
せっかくの暴落なので、将来の投資成績を上げる方法を考える。
どうもです。
コロナショックがきっかけとなった暴落相場でインデックス以上に被害を受けてしまった初心者投資家の僕です。
私の個別株投資。今回の下落でインデックスを下回ったのは確実なんですが、どんだけ下回ったかの成績を知るのが怖いのであえて出していません。気丈にいきましょう。笑
原因はわかってます。
「金融」と「新興国をターゲットにした企業」の保有比率が高かったから、です。
考えてもみてください。2018年あたりから、そろそろ景気後退局面くるぞ~となっていたのに無視して、
「あれ、割安じゃん!」と金融株を買ったり「これからは新興国がもっと成長するはずや!」と新興国ターゲットの企業に投資を進めていった結果がこうです。
いやぁ、アホですねぇ…( ゚Д゚)
おかげで暴落の怖さを身をもって感じる事ができました。
それと暴落しても1株も売らず、むしろ買い進めるという(間違った)勇者な一面も垣間見る事ができました。
↑正しく選定した企業であれば「売らずに買い進める」というのは正解だったと思いますが、私の場合は「今は早めに売って現金化した方が良かった企業を買い進めた」という行動をとってしまいました。
もうねぇ、無知って怖いんです。
2、ブラジルフィンテック企業【STNE】を欲張って利確しなかった事。(※ブラジル政府のコロナノーガード戦法を予測できなかった。)
3、アフリカEC企業【JMIA】の平均取得単価を減らすために追加購入。(※テンバガーの夢だけを信じて下手したらクズ株だともわかっていながら下がり続けたからついつい追加してしまった)
他にもありますが、こんな感じの事をやってしまいました。
なんでもそうですけど、そうなるかもしれないと薄々わかっていながら、実際に事が過ぎ去ってから後悔しても遅いんですよね!
市場の常識ですが下落相場で真っ先に影響を受けるのが金融セクターというのは間違いないです。株式市場こそ金融市場の中心ですからね。
実体験から言える事は
好況から不況に変わる予兆が見えたら「金融」「資本財」セクターは素早く手放す
事が最善だと言えます。
仮に予兆が見え始めてすぐに景気後退の波が来ずとも、市場参加者の総意はこの流れになるので手放しておいて問題ないと思います。
今回はコロナウイルスが元凶の大元ですが遅かれ早かれ景気転換期はなにかしらの形で訪れていたと思います。
景気後退局面では何を買ったらいいのか
さて、いよいよ本題です。
私の場合、金融セクター多めのPFで今回の暴落相場に突入してしまったので、これまで市場平均をアウトパフォームしていたのが一瞬で投資成績が市場平均を下回りました。
典型的な強気相場だったから勝ててただけ、のパターンに気づいたらはまっていました。
投資についてちょっと勉強して少し知識が増えたかも、と思っていましたが「ズブの素人」の域から脱してなかったみたいです。
自信過剰はこうやって身を亡ぼす事になるんですね。気づいただけ良かったです。
で!どうしたらいいんだろうと考えてみました。
長期投資の基本は「バイアンドホールド」。
これは多くの投資本で言われている事ですが、そもそもこの言葉の最初の段階で間違っていたらどうでしょう。
ずばり「バイ(BUY)」の部分。
この「バイ」ですが、大きくわけて【銘柄選定】と【買ったタイミング】を間違えている可能性がおおいにあります。
①「銘柄選定」で言ったら純粋にその企業の業績や将来性。
②「買うタイミング」で言ったら上記に書いたように景気後退期手前で「金融」とか「資本財」銘柄を買ってしまう事、もしくは景気の谷で「生活必需品」や「公益」銘柄を買ってしまうとか。
等が当てはまると思います。
私の場合、①は半分間違えてる。そして②も7割間違えてる。
という状況だったのではないかと今は思います。
これが個別株投資の怖さですね。
だから
今のタイミングで投資するのはどんな企業が良いか。
というのは多分一番大事な事だと思います。そこで、投資歴が浅い私は過去の事例に沿って考えてみる事にします。
前回の金融危機であるリーマンショックと下落幅とその後のリターンをメインのセクターごとに比較していました。
(不動産・エネルギーセクターについては素人が入ると火傷するので最初から除いてます。)

まずわかる事は今回のコロナショックは、リーマンショック時と比較しても同じような騰落率に落ち着いていると感じると思います。
それと今回のコロナショックの特徴はいわゆる「不景気に強いとされているセクター」も景気敏感セクターほどではないにしても下落幅が大きかったというのがあります。
あまりセクターに関係なく比較的、まんべんなく売られてしまった。
という事になるでしょうか。
また上記比較のリーマンショックは2番底、コロナショックはまだ2番底が来てないという部分は考慮しないといけない部分でもあります。
その事もあってか3月23日から現在までの騰落率は「公益」「ヘルスケア」「生活必需品」の反発が強かったようですね。
(※あと、資本財もですね。ボーイングの反発が要因のひとつかな?)
