時価総額1,500億ドル越えのテスラ【TSLA】株は買いなのか?

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イーロンマスクが率いる電気自動車製造企業

今回は未来の自動車業界を変えるかもしれないウルトラ企業

テスラ【TSLA】

について、調べてみる事にしました。

前から調べたかったのですが、なかなか機会がないままうだうだしていた所、気づいたら株価がとんでもない事になっていたので「これは…?」と思い、やっと調べる事ができました。

テスラと言えば、

イーロン・マスク

キレッキレのCEOであり、考えがぶっ飛んでいるけど、そこが大きな魅力でもあり世界の常識を変える事ができる人物No.1の人物だと思ってます。勝手に。

展望の大きさは余裕でジェフベゾス以上だと思います。

前にイーロンマスクの本を何冊か読みましたが「不可能なんておれにはない!」的な勢いがあり、なにかとワクワクさせてくれるCEOです。

何度か炎上もしますし、精神的に不安定になのかと思うような場面があったりと話題は事欠きません。笑

そんなイーロンマスクが率いる「テスラ」。

イーロンあってのテスラなのですが、その企業が今現在どのような業績にあるのか、そして今の株価は果たしてどうなのだろう、という点を考えてみました。

業績について

まずはやっぱり業績についてです。
テスラはこれからの会社だぞ!という声が圧倒的多数でしょうが企業である以上、業績を後回しにはできません。

 


FY18までは非常に高い売上成長率を誇っていましたがFY19には結構落ち着いてしまいました。
グラフには表れてませんが、

Q3では̠̠前年同期比△7.6%、Q4でも+2.2%

でしたので、これまでの勢いは2019年後半からありません。

ですが、株価が急騰し始めたのはそんな売上が初めて前年比を下回ったQ3決算を受けた後でした。

急騰した理由は、
Q3は赤字だと思った(アナリスト予想)のに黒字だったから
という事のようです。

前年のQ3は黒字だったのに今期は赤字になると思うのだろう?と、やっぱりアナリスト予想を疑ってしまいます。笑

過去3年間の四半期ごとの営業利益はこんな感じです。

2019年前半も前年より赤字幅が大きく改善していたのに、なぜQ3になって突然前年の業績を無視して赤字なんだろう、と。

売上は確かに前年を割っているし普及モデルの「モデル3」の売上が好調な半面、利益率には多少影響が出る事は想定していても、それは前年とそんなに大きく状況は変わらないし普通に考えたら急に赤字になるという予想にはならない気がします。(素人)

そんな事よりもテスラはまだ拡大期の真っただ中だと思っているので
売上が落ち着いてしまった事を問題視するべきじゃない?
という視点になってしまいます。

まぁ倒産間近か!?とか言われるぐらい財務面は良くないので、とりあえず予想に反して黒字化した、というインパクトが強烈に投資家を捉えたのか、どうなのか。

ちなみに通期で見ると今期は△5.9%の赤字で着地しました。
前期は△5.7%だったので少し改善しましたが、まだ赤字のままです。

 


財務面はどうなのか。

テスラ最大の懸念点はやはり財務面ですね。
ちなみにキャッシュフローを見てみるとFY18から営業CFはプラスに転換しました。

減価償却費が年々増えているので、その分営業CFに対してはプラスに働きます。

設備投資は今後も波がありそうなので投資でキャッシュが減る事もあるかもしれませんが営業CFがプラスになっているので、利益を残す基盤は着々と進んでいると思っていいはずです。

10-Kを見ると借入・ファイナンスリースの短期の返済分が110億ドル。前年よりも20億ドルほど増加しました。
財務CFを見ると債務発行と返済を繰り返しており自転車操業的な面もまだ残っているように感じられます。

PLにも支払利息の影響もありますし、財務面がもう少ししっかりしてくるともっと安心して見れるようになってくるのではないかと思います。

今の時点でも、ヤバいと言われていた時期に比べたら結構改善できているような気はしますけどね。

今の株価はどうなのか。

どうなんでしょうねぇ。。。これだけ買われているようなので複雑に色々な要因があるのかもしれませんが一言で言うと。

むちゃくちゃ割高!というかもはやテスラバブルだと思う!

です。

テスラ株急騰、投資家の焦りが要因か マスク氏報酬獲得の可能性

ロイターより引用

テスラの今年に入っての急騰はショートカバーではなく、ファンドマネージャーが今回の上昇局面に乗り遅れないように買い進めているというような記事がありました。

時価総額が小さい企業であれば短期間に株価が大幅に増加する事は多々ありますがテスラほどの時価総額をもった企業が2~3か月で倍になるのは稀だと思います。

もっと言うと昨年半ばぐらいまでは株価が200ドルぐらいだったのでおよそ半年で約4倍。

その結果、自動車業界での時価総額はトヨタに次いで世界2位になりましたね。

ちょっと意地悪かもしれませんが、

【トヨタ】は

売上高30兆円、米ドルにして2,734億ドル。
純利益は約1兆9000万円、米ドルにして約170億ドル。

対して【テスラ】は

売上高は約245億ドル。自動車関連だけだと約210億ドル。
純損益は約△8億ドル。

です。

なのに時価総額は

トヨタ:約2,800億ドル
テスラ:約1,600億ドル

数字だけ見ると時価総額は約2倍近く差がありますが、企業に一番大事な利益だとトヨタの足元にも及びません。

赤字企業と150億ドル以上稼ぐ企業が時価総額が2倍ぐらいしか変わらないのは違和感しかありません。

もちろんテスラはトヨタ以上に、そして世界トップレベルのテクノロジーを駆使している電気自動車メーカーなので単純には比較できませんし伸びしろがあるのは間違いなくテスラだとは誰しもが思っているでしょうね。

