画像コレクションSNS? ピンタレスト【PINS】

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ピンタレスト【PINS】

今回は先日の決算発表で大幅高となった

ピンタレスト【PINS】

について調べてみました。

昨年上場したばかりの企業ですが「ピンタレスト」自体は日本でも知名度があるのでご存じだと思います。

「気になる画像コレクションSNS」みたいな感じだと私は勝手に思ってます。笑

さて、前回の決算の発表ではMAU(月間アクティブユーザー)が3億人を超えたという事で、まだまだ拡大を続けています。

時価総額は120億ドルを超え成長株の中でも、なかなか期待が高い方の企業のようです。

そんな同社のビジネスモデルや今後どのようになりそうなのか、調べてみたので気になる方は是非ご覧ください!

ピンタレストのビジネスモデル

「ピンタレスト」というサービス自体は私も知っていますが、ビジネスモデルについては今回初めて確認しました。

普通に使っている一般ユーザー目線では、どこで収益とっているのだろうか。。。と思っています。(そんなに使ってないですけど。笑)

ちょっと見てみると一応「広告ビジネス」という事でビジネス展開しています。

FacebookやGoogle等は広告がしっかり出てくるので広告ビジネスだとわかりますが
ピンタレストの場合そんなに広告があるように見えないのですが、どうなのでしょうか。

私もたまに利用していますが、ほとんど広告があるようには思えません。

調べてみると、米国の方では「広告型ピン」として、並び上に表示されているようですね。

それと思い返してみると私の仕事柄、実はピンタレストから営業の連絡がかかってきた事があります。
要は、会社(サービス)の公式アカウントを作って露出・ECサイトに誘導します、いくらです。というような感じです。まぁ、一般的によくある企業向けの広告ですね。

それと、もうひとつはいわゆるアフィリエイトマーケティング。

主に上記3つを活用して広告収益を上げているようです。

めちゃくちゃ簡単にまとめましたが、ビジネスモデルはこのような感じになっています。

業績を確認

まだ上場して1年ほどしかたっていないのでデータが非常に少ないですが、とりあえずこれまでの業績の推移を見ていこうと思います。

まずは売上の推移ですが、前年比50%ぐらいで毎四半期成長し続けています。

特徴としては企業向けビジネスの年間契約がQ4に集中するようになっているのか、Q4四半期に売上が集中するようなイメージになります。

まだ年間で10億ドル程度しか収入はありませんが、成長率から見るに今後も高い水準で成長は続くと思います。

また、利益面についてはデータが少ないのでグラフにするほどでもないですが

粗利率68%

ほどとなっています。2018も2019も同じぐらいの粗利率でした。
広告ビジネスなので収益性は高いです。これはFBやGOOGLも高い水準なので納得です。

営業利益については各コストに振り分けられた「株式報酬費用」が大きく、ほとんどの四半期で大きなマイナスとなっています。

その費用や利払い・償却・税引き前のEBITDAでは、こうなります。

収入が集中するQ4はプラス圏に入りますがその他の四半期は基本的にはまだ大きなマイナス圏で推移しています。

ちなみに2019では通期でEBITDAは1,600万円のプラスで着地しました。

「お、実質黒字化?」

と思われる方も多いと思うのですが私は「株式報酬費用」は思いっきり費用であり「業績を圧迫するもの」としてしっかり見るべきだと思っているので、ちょっと懐疑的です。

この辺は投資家それぞれの考え方があるので、どうこういう部分ではありませんけど。

次に、同社のビジネスにかかるコスト面を確認しておきます。

引用:Pintarest IR資料より



NonGPPA基準ですが各コストの割合は上記のようになっています。

四半期ごとにパッと見は下がっているように見えますが、売上がQ4に偏るので前年同期と比較しないといけませんね。

パーセンテージ的にはほとんど変わらないので、ピンタレストの投資フェーズのコスト比はこのぐらい程度に見ておけば大丈夫だと思います。

ここが前年同四半期比で徐々に下がってくるタイミングがあると思いますので、その時は同社が収益化に舵を切り始めたと思っていいと思います。

あくまでその目安程度に。

今後はどのように収益を上げていくのか

売上は順調に成長していますが、企業を支えるものはやはり利益です。
今はまだ黒字化できていない同社は今後どのように利益面を伸ばしていくのか。

まず、基本的に同社は売上総利益が60~70%と高水準で推移しています。
業種としては高収益体質のFacebookやGoogle等と同じく、広告収入がメインとなりますのでこの水準の粗利率をキープしていれば問題ないと思います。

現状の利益を見ると

一応、NonGAAP上では赤字額は少ない(来期にでも黒字化しそう)のですが、差し引かれている額のそのほとんどが「株式報酬費用」での調整なので個人的にはGAAPで黒字化して、初めて正式に黒字化したといえると思います。

そうなると、営業キャッシュフローも確認しておかなければいけません。

営業CFは今期は若干ですがプラスになりました。前年はマイナス6,000万ドルでしたので
大きく改善したといえます。

ですがPL上では2019年は約13億ドルの純損失。2018年は6,300万ドルの純損失でした。
なのに営業CFがプラスに転じているのは上記で説明した「株式報酬費用」の影響が大きいです
実際に会社からお金は出ていかないのでキャッシュの面で見るとその分差し引かれてます。

およそ、純損失を相殺するほどの額を「株式報酬費用」にあてているためプラスになりますね。
そういうわけでNonGAAPでは黒字になりました。

という事ですね。

確かに会社からはお金は出ていきませんが、将来の大きな株価下げ要因のひとつとなります。これによって投資家にとっては株式が希薄化し、さらには業績が低迷しだすと湯水のごとく株価が下がる原因になります。

