マイクロソフト【MSFT】は長期投資に向いているか

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個人投資家からの人気が高いマイクロソフト

今回でGAFAMは長期投資に適しているのかシリーズの最後になる

マイクロソフト【MSFT】

について調べてみました。

マイクロソフトと言えば多分ほとんどの米国株へ投資している人が保有しているであろう超優良銘柄です。
マイクロソフトと言えば「Windows」というのが昔からのイメージで強いですが、現時点で同社の株価を引き上げている要因としては恐らく同社の提供するクラウドサービスである「Azure」の影響が大きいのではないかと思います。

クラウドサービス関連はAmazonのAWSをはじめ、私が保有しているOracleやIBM等も競合となっており、今非常に注目されている分野のひとつでもあります。

そんな、クラウドサービス界隈ではAWSとAzureが最有力と見られており2社とも今後の収益の柱にするべく急成長中です。

そしてマイクロソフトは企業の大型買収も積極的に行っています。

ここ最近では

・2016年12月に「Linkedln」を262億ドルで買収。
・2018年10月に「GitHub」を75億ドルの株式取引で買収。

等があり、もう少し前には「Skype」なんかも買収されましたね。

特にLinkedinの買収金額は262億ドルとず高額な買収案件でした。
それでも当時マイクロソフトの年間の純利益は250億ドル。FCFも300億ドルもあったので影響は軽微です。
(※実際には買収については長期借入金を充てているようなのであまり関係ないですが。。。)

そんなこんなでこの数年間の間でもマイクロソフトの中身は結構変わってきました。
次世代に向けて時代を追いかけて成長している良い企業の見本のような存在です。
過去の製品・サービスに固執せずに新しいビジネスを求めていく理想的な形で変化していっています。

Microsoftのビジネスモデル

今現在の同社の主なプロダクト・サービスを分けるとこのような分類に分かれます。

●Server products and cloud services
サーバー関連のライセンス収入やパッケージ製品の販売等、Azure(クラウドサービス)による収益。
●Office products and cloud services
Office製品によるオンプレミスやクラウドサービスの収入。
●Windows
OSのライセンス収入やWindows関連クラウドサービス等基本的にはライセンスによる収入が多い。
●Gaming
Xboxシリーズがメイン。2018年1月に買収した「Play Fab」もここ。
●Search advertising
Bing、MA等の検索ビジネス。オンライン広告による収入を得ている。
●LinkedIn
ユーザー数5億人越えのビジネス特化型のSNSであり2016年12月に買収した。
●Enterprise Services
サポートやコンサルティングサービスを行っている。
●Devices
Surfaceをはじめとする各種デバイスの開発~販売までを行っている。

聞いた事のあるサービスや製品がそれぞれで存在しますね。
上記の売上構成比はこのような構成になっています。2019年と2017年を比較してみます。

2年前と比較するとAzureが分類されている「Server Products~」と「Linkedln」が比率を増やしてきています。
この2サービスについては今後も比率を増やしていくと思われるので要チェックです。

また、別の視点でもう少し大きく分けた場合の構成比も公表されています。
こちらはもうちょっとわかりやすいように5年前の数字と比較してみました。

5年前と比べるとこちらでもやはり突出してクラウド関連が伸びてきた事がわかりますね。
ちなみにですが2019年のそれぞれの成績は下記のような感じになりました。

【Productivity and Business Processes】※Office製品と付随するライセンス収入、Linkedlin等。
(15%増収/25%増益)

Office365は増加したものの、オンプレミスライセンスが減少したため微増。Commercialは33%増収。Linkedinも28%の増収。
利益面では上記の要因により増益となり粗利率が向上したが、クラウド製品の増加により若干相殺された。
それでも増収率の15%を上回る25%の増益となっているため長期的に見ても安心できる。

 
【Intelligent Cloud】※クラウドサービスがメイン
(21%増収/21%増益)

