが少し控え目だったような気はしますがどうなんでしょう…。

 

また、今回修正された数字を見ると、それ(売上の成長率)以上に利益面の改善が大きいように思います。

NonGAAPベースですが当初の予定していた損失より約半分ほどに縮小すると予想を出しています。

 

このペースで売上成長率が維持できれば、2年後ぐらいにはNonGAAPベースでは一応黒字になるのかな?と思ったりします。(今回のガイダンス修正を見ると…)

 

ただ、設備投資額はまだまだそれなりにかかるだろうし「株式報酬」の存在がNonGAAPベースを良く見せている(新興企業の常とう手段)という面もあるので、会計上黒字になるのはもっと後だと思います。

 



まとめ

今回は株価急騰をきっかけにFastlyについて調べてみましたがどうだったでしょうか。

 

まだ成長株なので、僕が最も重要視している業績面はとりあえずデータを並べただけで参考にならないかもしれません。

 

昨年上場したばかりでデータも少なく、なにより特殊要因もなく純粋な赤字企業なので、業績面では売上の成長率ぐらいしか特に見る所がないのです…。

 

同社に投資をするとすれば理由は明白で「将来性があるかないか」です。

 

Fastlyは2011年に設立された会社でまだ比較的新しい会社です。

 

Fastlyが提供するCDNの特徴的な機能として「インスタント・パージ」というキャッシュを素早く削除する機能があります。

また瞬時のキャッシュ更新が可能で、従来では対応が難しかった動的コンテンツをキャッシュすることができるなど、これまでのCDNとは少し毛色が違う、というのが評判らしいです。

 

今までのCDNサービスとは異なった特徴をもつ企業がこのFastlyです。

 

CDN業界内ではまだまだシェア率の低い同社だからこそ、伸びしろがあると思う方は是非検討してみてもいいのではないでしょうか。

 

 

※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。

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