結局投資家は株価が大事なので、それに影響を及ぼすのであれば投資家にとっては「株式報酬費用」はやはり費用です。

私の考え的には株式報酬費用は「本来の企業の費用を暗に将来の株主に鞍替えしている」というイメージです。

ちょっと話がそれましたので元に戻しますね。すみません。

将来の収入を予測するのは非常に難しいというか、無理なので今公表されている数字から、なんとなく割り出してみます。

先日の決算で発表されたMAU(月間アクティブユーザー)は3億3,500万人となったようですね。
そしてその内訳で見ると、約75%が米国以外のユーザー、対して米国は25%ほどです。

ですが、不思議な事に売上の90%は米国(ユーザー数は25%)が占めている事になっています。

平均収入を見ても米国が12ドルなのに対して、米国以外はわずか0.54ドルであるため
実際にビジネスとしてマネタイズされているのは今は米国だけという事がわかります。

ですが米国でマネタイズされるという事は、他国についても投資フェーズが終われば
同じぐらいの規模まで収益を上げる可能性があるともいえると思います。

仮にですが、今の段階で米国と同じ水準でマネタイズできたとします。

月間アクティブユーザーが約3億人×月単価1ドル=3億ドル

3億ドル×12か月=36億ドル

収入は2019の約3倍まで伸びる事になります。
(※超単純計算なので仮の話として見てください。)

まぁ、国を挟む事ですし国ごとに収入レベルが大きく異なるのであくまで仮の話ですが
潜在的な収入はまだまだ伸びしろがあると感じます。

米国と同じレベルの収益確保が難しいとしても、今のユーザー数で年間25億ドル以上ぐらいであればシビアに見ても可能だと思います。その場合は約2倍ほどになりますね。

ちなみにピンタレストに似ているサービスは恐らく「Instagram」ですがこちらのMAUは10億人以上と言われています。

この発表がちょっと昔なので今は12億人ほどいるのではないでしょうか。

既存ユーザーのマネタイズでまずは2~3倍。
そしてインスタと同じ程度のユーザー数を確保できた場合は、さらに3~4倍ほどの潜在的な成長

が残されている事になるのかなぁと思っています。

2020年度の見通し

来期は売上を最大15億2,000万ドルを同社は予想しています。最大ですね、今のところ。
前年比+30%といった所でしょうか。

結構、弱気なガイダンスだと感じますが逆にリアルだとも感じています。

また、同社が重要視しているEBITDAマージンは大体2019と同じ水準(1%)ほどになるのを予想しています。

という事は、2020年度も引き続き同じ規模で投資を継続していくようです。



まとめ

データが少ないのであまり詳細までまとめれていませんが、どうでしたでしょうか。

今現在同社の時価総額は約135億ドルほどとなっています。
株価は2/10現在で約25ドルあたりです。
この間の決算を受けて2/7は株価が跳ね上がったからですね。

ちなみにあまり参考になりませんが今現在の状況をPERで見ると…

NonGAAPでも通期で見るとまだマイナスなのでわかりません。

仮に直近のQ4で0.12ドルでしたので、ここを基準にしてみると
甘く見て来期は通期で0.2ドルぐらいいったとします。(あくまでNonGAAPです)
するとPERは125倍。

高いと感じますが、これは全然参考になりません。

なぜなら上の方でも説明しましたがアクティブユーザーの75%がまだマネタイズしていないのです。

一番最初にざっくり計算をした年間売上36億ドルとなったケースだと、

これが仮に実現できたとしたら、粗利は21億ドル(60%)となり経費率も売上増による効率化によって大きく引き下げられると思われるので営業利益率は跳ね上がると思います。

そんな事を考えると将来の収益はまったく想像できません。(すみません・・・)

それでも言える事は

利益面では、まだまだ本気を出していない。

という事だと思います。
アマゾンとまではいかないですが、本来であれば出せるのに出してないという面もあるように感じます。

現状では商売としてサービスを提供しているのは米国だけ。
米国以外(MAUの75%)はすべて「収益化前」です。

ここは当たり前ですがいつかは収益化しないといけませんからここで大きく化けます。
というか準備ができた地域からマネタイズすると思われるので、徐々に良い意味で化けの皮がはがれていくことになります。

そうなったときには株価は既に上がりきった後だとは思いますので気になる方は、期待を込めてちょっとだけ持っていても良いのではないでしょうか。

収益性の高い広告ビジネスであり世界的にも広がってきているサービスですし将来性はその辺の成長株よりも全然可能性は高いように感じます。

これまで成長してきたハイテク企業を見ると、企業向けよりもやはり一般消費者向けに提供されるサービスを展開している企業の方が圧倒的に業績拡大の余地が大きいように思います。

GAFAMにしても全て一般消費者へのサービス提供が主な収益源を占めていますよね。
企業向けだとある程度、限られたパイがありますから。

ちなみに私は「ピンタレスト」株は持っていませんし、今のところ買う予定もありません。

何の根拠もありませんが、最高でもインスタレベルまでしかいかないのであれば、そこまで大きくなるような事業でもないのかなぁ、とか思うからです。

と、私自身、ピンタレストにそこまで魅力を感じてない?からですかね。

うん。たぶんそれが大きいです。

でも米国ではめちゃくちゃポピュラーなサービスになっているからなぁ。。。どうなるのだろうか( ゚Д゚)

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