アンダーアーマー【UMM】の銘柄分析

今回は

アンダーアーマー【UMM】

について調べてみました。

別に気になる人もいないような銘柄かもしれませんが先日の決算でドーンと株価が下がってたので、他に気になる企業も今はないし暇つぶしに…。

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事業内容

事業内容については皆さんご存知のスポーツウェア「アンダーアーマー」を製造販売する米国企業です。

僕も学生の頃はスポーツをしていたので、憧れのスポーツウェアでした。

なぜ憧れかというと、今から20年ほど前のアンダーアーマーは僕の勝手なイメージで

「スポーツが上手い人だけが着れるスポーツウェア」

という印象でした。笑

だから僕はスポーツをしていたけど、アンダーアーマーに行き着くことができなかった悲しい過去があります。(なんて)

まだ小学生でしたからね。

今思うと、あのピチピチしたスポーツウェアが当時はまだ一般的じゃなかった時代なので、着るのが恥ずかしかったというのもあったのかもしれませんね。

それはさておき、主なビジネスとしては言わずもがな

スポーツウェア、シューズを製造・販売するスポーツブランド

です。

早速ですが、2019年度のプロダクト別の構成比はこのようになっています。

スポーツウェア関連がダントツで高く構成比の6~7割を占めています。

そしてシューズ関連が2割ほど。

それに続いてアクセサリー、ライセンス収入、フィットネスとなります。

見てわかるように基本的には、製品の販売が約95%を占めている事になっており、それ以外ではフィットネス事業が徐々に拡大してきた、という流れです。

↓こっちは2013年の構成比です。

違いは、この時はまだ4分の3がスポーツウェア関連が占めていてシューズ関連はまだ1割ちょっとしかなかったようです。

それについては後ほど、簡単に説明をしていきます。

国別の売上の構成比はこんな感じ。

基本はやっぱり北米の売上が高いです。

 

今でも約7割を占めていますが実は2013年なんかは約95%が北米の売上でした。

 

2016年までは順調に国内売上を伸ばしてきましたが2016年以降は毎年、国内売上が減少しています。

 

それでも売上が前年割れしていないのは、国外の売上が大きく伸びているから、という構図で事業が拡大しています。

 

売上については既に鈍化しているので、前年割れを起こすのもそう遠くはない内に起こりそうですが、その点は次の売上の推移でみていきます。

 

業績について

というわけで、次は業績を見ていきます。



売上の成長率

まずは売上からです。

過去10年間の推移ですが、ご覧の通り当初は毎年20~40%と高い成長率を維持してきましたが2016年をピークに売上の増加がほぼ止まりました。

 

あとで同社の株価の10年チャートを見てもらったらわかると思いますが2016年に一旦、期待感が剥がれた格好になりました。

株価はこの悪化を先回りしていたようですね。

 

結果、当時と比較したら今の株価は5分の1ほどまで下落しています。

 

まだ高い成長力を見せていた頃の同社は、ブランドイメージを活かしたマーケティングが非常に上手くここまで急拡大できたのは、そのおかげと言っても過言ではないと思います。

 

が、2016年以降はそのマーケティングが(今思えば)誤った方向にシフトした事で良からぬ方向に流れ、逆にブランド力を低下させ、今に至ります。

 

同社の収益性

それでも売上はまだ「鈍化」で減少はしていません。

ということは利益を残せているのなら、それはそれでいいと思います。

同社の場合はどうでしょうかねぇ・・・

いやぁ…何がおきたんでしょうね。

まるで別の会社になったみたいです。

戦略をミスっただけで、ここまで業績が悪化する事があるんでしょうか。

 

原因を探ってみます。

まず、売上は鈍化はしたものの下がってはいません。

そして粗利率も3%程度悪化はしたものの、そのぐらいの悪化でここまで利益が飛ぶ事もないです。

 

とすると、営業費用の部分になにか問題があるという事ですね。

 

当時の10-Kを見ると、

 

・営業費用の売上対比率が4%も悪化している。

・構造改革(リストラ)費用と減損で約1.2億ドルの費用計上。

 

これが、業績低迷の始まりでした。

 

