Zホールディングス(旧ヤフー)【4689】の銘柄分析

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ソフトバンクグループ傘下の持株会社 Zホールディングス

今回は気になっている日本株の銘柄の紹介です。

Zホールディングス(旧ヤフー)【4689】

です。

なぜ、今更持ち出してきたかと言うと…

『昨年のLINEとの経営統合あたりからずっと気になっていたから』です。

コロナショックによって急落した隙に「今かなぁ」という感じで2月28日に新たに買い始めました。

「Zホールディングス」という名前だけでは投資を始めたばかりの方はピンとこないかもしれませんが『旧ヤフー』です。
昨年、持株会社へ移行のため社名を改めた形となりました。

そして、よく聞くであろう「ヤフー株式会社」はZHDの傘下に所属しています。

なので、ヤフーショッピング等のECが気になるから投資したい!と思っている場合はZHDという事になります。


現在、同社の傘下には有名どころでは

・ヤフー株式会社
・PayPay株式会社
・株式会社ZOZO(昨年買収)
・GYAO
・ジャパンネット銀行
・ASKUL …etc

等の約30社近くのグループ会社が所属しています。

ヤフーと言えば孫さんですが、ZホールディングスのCEOは川邊健太郎社長です。

大きく事業を分けると

「メディア事業」「コマース事業」に分かれます。

【メディア事業】

検索連動型広告、ディスプレイ広告等を行う広告サービスです。
主に検索サイトYahoo!JAPANやYahoo!ショッピング広告を対象とした広告事業。
 
【コマース事業】

ヤフオク・Yahoo!ショッピング、アスクル等のECサービスが中心。先日買収したZOZOもここに含まれるようになる。
また直近のテーマでもあるフィンテック・キャッシュレス(「PayPay株式会社」等)もここに含まれる。


一応、今のところメディアとコマースの二つですが将来的には
「メディア」「コマース」「金融(フィンテック)」
の3本柱(に分ける状態)を目指すのではないかと思っています。

ちなみに2019.3月期の第2四半期の現時点では事業ごとの割合はこうなっています。




売上額ではコマース事業が約7割を占めていますが利益額ではメディア事業が約7割を占めているような状況となります。

メディア事業は米国企業のGoogleやFBを見ても非常に利益率が高い事業なので、このようになるのは納得です。
決してメディア事業が特段悪いというわけではありません。
後程説明しますが全社合わせても粗利は50%後半ぐらいはありますので収益体制は悪くはない方です。


事業拡大についてはここ最近の動向を見ての通り買収や経営統合による拡大が最近は目立ちます。

買収以外だとやっぱり「PayPay」の拡大ですね。

恥ずかしながら一昨年~昨年あたりまでは

『いくら推進してもなかなかキャッシュレスは日本じゃ広まらんでしょう』

とか思ってましたけど違ったようです。

私が住んでいる田舎でも某ホームセンターで60代以上の方が「PayPayで!」と言っているのを見たので多分というか、かなりキャッシュレス化は昨年中に進んだんじゃないかと実生活で体感しています。

私が経営している業種でも最近auペイを導入しましたが、「お!使えるのか」という方が結構います。

業界的に結構年配が多く訪れる業種ですが、auペイでも使われているぐらいだからPayPayだとなおさらです。

多少、過剰とも思えるキャンペーンも行っているためまだまだ収益化というわけにはいかないでしょうけどシェアで言うと今のところPayPayが独走態勢ですね。

PayPayがキャッシュレス市場でシェアトップへ キャッシュレス市場の最新動向に関する調査が実施される

リンク先:ECのミカタ

こちらのリンク先で昨年10月の調査結果が公表されていますので参考に。

また、日本国内でのキャッシュレス決済の市場規模も4年後の2023年には今より+40%も拡大すると見られています。
その後も伸び続けるでしょうからまだ成長段階の市場には違いないようですね。

業績について

それでは次からは業績について見ていきます。

売上と売上成長率

過去数年間の売上の推移はこのような感じです。
ここ2年間は大きく伸びてはいませんが減少はしていません。

同社の場合、持株会社に移行した事や新たな事業が加わったりしたため過去の推移はあまりアテにならないのでとりあえず過去6年間(中途半端)の推移です。

『2018.3月期時点で実は22年連続増収』

となっています。さすが「ヤフー」といった所ですよね。

ちなみに売上が急増した2015.3月期と2016.3月期は
「アスクル」が関連会社から連結子会社になった事による売上貢献が大きく寄与しました。

アスクルによる売上額への貢献はこの時で既存の「コンシューマ事業」を大きく上回る約1,900億円程度でしたので全体の売上額を一気に押し上げました。

2015.3月期決算資料より引用

それ以降は既存の事業で2桁成長とはいかないものの、メディア事業・コマース事業ともに成長を続けています。

利益水準の推移


残念ながら年々、急激に収益率が落ちてきているのが明らかです。

ここまで急激に下がっているのを見ると原因が気になります。

グラフにはありませんが
2014.3月期までは営業利益40~50%を約10年続けていた
のでどれだけすごかったかが数字に表れていますね。

ここ直近で利益率が減少した大きな要因は売上の成長を支えた「アスクル」の影響になります。

純粋にヤフー時代の既存事業と比較すると相対的に利益率の低いアスクルの事業が全体の利益率を押し下げた結果となったようです。
そうして2015.3月期まで続いた19期連続増益の記録が途絶える事になりました。