サーバープロダクト&クラウドサービスはAzureによって25%の増収。
Azureが72%成長した事によりGitHubも恩恵(25%増)を受けた。
利益面でも上記の規模が大きくなった事で効率化が進み増益。ここでもクラウド製品増による相殺が若干発生。
各強化事業への投資も進み費用も比例して増加した。

 
【More Personal Computing】※Windows関連とデバイスがメイン。
(8%増収/21%増益)

Windowsによる収入はトータルで最終的には4%の増加にとどまる。Surfaceは23%増収と好調。
ゲームでの収益もサブスクの増加等もあり10%の増収。広告収入も9%増収。
比較的利益率の高いWindows、ゲームの売上構成が上がったので粗利率は増加。費用もほぼ前年と同額程度だったため増益効果が大きかった。

と、同社の行っているビジネスはざっくりとですがこんな感じになっているようです。
それでは業績の推移についてみていきます。

業績

売上と売上成長率

基本的には右肩上がりですが2016年には一時的に売上減少となりました。
減益から復活というのは一時的な費用でよくありますが、減収から1年で復活というのはあまり聞きません。

さかのぼってみると
2016年の減収の要因は「Windows10の繰延収益の影響が66億ドル」と「為替の影響」
とありました。
確かに2015~2016年は為替が安定しなかったためその悪影響が大きかったみたいです。
「Windows10」の請求年度の期ズレ?により後倒しになったという状況があったようです。

とすると、やはりこれは一時的な要因ですので同社の今後の業績への懸念はありません。
むしろ、それ以降の売上の伸びは3年連続で2桁以上をキープする等、好調を維持しています。

ただ、それを考慮しても2015~2017年の3年間は売上はほぼ同じ水準になっています。
では2018年以降のエンジンとなったのは何なのか?
要因を探るためにサービスごとの売上の推移をチェックしてみます。

2017年から2019年の2年間の間の再加速に大きく寄与したサービス・プロダクトは

・Server products and cloud services:+110億ドル(+51%)
・Office products and cloud services:+62億ドル(+24%)
・LinkedIn:+67億ドル(2019年実績)※ここは買収による純増

この3つが大きく貢献しました。
特に上位2つが売上規模が大きいのに成長率もトップクラスだった事が大きかったようです。


Micorsoftの収益構造

次にマイクロソフトの収益性について見ていきます。

御覧の通り年によってはブレている事もありますがここ数年は営業利益30%、純利益25%ぐらいが平均のようです。

2018年度はTCJA(雇用法)の制定費用として137億ドルの費用を計上したため純利益は大きく減益となった年でした。
(※それに対応するために無形資産の譲渡を進め26億円の所得税の恩恵を受けた。)

この費用がなければ純利益も300億ドル付近まであったと思われるので一時的な要因での減益なので問題なしです。

売上も再加速しましたが、決して利益を犠牲にする事無く平行して利益面も伸びている点に注目です。

さてここでも利益面で見ると何が貢献していたのか?
ここを見てみると売上とはちょっと主役が異なってくるようです。

先ほど売上の説明した時の表を見てください。
過去5年間のGross marginの成長率の部分です。

●Productivity and Business Processes:売上の割に利益は伸びてない。

●Intelligent Cloud:売上と同じ水準で利益が伸びている。

●More Personal Computing:「増えた売上額=増えた利益額」となっており急激な利益の改善が見れる。

ここで気になるのはやはり「More Personal Computing」の利益貢献度です。
利益率は15%→28%と約2倍の改善となりました。

具体的には何が貢献したのでしょうか。
2016年と2017年の間で大きく改善している点を見ると「Windows10」関連でしょうか。
当時の決算書を見ると電話費用??とSurface関連のの費用減の増収効果が15ドルもあったようでこれも大きな要因のようです。

電話費用とはマイクロソフトのスマホ端末「Lumia」(Windows Phone)が前年に大幅な収入増の要因となっており、同時に恐らくここが利益がとれない分野だったためにそれがなくなった翌年の収益力が上がったと思われます。