構造改革費、減損はそのままなので理解できますが、

売上に対しての営業費用の割合が急に悪化した原因が気になります。

 

海外事業や直販への投資、マーケティングを拡大した事で費用が大きく増加しました。

 

しかし売上の面ではその甲斐もあって?、確かに2016~今までに海外事業は拡大していますが、現時点を見るとこの投資は失敗だったかな?という気がしないでもないです。

それ以上に国内事業が低迷しているし…。

 

まだ引き続き、海外事業や直販、コネクテッドフィットネス等は投資段階ではあるのでしょうけど売上が鈍化している所を見ると、やはり成功とは言い難いです。

 

こんなに株価が下落してもなおPERが40倍と高い水準にあるのは、この直販&国外販売への投資が将来的に成功するという事を期待しての株価という事でしょうか。

 

 



キャッシュフローの推移

こちらもまた意外な結果になりました。(※2010と2011年度はデータとってません)

 

業績が右肩上がりだった頃よりも、ここ数年の方が営業CFの積み上げが大きくなりました。どういうことでしょうか。

 

その前にまず2015年度に営業CFがマイナスになった原因を見てみましょう。

ざっくり言うと、この年(2015年)は買収の影響を受けました。

コネクテッドフィットネス事業の買収案件などによって、在庫額・売掛債権がガッと増えたため営業CFに大きなマイナスの影響を与えました。

 

なので、2015年の営業CFマイナスは気にしなくてよいと思います。

 

逆にそれより気になるのは2018年度からの営業CFが大きく反発した事です。

ちなみにこの年は営業利益、最終利益ともにマイナスでした。

 

キャッシュフロー計算書を見ると、減価償却費は前年とほとんど変わらないし、むしろ引当金がさらにマイナスの影響を与えています。

 

ということは

 

単なる「運転資金の増減」(支払い等のタイミングの問題)によって営業CFがプラスになっただけのようです。

 

上の方でちょっと書いた、在庫額や売掛債権の増減、加えて2018年は「Customer refund liability (顧客への返金用資金?)」がプラスに働いているので大きくプラスになりました。

 

だから決して、好調だから投資を拡大して減価償却費がどうこうで、実質プラス!

という良い営業CFプラスとは異なると思います。

 

まぁ実際の業績も、ほとんどPL通りだと思って良いと思います。

 

 

 

株主還元?なにそれおいしいの?

そして、アンダーアーマーは株主還元(配当や自社株買い)は基本行ってません。

 

上記キャッシュフローの推移を見てもわかると思いますが…

 

・右肩上がりの時期は投資優先で会社の成長に資金投入。

・色んな要因でキャッシュが積み上げられた2018年以降は、そもそも業績が良くないし、このキャッシュも運転資金だから余裕があるわけじゃない。だから、出したくても出せない状況。

 

という事で株主還元率は0%です。

大きく成長していた時期は同社の株主はキャピタルゲインで利益を得る事ができていたのですが、今はキャピタルゲイン、インカムゲインともに株主からするとNo!!魅力です。

 

 



まとめ

どうでしたか。

特に興味なかったですがアンダーアーマーについて調べてみました。

 

先日の決算(5月8日発表)でも大きく株価を下げましたし、今のところ踏んだり蹴ったりな状況のようです。


2020.Q1決算かんたんに…

 

売上:22.8%減

北米売上:27.8%減

アジア太平洋:33.7%減

EPS:△1.3ドル(前年同期は0.05ドル)

・巨額(約4.3億ドル)の再編費用と減損計上。

 

かなりざっくりですが、こんな感じでした。コロナの影響もあるだろうし、やっぱり減損のマイナスが大きいですね。

確かに、この結果はあれだけ下げるかも…。

 

と、過去の輝きは失いつつある前途多難なアンダーアーマーですが、同社の今後を見通すためには

 

コネクテッドフィットネス

 

が引き続き、その行方を決める要因になると思います。

 

私も気にはなりましたが、今のところ投資する気はないので、いつか時間ができたら調べてみたいな~とは思っていますが、今回は掘り下げていません。

 

個人的には投資対象には今のところ、やっぱり入らないなぁ~

 

という感じです。

 

 

※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。

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