
(続×2)せっかくの暴落なので、将来の投資成績を上げる方法を考える。
今回の暴落を機に投資成績を上げていこうという思いから始まった、ヤントによるヤントのためのまとめ記事です。
まずはセクターから絞り込んで、個別株選定に。という流れの中でまだ「セクター」ごとのまとめ段階です。
これまで2つの記事で
「情報技術」「金融」「資本財」「一般消費財」
の4つをバーッとまとめています。
過去の記事はこちらです。↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
そして今回が、これから投資したいセクター別まとめの最終章、
「ヘルスケア」セクター
について、書き連ねていきます。
参考とした資料がこちらです。引き続きになりますが貼っておきますので参考に。

【続×2】景気後退局面では何を買ったらいいのか
という事で今回は「ヘルスケア」セクターです。
参考にしたのはヘルスケアセクターETFである「VHT」。
ヘルスケアセクター
そもそも、今回のコロナショック。
感染症に対抗していくセクターという事でヘルスケアは一番、今回のコロナショックによる下落については一番影響少ないんじゃないかなぁと当初は眺めてました。
実際はどうだったのでしょうか。騰落率はいわゆるディフェンシブである生活必需品についでヘルスケアの下落が軽かった、という結果になりました。
コロナショックの(1番?)底からの反発はヘルスケアが若干ですが1番反発した、と。
がしかし!
米国投資家の界隈では、コロナウイルスへの対策に追われて本来の業務に手が回らず短期的な業績については落ちるのでは?という見方も現時点ではあるようです。
それに「ヘルスケア」って言うと、薬の研究開発に費用かかるし、権利どうこうとか、訴訟がなんやかんや~…とかで糸筋縄ではいかないイメージがありますよね。
もうそれだけで「ヘルスケア」の個別株をメインに運用、というのは非常に冒険要素が強いんじゃないかと思ってます。
というわけでまずはとりあえずETF内の上位銘柄とそれぞれの株価の推移を一応、追ってみます。
Rank/holdings | Percentage | |
---|---|---|
1 | Johnson & Johnson | 8.70% |
2 | UnitedHealth Group Inc. | 5.90% |
3 | Merck & Co. Inc. | 4.80% |
4 | Pfizer Inc. | 4.50% |
5 | Bristol-Myers Squibb Co. | 3.40% |
6 | Abbott Laboratories | 3.40% |
7 | Medtronic plc | 3.30% |
8 | AbbVie Inc. | 3.10% |
9 | Amgen Inc. | 2.90% |
10 | Thermo Fisher Scientific Inc. | 2.90% |
ご覧の通りNo.1は皆さんご存知の人気銘柄「ジョンソンエンドジョンソン」です。
まぁそうでしょうね。
ちなみにこのTOP10の構成比率は約40~45%ほどになります。
TOP10で4割を占めるという事は結構上位銘柄と下位銘柄の差が激しいセクターになるかもしれません。

その上位10位以内の各企業のリターンを見ると、意外なことにインデックスやセクター平均を超えているのは
・Thermo Fisher Scientific Inc.
どんな仕組みなんだろう…。
実は上位保有銘柄よりも下位保有銘柄の騰落率が結構高かったりするのでしょうか。
という事は、あまり有名ではない企業のリターンがここ10年間は良かった、という事になりますか?
ん~わかりませんねぇ…。製薬業界ってそんなもんなんですかね。
途中まで僕の保有株でもあるアッヴィが頑張ってましたが失速しました。
それに全体的に他のセクターと比較して
チャートがやたらブレブレしてるように見えます。
しかも、さっき書いたようにあまり有名じゃない企業の方がリターンが良かったりすると製薬関係はもうわかりません。
というか、「サーモフィッシャーサイエンティフィック」って初めて聞きました。
ただの私の勉強不足ですけど、上位10銘柄では一番リターン良かったんですね。
ちょっと調べてみる?今度。
株価はこんなに絶好調だけど、あまり分析ブログなんかもないみたいですね。
みんな参考にしているであろう「米国株 決算マン」さんが決算ごとにまとめてくれてますので気になる方は是非!