それもあり2017年度に一旦スマホ事業から撤退したという流れでしょうか。

Surface Duoとかいう端末を今年発売するみたいですね。
折り畳み式の端末という事ですがどうなるのでしょうか。パネイCPOによるとスマホではなく次の製品という言い方をしていますが今後の動向が気になりますね。
 

EPS成長率と配当金の推移

次にEPSの推移を確認していきます。
マイクロソフトは連続増配年数が9年となっているためEPSは毎年成長しているかと思いきや、そうでもないようです。
グラフで見ると2010~2018年までほとんど変わってないように思えますがEPSはあくまで純利益によって左右されます。

2018年は特殊要因で減益となってましたので実際は

2010~2015年までは、ほとんど横ばい。

2016~2019年までは、クラウドの本格化や企業買収等の影響もあって急激に伸びた

という感じでしょうか。

直近の2019年で配当性向は40%以下なので、まだ増配の余地は十分残っています。
2017年と比較して配当性向は下がっていますので、増配よりも業績の勢いの方が良いという風にもとれるのでここも心配無用です。

実際の配当性向はこちらを参考にした方がわかりやすいです。

FCFと総配当金額を比較したグラフです。
特殊要因がある程度除かれているので、実際の配当性向は30~40%台を安定的に推移している状態ですね。

2015年以降、しっかりとフリーキャッシュフローを伸ばし続けているからこそ今の増配体制を維持できます。


株主思いなマイクロソフト

マイクロソフトはGAFAMの中ではApple同様、上記のように毎年配当金を出しています。
株価がここ数年好調な要因に株主還元が充実しているという特徴があります。

2015年以降は配当と自社株買いを合わせた総還元率が高水準で推移しています。
業績の好調もさることながら

『毎年の自社株買いによる1株当たりへの利益の凝縮も進み、さらには増配』

と株主にとても優しい企業である事も人気の秘訣のようですね。

まとめ

GAFAMの最後の銘柄「マイクロソフト」について今回は調べてみました。

現在の株価を見てもわかりますが業績に連動して株価は好調を維持しています。
2015年5月ぐらいから約3倍の株価に成長しました。

それ以前は一時(と言っても結構長い期間…)下火となっていた時代もありましたが今では見事に盛り返した結果となりました。

純粋な業績アップ+将来性が再評価された事で期待値とも見れるPERも高くなった結果が今の株価です。

GAFAMの中でも、好調な企業のひとつであり今後も買収等を行いつつ、幅広くハイテク分野をカバーしていく企業になると思われます。

利益率が高い=競争優位性が高い

という事にもなりますので現在の利益率をキープできている内は売上が今後、多少鈍化しようとも長期的に株主の資産増加の味方になってくれる可能性が高いと思っています。

今期もまだQ1までしか終わっていないので安心はできませんが、今のところ良いペースで進捗しています。

EPSも今期については5.5~6.0ドル付近で推移すると思っているので
それでも現在のPERを出すと30倍以下です。

順調に成長(しかも二桁)しており、将来的にも安定しそうなビジネスを展開しているため30倍でも数年後を見ればまだまだ買い場の範囲だと思っています。

はい、では個人的なまとめです。

マイクロソフトは絶対持っておきたい。けど、やっぱり株価の伸びの勢いを見るとちょっと躊躇してしまう(なので、まだ買えてません。)
『間違って10%ぐらい調整してくれないかな~。。。』

という感じ。

マイクロソフト用に別に少しずつ資金を貯めておこうと思います。

ちなみにマイクロソフトは非常に材料が多く、まだまだ調べ切れてない部分もあるので色々な見方があると思いますのでまた次回もうちょっと詳しく調べてみたいな~と思っています。

※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。

↓GAFAM銘柄で長期投資するならどれがいいか分析してみたシリーズです。

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