ちなみにテスラの主要モデル
modelS modelX model3 合わせて世界販売台数は36万台ほど。

model3だけでも30万台となり前年比+42%の驚異的な伸びで販売数を増やしています。
このモデルは電気自動車ではダントツの売上を誇っています。

2位の中国企業BAICのECシリーズとは、恐らく2019年に入って販売台数は更に大きく引き離しているはずです。
日本メーカーでは日産リーフも健闘していますが販売数はmodel3には到底及びません。

世界の電気自動車市場は今のところテスラがトップを独走している状態には違いありませんし、今後もこの流れは続くと思います。

ただし、テスラの年間生産台数と人口増加を見込む新興国で普及できるのか、という点では今後数年とかの単位で達成できるかは疑問です。

テスラのもつ生産能力は今のところ年間40万台ほどと見られています。
2019.Q4四半期期間中に生産台数が10万台を越えたと大きく取り上げられましたね。

上海のギガファクトリーの生産能力は月1万台以上と言われており、設備拡大や工場建設等で生産能力は今後も伸びていくでしょう。
その代わりというか、工場設備投資も一緒に伸びる事になるため資金繰りは今後も一筋縄ではいかないのではないかと思います。

上海の工場については、販売台数が伸びている中国で現地に工場を建設した事で現地メーカーと競争できるコストに引き下げ中国での売上増加を狙うという事のようです。

そしてちょっと意外な事に

2019年度は米国での売上は前年を割り、減った分は中国での売上が補った。
プラスαの分はその他地域での売り上げが大きく伸びた。

という構図になりました。結果的に。

それもあって上海工場に期待しているのだと思います。
そして、それ以上に米国での売上減少は一時的なものだとは思いますがちょっと心配ですね。

テスラの今後にはとっても期待はしているけど投資対象として魅力的かというとちょっと違います。

そう思う一番の理由はやっぱり『利益率』です。

テスラはテクノロジーを駆使して新しい世界を作りだそうとしているのはめちゃくちゃかっこいいのですが、いかんせん売上の主力が製造業だという事で他の業界と比べると利益率は相対的に高くありません。

テスラが行っている事業である4セクター。

2019年度の各セクターのセグメント利益率は

・自動車販売:21%
・自動車リース:36%
・エネルギー事業:22%
・サービス:-23%

となっています。

テスラ全体で見ても2019年の粗利率は16.6%。
2015~2016年の粗利率が良かった時でも23%程度です。

ここから営業費用がかかりますからどう考えても今後数年で営業利益率が10%以上になる事はないでしょうし今だって営業費用の売上に対する割合は約15%以上あります。

2019年でやっと営業損益トントンという感じです。

売上の伸びに対して、確かに費用は抑えられていますが
製造業なので製造に必要な人件費等は売上原価の部分に含まれるので営業費用の部分はそこまで急激に増えません。テスラは人員もカットしましたし。

費用に含まれる減価償却費を(あり得ませんが)全て考慮しても利益率にはプラス10%程度の効果しかありませんし今後も設備投資も続けなくてはいけないし製造業の減価償却費がまったくないという状況は考えられません。

売上の拡大という面を見れば今後も大きく伸びるでしょうけど売上の伸びによる粗利改善というのはあまり期待できないです、今のところ。

車の製造工場が全て自動化されるような世界になればわかりませんけどね。

あ、でもイーロンマスクならそれもいつか可能にするのかもしれない(^^;…。

テスラ、イーロンマスクは好きなので時価総額や期待が高まる事自体は良いのですが

今の時点で投資するのは絶対に後悔する

と思うので今よりまた200ドルぐらいに戻ってくる事があれば未来への投資としてアリかなとは思います。

『もう200ドルまで落ちてくるわけないやろが!テスラなめんな!( ゚Д゚)』

と思うのが普通だと思いますけど今の株価は普通じゃないと私は思っているので。
一度下げ始めたら怖い所まで来てると思います。

今から投資を考えている方はよく考えてから判断するのが良いと思います。


2021年にEVがHVの販売台数を上回る、電動車市場は4000万台に

MONOistより引用

上記の記事に2035年にはEVは16.9倍に拡大するという予測があります。

2035年まで持っていれば今の株価がもしかしたら適正だと言われるようになるかもしれません。
何度も言いますがトヨタの純利益が現在170億ドルなので、テスラが今の時点で純利益が10億ドルぐらいあるのであれば2035年には17倍になってちょうどトヨタと同じ利益額か~という感じです。

まぁこんな簡単な計算あてにならないですが参考までに。笑

(※まだ全然調べ切れていないので次の機会にアップデートする予定です。)

※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします

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