無理にヘルスケア株は保有しなくても良いけど今後も地球の環境変化によって今回みたいな厄介なウイルスが出てくる可能性が高くなるのに備えておきたいと思う方。
ヘルスケアは今後も世界的に高齢化が進むから需要も増え続けると思うから投資しておきたいという方。
多分、VHTを保有するのが賢明かもしれません。
正直、僕がアッヴィ株を買い始めたのも
①配当金につられたのと、②アラガンを買収してもっと大きくなるかも♪
みたいな期待から買い始めました。
ヘルスケアへの投資動機なんて、普通の兼業投資家は多分こんなもんです。
本当に詳しい人はあの薬はフェーズ何でどうこう、論文が~とか、そんなめちゃくちゃ詳しい人達が多分、業績なり今後の普及率なり専門的な部分を分析して買うか買わないか決めてるようなレベルじゃないでしょうか!
セクターETFごとの特徴をまとめてみた結果
はい!とりあえず
【情報技術】
【金融】
【資本財】
【一般消費財】
【ヘルスケア】
景気の底からの反発・リターンがリーマンショックの時に強かった5セクターを3記事に分けてまとめてみました。
ただし!あくまで、セクターETFの株価騰落率だけに絞ってですけど。
実際には、株価収益率の変化や配当金(再投資)の効果とかも含めてやらないと見えない部分は多くあるとは理解してますが、とりあえずここまで!
「魅惑の配当金」
配当金はもちろん欲しいけど、僕はまだ20代後半なので税金を抜かれながらの配当金再投資よりも企業の業績成長や自社株買い等による資産増加を狙った方が効率が良いのでは、と思っています。
恐らくですけど、僕が配当金を重視しだすのはある程度の種銭が出来たら。
もらった配当金は再投資せずに生活費として使っていく段階になってからです。
だから今はこの種銭作りを重視して投資を進めていこうと思ってます。
それを踏まえて、おおよその方針を決めてみました。
メインにするのは「一般消費財」の個別株
これは2つ目の記事を書いた段階でほぼ確定してました。
これまでのリターンを見ると、
名前が知れ渡っているほどリターンが優秀な個別株が多いセクターが一般消費財
です。
そして、長い期間存続している企業が多いのも特徴な気がします。
長期投資で、バイアンドホールドをするために絶対に忘れてはいけないのが
「存続し続ける企業でなければいけない」
という事が最低条件だと思います。もちろん、予期せぬ事態になる事もありますけどね。
そこを考えるとメインにするのは、業績がブレやすいヘルスケアでもないし、景気に大きく左右される金融でもないように思います。
そのため兼業投資家の長期投資のベースとしては①難易度が低くとっつき易く、なおかつ②高水準のリターンで③安定していた「一般消費財」セクターの有名企業達が最適かもという結果になりました。
僕が作る新たに組み替える予定のPFの構成比率は約40%が「一般消費財」セクターの企業になると思います。
ハイテクの優良株を集めたETF【QQQ】を活用する。
そして、これからハイテク化がますます進んでいくであろう世界に取り残されるのも嫌なので「情報技術」セクターの個別株にも投資をしたいと思っていました。
しかし、ハイテク株は有望に思える企業が多すぎて選びきれない!