またリーマンショック以降のリターンを見てみると、不景気でも比較的安定すると言われている「通信」「公益」「生活必需品」のパフォーマンスがインデックスに劣ります。
※「高配当企業が多い」という側面でカバーしていた事実もあると思いますが、ここではセクターで比較しているので考えません。
では、この結果から今から強気でいきたいセクターを考えてみます。
情報技術セクター
中でも市場平均を強烈にアウトパフォームしたのが「情報技術」セクター
でした。
リーマンショック後では、+755%と市場平均を倍近くアウトパフォームしました。
これはGAFAMの一部企業の貢献やAIや半導体、VISA等の成長力が異様に高い企業が多く存在していたためだと思われます。
ハイテク化が急速に進んだ今回の景気拡大期にまさにうってつけのセクターだったと言えるでしょう。
じゃ、ここに全力投資したら良いのかと思いますがここまで爆発的に成長しているのでちょっと疑いの目を持つ事も必要かもしれません。
確かに今後もハイテク企業が市場を引っ張っていくのは間違いないと私も思いますが、ここにフルインベストメントは正直怖いです。明確な根拠はありませんが。
アマゾンなんかもハイテク企業だと言われてますがセクター分類は「資本財」ですしね。
ハイテク=情報技術、のイメージが強いですが今では一概にセクターという面だけでは区切れなくなっているのも事実です。
要は、銘柄をしっかり選べば全然OKだと思います。
というのも、これからは収益を上げられないハイテク企業は整理されていくフェーズに入ると思うので、情報技術セクターであれば大丈夫!というわけにはいかなくなると思ってます。
それを踏まえて
私ならQQQに一定数投資するという方法を取ります。
特にまだ資金が少なくて分散投資するまでもない、という方はこの投資法はアリかもしれません。
金融セクター
次は私が今回、失敗した要因でもある「金融」セクターについてです。
米国企業の信用縮小や利下げによって運用成績が悪化、業績に悪影響を与えるという懸念からリーマンショック同様、今回も大きく下落しました。
しかしリーマンショックからのリターンはインデックスをアウトパフォームしました。
上にも下にも変動が激しい、いわゆるリスクが大きいセクターにはなりますが、不況期にコツコツ集めていけば景気拡大期に入り、利上げ局面が来たら大きく投資成績に貢献してくれるような気もします。
そうなるためには、まず
実態経済が崩壊する前にコロナウイルスを終息、もしくは抑え込みに成功させなければいけない。
というのが前提条件です。
信用縮小が始まる前にコロナ抑え込みに成功すれば米国が行っている金融支援・財政支援策等も手伝って、本来の経済活動が再開。
そして実際には経済活動が停止していただけという事になるので、コロナが落ち着けば業績の回復も従来の不況時よりも早い。その後、利上げ局面(というか元に戻す)が来て、金融企業の運用成績も元に戻る。
私がいつも参考にさせていただいている、えすさんのこちらの記事が非常にわかりやすく勉強になりました。是非、ご覧ください。
逆に、最悪パターンもあります。
コロナによる経済の停止局面が思っていたよりも長引いてしまい、実体経済が先に崩壊し始めたら金融の立ち直りに非常に時間がかかってしまう可能性が高くなります。
今回、私も金融企業の株を多めに保有していた事で暴落の影響をモロに受けたので初心者には非常に難しいセクターではありそうですが、もう下がってしまった時価で保有している状態なので後は平均取得単価を下げていく事に専念した方が僕の場合は良いのかもしれません。
今回の下落で売ってしまったら、ただの損出ししただけになってしまいますからね。
金融機関がなくなってしまう可能性はないと思うし、景気が戻れば金融企業の評価も戻るはずなので次の景気拡大局面に備えて今は損切りするのではなく、買い集める事を優先しようと思ってます。
長くなってしまったので第2弾はまた次回、アップします。
次回は【資本財】【一般消費財】【ヘルスケア】セクターについて考えてみます。
そして第2弾まで終わったら、どの企業・ETFに投資するのかを決めていきます。
別に誰に勧めるというわけでもなく、自分の投資成績を上げたいだけのまとめ記事に最後までどうぞお付き合いください。笑
それでは、今からBBQなので一旦さようならです。
(あ~。ボーイングほしい~)
※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。そして今回の記事は特に持論が多くありますので、正しいと思う、思わないは個人にお任せします。