2016.3月期には、前期の企業結合による最測定益や物流センターの火災等の影響もあって
遂に金額ベースでも減益となってしまいましたね。

じゃ、一時的なもんかと思ったのもつかの間でその後も販促を強化する等費用がかさみ、なんだかんだ現在までに10%台まで利益率が減少してしまいました。



2019.3月期Q3決算資料より引用

IR資料によると長期的にはFY23で営業利益過去最高の2,250億円を目指し、その後も拡大した事業を基盤にさらなるマネタイズに結びつける方針だと発表しています。

要は4年後に過去最高営業利益を目指すという事ですね。

ん~、思ったよりも時間かかるイメージです。笑
ですが逆に現実的にも思えます。

キャッシュフローの状況


営業CFを見ると毎年安定して伸びているとは言い難いです。
注意としては前期は盛り返しているように見えますが時期的な要因で復調したように見えている面が強いようです。

対して投資CFによる支出が増えている分はこれも銀行事業による証券の売買の影響が大きいです。
また2017.3月期が大きくプラスになっているのはジャパンネット銀行の子会社化による影響なので一時的な要因のようですのでここはあまり気にしない方が良いですね。

またグラフにはありませんが直近の2019.3月期のQ3時点では
ZOZO子会社化費用(約4,000億円)の原資は借入によって調達した形となりました。

2019.3月期中にその影響で有利子負債はついに1兆円を超えました。

社債と借入金で8,000億円増えたイメージです。
これで有利子負債は約100%に達しました。まぁ100%ならまだなんとか許容範囲です。

と簡単ですが財務面は今のところこんな感じになってます。


ZOZOの貢献

直近のFY19.Q3ではZOZOの子会社化による恩恵を受けて売上・利益の成長も順調に見えます。

元々、ZOZO自体は利益率は良かったので今後の業績にフルで貢献してくれると大きなプラス要因になってくれると思います。

また2か月しか貢献していないのに営業利益の内訳ではヤフーに次いで2位です。

そして、ZOZOとPayPayモールの間で非常に良い相乗効果が既に出ているようでZOZOだけを見てももうひと伸び来そうな勢いです。

詳しい事は決算資料に書いてますのでそちらを見てもらった方が早いです。

PayPayの今後



そして、やっぱり今だと「PayPay」が気になりますね。

キャッシュレス利用率ではクレジットカードに次いで2位です。

まだまだクレカとの差は大きいですが今後も急激にその差は縮小すると思っています。

決算回数は前四半期比でも3倍以上増えており、異常に猛烈な勢いで使われ始めています。
販促費用はかなりかさみますが、キャンペーンが功を奏した結果となりました。

さらに2020年も新たなキャンペーンを行う等、投資の手を緩めていません。

また、2020年10月を目途に勧めているLINEとの経営統合も「LINEペイ」のユーザーも取り込める事になり更なるシェア拡大が進みそうですね。

まとめ

イメージとしては規模は異なりますが
日本の「Google」という感じですね。

元々、検索エンジンで競合していますし、日常生活の中でも既に欠かせない存在となっているZホールディングス。

今後も全ての事業で業績はまだ伸びるでしょうし、金融関連の規模拡大にともなって様々な顧客データもどんどん集まってくるので、次は本格的にAIを全面に出した企業に移行していく可能性があります。

ひとつ気になるとすれば、やはり(今のところ)日本市場をターゲットにしているという点です。

もうこれは同社だけには限らず、日本企業の多くに当てはまります。
これから衰退しているであろう日本だけだと将来ジリ貧になるのは避けられないと私は思ってます。

幸い、Zホールディングスには孫さんがいますのでアリババのように日本以外でも広めていけるようにしてほしいなと思っています。

そんなわけで現時点での業績は変革期や投資段階の事業が多くあるので急に利益率拡大とはならないでしょうけど、それでも長期的に投資冥利のある企業だと私は思います。


まだ保有株数は激小ですが、各事業の進捗等も見ながらタイミングを見て少しずつ買い増ししていけたらいいなと思っています。



※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。

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