米国宇宙産業銘柄9選

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米国宇宙産業銘柄を個別に超簡単に調べてみました

今回は前から気になっている

宇宙産業への投資

について考えてみようと思います。

宇宙産業という事で民間企業で話題に上がるのは

イーロンマスクのスペースXやベゾスのブルーオリジン

あたりがパッと思い浮かぶ企業ではないでしょうか。

どちらも「天才」がトップで挑戦しているので注目度が高いですが、まだまだ収益をとれるような産業には到底いきついていません。

宇宙産業というビジネスは今はまだ、膨大な研究開発費が先行する厄介者(ビジネス)です。

ただ、ここは規模も壮大なため先行者になった時の利益は恐らく圧倒的になります。

リスクも大きい、膨大な資金力が必要であるために、数十年後に後発組が追いかけようにも参入障壁は結構高いビジネスになると思われます。

数十年前には、現在のPCやスマホは恐らく実現不可能な未知の物であったと思いますが今はこんなにも普及しています。

これと同じ事が将来「宇宙」ビジネスで起こる可能性は大いにあると思っています。

ちなみに「宇宙ビジネス」の世界の市場規模は

・2010年に約27兆円

・2017年で約38兆円

・2030年代で約70兆円

内、

・ロケット・人工衛星製造等の「宇宙インフラ市場」は5%。

・衛生データ活用・衛星テレビサービス等のビジネスである「宇宙利用市場」が38%。

ぐらいだと言われているようです。

あくまで現時点での数字や割合等で、今後はめまぐるしく変化していくビジネスだと思います。

投資対象は?

そういう思いもあって「宇宙産業」はとても気になっています。

しかし「じゃどこの投資したらいいのか?」という面では正直、判断が難しい所です。

ブルーオリジンもスペースXも未上場企業だし、他の上場企業もどこが有力なのかいまいちわかりません。

ボーイングや、ロッキードマーティン等が大企業の中では「宇宙」関連銘柄だ、という声もあるし、いやいやあれはどっちかというとほとんど「軍事」関連企業だ、という声もあります。

まぁ、どっちもその通りなんですけど、未知な業界であるからこそ

どこに投資するのが有効なのか。

というのは、なかなか難しいですよね。

というわけで今現在で上場してあって個人投資家が投資できる企業・方法を考えてみました。というか、企業をザッと出してみる事にします。

上記で書いたボーイングやロッキードマーティンは調べるまでもないので

今回は聞いた事もないような企業を超簡単に出してみました。

情報が少ないので参考にならないかもしれませんが…。

ヴァージン・ギャラクティック【SPCE】

時価総額:34.92億ドル

純資産:4億6,700万ドル

売上高:378万ドル

最終損益:△2億1,100万ドル

EPS:△1.09ドル

イギリスの大富豪である「リチャード・ブランソン氏」が率いる米国の宇宙旅行会社。

昨年上場を果たして「宇宙産業」という大きな枠組で見ても今一番注目されている企業。

宇宙旅行ビジネスは10年後には30億ドル規模に拡大する潜在市場だと言われており市場自体の将来性は十分。

2018年12月にはテスト飛行で民間客を乗せる予定の有人宇宙船として初めて宇宙との境目にまで到達させた企業。

有人はスペースXもブルーオリジンもまだ。(多分できると思うけど)

既に約600人以上が宇宙旅行チケットを予約済み。

同社が狙っている顧客層は資産を1,000万ドル以上の裕福層。クレディ・スイスのレポートによると2019年時点で200万人のターゲットが存在するとのこと。

そして今年2月時点でチケット予約を希望している人は現時点でも8,000人近くおり、昨年10月時点から2倍以上に増えたようで潜在顧客は既に結構いそう。

ただ、2021年の収益化を目指しているとの事だが今のペースだとさすがに厳しい?

2023年までに事業規模を拡大して毎年270便を運航する計画。

既に有人飛行で到達した実績があるので準備が整えば収益は伸びそう。

ただし、1回の事故で大損失を被る、信用度急落、「一般人の死亡事故」が起こる可能性も高いので不安な部分は多い。

既存の宇宙産業の中では「宇宙旅行」が一番ハードルが高いと思われる。

【期待度:◎】【危険度:×】



オーブコム【ORBC】

時価総額:1.97億ドル

純資産:2億3,700万ドル

売上高:2億7,200万ドル

最終損益:△1,800万ドル

EPS:△0.23ドル

※過去にチャプター11による破産申請の経験あり。

米国のデータ通信サービス会社。低軌道周回衛星を利用して追跡・監視・管理をするIoT製品等を提供している米国企業。

グローバルスターやイリジウムなど、競合もそれなりに多い。

通信インフラが整備されてないような地域でも、同社の専用の端末と接続すれば衛星を介して通信が可能になる。

まだ「情報格差」(世界人口の約半数がいまだインターネットを使えない状態等)の問題が多くあり、衛星を介した通信が一般的になれば世界中どこでも通信ができる環境が整う。

