
オリックスが2020.Q3決算を発表しました。
中国の春節明けという事で、今日はどれだけ日本株が影響受けるだろうと思っていましたが意外と限定的でした。
中国株式市場が閉まっている間に日本の市場はある程度、コロナ関連の悪材料は盛り込んでいたようですね。
上海総合指数は寄り直後から急落した状態で始まり最終的に△7.72%で引け、なかなかカオスな日でした。
対して日経平均は1%程度の下げで収まったので今日の寄りでビビッて売ってしまった方は無念でしたね…。
まぁ、今日下げなくても今日以降ダラダラ下げ続ける展開もありそうなので、どっちが良かったんでしょうねぇ。。。タイミングって大事です。
さて、本日は私の数少ない日本株である
オリックス
の2020Q3の決算発表日でした。
米国株メインで投資している人も日本株でもオリックスなら持っている、という人も少なくないと思います。
とりあえずですがザッとですが、まとめてみたので保有している方は是非ご覧ください。
2020.Q3決算の結果
まずは第3四半期の累計を見ていきます。
2020年3月期 Q3決算【累計】
2019年3月期も9か月が経過しましたので、その累計です。
売上高:1兆6,843万円(△6.2%)
営業利益:2,367億円(△8.3%)
営業利益率14.1%(前年同期は14.4%)
純利益:2,443億円(+3.4%)
純利益率:14.5%(前年同期は13.2%)
EPS:190.82円(前年同期は184.53円)
となりました。
最終的な損益は一応増益とはなっていますが本来の本業として重視しなくてはいけない営業利益は約8%のマイナスとなっています。
(※ここについては下記で説明をしています。)
ちなみにQ2期間まで営業利益の前年比は△約17%ぐらいでしたので、今期Q3期間中の方が利益が取れたという事になりますね。
セグメントごとの業績(累計)はこのようになっています。
・メンテナンスリース:5%増収15%減益(利益率:14%→11%)
・不動産事業:7%減収2%増益(利益率:15%→16%)
・事業投資部門:32%減収79%増益(利益率:6%→16%)
・リテール事業:23%増収6%増益(利益率:23%→20%)
・海外事業部門:1%増収38%増益(利益率:26%→35%)
となりました。
同社の利益率が高いセグメントである
海外事業
リテール
不動産
の3セグメントが引き続き業績に貢献してきた格好となっています。
営業利益が前年割れに対して純利益は増益となっていますが、その理由は
「持分法投資損益」「関連会社の売却益」が今期は大きく貢献しました。
上記で説明したセグメントごとの業績の中に売却益等は既に含まれています。
ちなみに、今期はセグメント利益の約3割が売却益で得た利益になります。
売却益は1,145億円(前年同期は753億円)
仮にこの売却益の貢献を除いたとしても
セグメント利益:2,385億円(前年比プラス7%)
となりますので、それでも前期よりは増益という事になりますね。
とは言っても、
オリックスの場合は売却益も事業のうちなので、いわゆる経常利益・当期純利益の部分を重視していった方が良さそうですね。
そのため、結果的に累計で見ると、
6%減収 3%増益
が今現在のオリックスの本業を表す数字だと私は思っています。
売却益は毎年それなりに数字はブレますが、基本的には毎年計上されておりオリックスもそこも込みで事業を行っているはずです。
2020年3月期 Q3決算【単体】
それでは次にQ3単体で見た場合どうなるでしょうか。
売上高:5,717万円(+7%)
営業利益:750億円(+19%)
営業利益率13.1%(前年同期は11.8%)
純利益:851億円(+4.9%)
純利益率:14.9%(前年同期は15.2%)
EPS:66.58円(前年同期は63.4円)
となりました。
特に悪くもなく良くもなく、という風に思えますが
実はおよそ8四半期ぶりに売上が前年同期比で増加しました。
ここ2年間は毎四半期、前年を割り続けてきたのですが今四半期で一旦下げ止まった結果となりました。
ですが、これで株価が明日以降も順調に伸び続けるかというと…、株価は昨年夏に底打ってるので、ある程度は織り込み済みだと私は思っています。
まとめ
簡単にですが今回はオリックスの決算をまとめてみました。
あいにくオリックスは基本的には皆さんの大好きなインカムゲイン狙いの銘柄です。
私は運良くなぜか1,500円で保有できていたのでラッキーでしたし、配当狙いなので当分売る事はありません。
今回の決算の内容についても「良い」と評価される事があっても「悪い」と言われるような決算ではなかったので問題なく保有継続です。
日本株なので、私は追加の買い増しはしませんけど、総じて悪くない決算内容だったと思います。
豪華な優待もあるし、配当利回りもいまだ高水準なので少なくとも今売る理由はないです。
※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。