だから、広く優良ハイテク企業に投資する方法で一番手っ取り早しのがQQQを活用する事だと思いました。
基本は「情報技術」が約半分、そして「通信」「一般消費財」と続きます。
あとポイントとしては「金融」がほとんど入ってなくて「ヘルスケア」が約7%あるという点ですね。

「一般消費財」セクターがここでも20%を占める上に一般消費財の個別株が40%を占めますが、まぁQQQ自体は10~15%ほどしか組み入れる予定はないので誤差だと思ってます。
これまで市場平均を大きくアウトパフォームしてきたETFですがVGT(情報技術ETF)のリターンと大きくは変わらないという点があるのでどっちでもいいじゃん、と思うかもしれませんが、最初の記事にも書いた通り、収益を上げられないハイテク企業は整理されていくという考えが僕はあるので、これからは絞った方がリターンは上がるだろう、と思っています。
ブーストとして個別の成長企業も一定数組み入れる。
ここも3銘柄ぐらいは置いておきたいですね。QQQと被っても良いと思ってます。
これこそは!という企業が恐らくいずれは出てくるはずなので
「新世界への投資枠」
として15%ぐらいは確保しておきたいですね。
例えばGAFAMの中でも特に期待している銘柄でも良いし、VISA、MAとかのこれからも成長が続きそうな企業でもいいし、、、
薬の需要拡大に備えてヘルスケアETFを少々
そして次は調味料ぐらいの感覚ですかね。
10%ぐらいはヘルスケアETF【VHT】を組み入れます。
今回の記事で書いたヘルスケアのまとめからここは個別株よりもETFを取り入れた方がインデックスを下回る可能性は低い、と考えました。
僕レベルのひょんたれ初心者投資家が「サーモフィッシャーサイエンティフィック」みたいなあまり聞いた事ないけどリターンがすごい企業に行き着く自信がないので個別選定は無理だと思ってます。
それだったら、薬や疫病への対応等で需要が増えてくると思われる「ヘルスケアセクターの平均」に懸けた方が恐らく安定したリターンをインデックス以上のレベルで叩き出してくれるのではないか、と思っています。
残りの20%は考え中(また今度!)
まだ今回のコロナショックによる経済打撃は表面化していないと僕は思っています。でも、絶対に今年のどこかのタイミングで衝撃的なレベルで経済が崩壊していくタイミングがあると弱小ながらも経営者として肌で感じています。
恐らく小さな事業所はものすごい勢いでなくなり、それによって人が溢れ就職・転職難になるのではないかと思ってます。
米国はどうなのか現地人じゃないのでわかりませんが、同じような、もしくは感染者も多い分それ以上の恐怖を感じているかもしれません。
こんな状況で株価が上がり続ける事はあり得ない。
底は恐らくまだ来てないと思うし多分もう一度ガツンと大暴落が来て1~2年間はヨコヨコ(経済の立ち直り前)になると思うので、その間に絞り込み、着々と投資していこうと思ってます。
エネルギー・たばこは基本的に組み入れない。
これについては、どうしても配当が気になり過ぎてしまうからです。
配当利回りはどちらも確かにめちゃくちゃ魅力的に見えてしまうのですが、それよりも業績への懸念を考えたら不安を感じます。
どちらもなくなる事はないと思いますけど、今後の世界の方向性を考えた時に恐らくリターンは期待できないだろう、と考えるからです。
配当金だって業績が悪ければ、当たり前に減配や無配当に転落するだろうし業績あってこその配当金なので長期投資としては不向きかなという判断です。
おまけ
これまでは「ずばり株式投資!」だけに目を向けていましたが、今回のような相場を経験したからには、
「どんな時でも株式投資オンリー!景気が悪くなりそうなら不景気に強い企業に!景気が良くなりそうなら成長著しい企業に!とにかく一度買ったら売らないぞ!」
というのは実は必ずしも正解ではないのかな、という事も思いました。
景気や情勢によって一時的に
金や債券を織り交ぜて損失を軽減させる、短期のインバースETFによるリスクヘッジやキャッシュの保有率を高めるなど。
長期投資の平均リターンを上げるために重要なのは
「下げ相場入りの予兆が見えたら多少、機会損失があっても手札を一定数、株式以外に入れ替える」「キャッシュに戻す」
事なんじゃないかとも感じました。
要は、
下落相場時のマイナスリターンを可能な範囲で軽くする事で長期投資の平均リターンを上げる。
というようなイメージで
。
熟練の投資家には当たり前の事かもしれないですけど、僕は今回の下落相場でこれを感じました。
上手い事入れ替えをするためにはやっぱり「知識」がないと絶ッッッッッ対に無理なので、まずはそこを磨いていかないといけませんね。
※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。そして今回の記事は特に持論が多くありますので、正しいと思う、思わないは個人にお任せします。