その他の衛星データ通信事業会社の例に漏れず、実は2000年にチャプター11で破産申告をした事があり現在は赤字ではあるものの一応、復活を果たした。

売上についてはここ3年はほとんど横ばい。来期も5~8%の増収見込み。

EPSも赤字だが、設備投資が先行しているので営業CFは黒字で推移している。

減価償却費や調達資金の利息支払の影響が大きくGAAPでは赤字だが、NonGAAPでは黒字になっている。

過去数年間の業績の推移を見ても業績が急拡大する可能性は今のところ高くなさそう。

成長に勢いが感じられない割に有利子負債が多いのもちょっと微妙。

【期待度:△】【危険度:×よりの△】

イリジウムコミュニケーション 【IRDM】

時価総額:31.39億ドル

純資産:14億5,900万ドル

売上高:5億6,000万ドル

最終損益:△1億6,600万ドル

EPS:△1.33ドル

※1999年にチャプター11で破産申告の経験あり。

上記のオーブコム、グローバルスターなどが競合。通信に必要な約66機の衛星を飛ばしており、衛星による電話やデータ通信等を提供している。

将来的に

スペースXの宇宙インターネット構想(「スターリンク」)によって同社の優位性は大きく失われる事になるかもしれない。

が、これ自体も壮大な計画のため頓挫する可能性もそれなりにある。

しかし1回に60機ずつ、今年に至っては既にスターリンクが300機打ち上げが成功(最終的な目標は最低1万2,000機~4万機)しており、イリジウム、オーブコム、グローバルスター等の従来の衛星通信事業会社の優位性は今後、劣勢に立たされる可能性がある。

現在の業績的には売上は10%前後で成長しているものの営業費用、とくに減価償却費がかさみ利益を圧迫している。

オーブコム等と同じく利息支払の負担も重く、投資が先行している。それもあって営業CFベースでは黒字で推移している。

同社も同じく、投資の割に成長力が物足りない印象がある。

【期待度:△】【危険度:△】

グローバルスター【GSAT】

時価総額:5億ドル

純資産:3億5,800万ドル

売上高:1億3,000万ドル

最終損益:△650万ドル

EPS:△0.01ドル

通信サービス利用事業会社。衛星通信を利用してサービスを提供している企業。

同社も過去にチャプター11で破産申告をした過去あり。

オーブコム、イリジウムが競合。よって、懸念点もオーブコム・イリジウムと同様。

業績面でも特に目立つ所もなく、売上の成長も特に物足りない。

こちらもオーブコム・イリジウムと同じく設備投資によって利益を圧迫。

今期は一時的な特殊要因があって、最終損益はトントンぐらいになったけど、本来の事業ではまだ黒字化できていない。

2社と比べても、押されているような印象がある。

【期待度:×】【危険度:△】

トリンブル【TRMB】

時価総額:82.19億ドル

純資産:26億7,400万ドル

売上高:31億800万ドル

最終損益:2億7,800万ドル

EPS:1.12ドル

米国のGPS開発会社。開発・製造・販売を行っており、多くの買収を行い業績を拡大している。

農業や各種インフラ関連のほとんどの産業になにかしらのソリューションを提供している。GPSは幅広い産業に向けて展開できる事と様々な企業を買収して大きくなっているためビジネス領域が広い。

ただし、「宇宙産業」として今後急速に拡大していくようなイメージではないと思います。

業績面で見ると

ほぼ毎年増収していますが、増収要因はだいたい買収である事が多い。

ただし、それによって利益率が悪くなったりというのは今のところなさそうなので、同社の戦略は比較的順調に推移しているように思います。

PL、CFともに黒字なので業績は比較的安定している企業。

買収が多いので資産の7割程度はのれんと無形固定資産が占めており、減損が発生し始めるとちょっと怖い。

それに「宇宙産業」関連というと同社はちょっと関連性が薄いかもしれませんね。

【期待度:△】【危険度:〇よりの△】



マクサーテクノロジーズ【MAXR】

時価総額:6.23億ドル

純資産:7億6,200万ドル

売上高:16億6,600万ドル

最終損益:1億900万ドル

EPS:1.83ドル

衛星通信サービス会社。地上のインフラ状態の監視や解析データ等を提供している。

様々な方面の産業に手を貸しているような状況ですが、現時点での多くは衛星写真の提供などが多いように思います。

業績面を見ると売上の推移は2013.12月期からほとんど変わってないです。

利益面についても営業利益・最終利益はなんとか今期は黒字でしたが、前の年は減損もあり大幅な赤字を記録。

新たな産業である宇宙産業銘柄としては利益は今の段階は上下にブレても良いのですが、売上は伸ばしていってほしい所ですね。

衛星画像等の需要はまだありますが参入障壁としてはそこまで高くもなく、現に数字も伸びていない所を見ると、僕の思う宇宙銘柄としては期待薄。

【期待度:×】【危険度:△】

ガーミン【GRMN】

時価総額:151億ドル

純資産:47億9,300万ドル

売上高:37億5,000万ドル

最終損益:9億5,200万ドル

EPS:5.01ドル

GPSナビゲーション製品(腕時計とか)が有名。宇宙銘柄というよりかGPSを活用して様々な事業を行う企業というようなイメージ。電波が届かない場所でも位置情報が取得できるサービスを提供。

アウトドアが好きな人はガーミンの腕時計と言えばピンとくるみたいです。僕は今回初めて聞きましたが…。

そして実は高配当株。しかも連続増配も約10年続いています。

業績を見ても売上は停滞しているわけでもなく、10%前後で成長。

利益面を見ても最終利益もなんだかんだで高水準(20%前後)をキープしていて悪くない。というか優秀な分類です。

正直、宇宙銘柄ではない気はしますが細かく調べてみたら面白い企業かもしれませんね。

ちなみにスイスの会社のようです。という事はやっぱ腕時計ですね。笑

今度、時間があったら単体で調べてみてもいいかもしれないと思える企業でした。

【期待度:〇】【危険度:〇】

※宇宙銘柄としては見てません。

インテルサット【I】

時価総額:1.58億ドル

純資産:△50億ドル

売上高:20億6,100万ドル

最終損益:△9億1,300万ドル

EPS:△6.51ドル

※債務超過。長期借入金が144億ドルもある…。チャプター11破産申告を検討中。

通信サービス利用事業会社。衛星通信を利用してサービスを提供している企業。

業績を見ても売上は数年かけて微減傾向。営業利益は出るものの、負債の利息支払いが重すぎて最終利益はほぼ毎年大幅な赤字。

売上も伸びてない点を見ても今後の改善は非常に厳しい。

業績動向以前に既に今年2月頃からチャプター11の申請を検討しているようなので、投資するしない云々という状態ではないようです。

財務面が非常に脆弱であり、マクドナルドさん達とは異なる本当の意味での「債務超過」状態なので今は検討にも値しません。

もし、また浮上してくる事があれば、その時でも全然遅くないので今回は流します。

【期待度:×】【危険度:××】

ヴィアサット【VSAT】

時価総額:25.8億ドル

純資産:19億1,600万ドル

売上高:20億6,800万ドル

最終損益:△6,800万ドル

EPS:△1.13ドル

通信サービス事業者。通信衛星を所有して通信サービスを提供している企業。

米政府、軍事関係にもサービスを提供している。約半分の売上を占めるので、これがなくなった時は結構なダメージを受ける事が濃厚。

同じ「~サット(インテルサット)」ならば「ヴィアサット」の方がおすすめです。(おすすめと言ってもどっちかと言ったらのレベルですが)

業績については売上は最近まで停滞期だったが2019.3月期は大幅増収。特に製品収益が好調だったようですね。

今期FY20期間でもQ3まで終わり14%の増収。利益面も今のところ大幅な赤字縮小を達成しています。

Q4次第では黒字転換する可能性もありそうです。

ただし、上にも書いたように

政府向けの売上・利益が全体に対してともに約半分を占めているので影響がかなり大きくなることは懸念点。

【期待度:△】【危険度:△】



まとめ

調べてみて思った事は3つ。

・宇宙銘柄として出ているものはほとんどが「衛星」関連。(もしくは「軍事」メイン)

・過去に破産申告をしてるのが当たり前な業界

・純粋に宇宙銘柄と言えるのは正直「ヴァージン・ギャラクティック」ぐらい

勝手に調べておいてこう言うのもなんですが、

『有力な宇宙銘柄となりえる企業は上場してない』

という感じがしました。

今回、調べてみたものは実はここ最近注目されている?「UFO」というETFの上位銘柄を主に抜き出してみたものです。

正直に言うとUFOはまだ日本では取り扱いがないので、とりあえず上位銘柄だけで見繕って勝手に組み入れとくか!と思っていました。

ですが調べてみた結果、宇宙銘柄というにはちょっと物足りないものでした。

業績はついてこないのは重々承知していましたが、ほとんどがそれなりに昔からある「衛星」関連の企業でした。

宇宙産業と言ったらまぁそうなんでしょうけど、もうちょっと「こんな技術作ろうとしてるんか?!」とか「めっちゃ壮大過ぎて現実的じゃないけど応援したい!」とか、そんな驚きと期待を持って投資したかったのですが、ちょっとだけ肩透かしを食らった感じです。

宇宙旅行とか、火星移住計画とか、宇宙から繊細な遠隔操作技術とか、なんか「宇宙産業」と言うとそんな異次元なものを想像していましたが現実はシビアでした。笑

そんな中で、どうなるか全然検討はつかないですが

ETF【UFO】を買うぐらいなら【SPCE】買ってギャンブルした方がよっぽど良いのかも

というのが今回の記事の着地地点。笑

スペースX。上場してくれないかな~と改めて感じた時間でした。

※私は宇宙産業素人です。宇宙産業についての詳しい事はまったくわかりませんので主に業績面から判断してます。

投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。

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