Alphabet【GOOGL】は長期投資に向いているか

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世界最大級のテクノロジー企業 Alphabet

今回は以前記事にしたGAFAMの中から投資対象2社を選定して長期投資していくという事で前回のFacebookの記事に引き続き、今回はその2社目である

Alphabet(グーグル)【GOOGL】

について本当に長期で投資して旨味はあるのか確認のため同社について調べてみました。

そもそも長期投資対象となる企業で一番大切であり一番難しい事は何でしょうか。

それは

永続する企業になる事。

ずばりこれだと思います。なぜなら長期で投資していても最終的に企業がなくなってしまえばこれまで投資してきた意味が弱くなります。(なくなるまでは恩恵を受けれますが)

例えば今、高配当投資家に人気の高いP&Gは創業年は1837年、コカ・コーラは1892年、ジョンソンエンドジョンソンも1886年。

優秀なリターンを株主に返してくれる企業を見るとやっぱり「なくならない企業」というのが必須条件だと感じます。

それを今の時代に置き換えてみるとどんな企業だろう、と考えるとやはりこの企業かな~と思ってしまいます。

以前書いたGAFAMの比較記事や同社の取り組んでいるビジネスモデル、市場の寡占状況等を考慮して同社は長期投資に有力との仮説をもって調べてみましたので是非ご覧ください!

Alphabetはどんな企業?

日本人だと投資家でない方は「アルファベット」と聞いても
「わかるよ!あの英語のABC…でしょ( ^^) _U~~」
という、ボケなのか本気なのかわからない反応が返ってくる事があるかもしれませんが

投資家にとって「アルファベット」と聞いたらGoogleが思い浮かぶはずです、だいたいは。

そんなGoogleの行っているビジネスで一番最初に思いつくのは「グーグル先生」(検索エンジン)です。

今では老若男女問わずグーグル先生にはなにかしらの場面で必ずお世話になっています。

そんなグーグル先生がこの世からいなくなる状況が今後来ると思いますか?そんな状況はまったく想像がつきません。

いまや数あるインフラの中でも一企業としての同社の存在は『重要なインフラ』として今の世界的な情報社会が成り立っています。

世界中の情報を牛耳っている「Google」や、車のナビ替わりにもなる「google map」
そしてスマホ用オペレーションシステム「Android」等、まだまだ他にもたくさんありますがどれもなくなった世界がまったく思い描けない。

Alphabetがもしなくなるとしたらその時は「文明が崩壊した時」と言っても過言じゃないと思っています。

・Youtube
・Google検索
・GoogleMap
・Googleクラウド
・GooglePlay
・Android
・Waymo
・(最近では)STADIA

等々、幅広くかつ多くの人に利用されているサービスを提供しています。

そんなGOOGLの収入源の多くはFB等と同じく「広告収入」から収益を得ています。
売上の8~9割はこの広告収入セグメントに含まれています。

残りはアプリの販売やハードウェアの販売等。
それに、まだまだほとんど実績に結び付いていない新ビジネスによる若干の売上で構成されています。

利益面でも収益性の高い広告ビジネスがメインであるため20%前後の利益率を維持しています。


業績について

売上と売上成長率


売上については毎年20%ほどの成長率で成長し続けています。
ちなみにGAFAMの中で見ると、FB、AMZNに次ぐ3番手の売上成長率を維持しています。
鈍化もしてないし急増もしていない点も長期投資という目で見ると非常に優秀です。

セグメント別の売上構成比で見るとやはりほとんどが広告収入で占められています。
ただ過去の業績と見比べてみたら徐々にですが「Google other revenues」の売上比率が増えてきています。
ここは、主に「GoogleCloudサービス」「GooglePlay」やハードウェアの販売による収益部分です。

GoogleCloud等比較的新しめのサービスが分類されているので今後はこの部分の売上の伸びにも注目していきたいですね。

ちなみにWSJの記事によると、総売上高に占めるYouTubeの割合が昨年は約15~20%だったと予想されているとの情報もあったのでメモ代わりの記載。

また地域別の売上構成比も見ると米国内が約半数を占めています。

それでも米国外の地域でもしっかりと伸びてきているので将来的には米国外での収益アップも期待できると思います。
国が豊かになってくれば「広告費」にも資金が流れるためグローバルレベルで見ればまだまだ成長の余地はあるように思います。


Alphabetの収益体制


利益面を見ても基本は20%以上で高収益体制と言っていいと思います。
営業利益と純利益の差が大きく開いていない点も一時的な減益要因が発生する可能性が少ないと見れて良いです。

ただ、2017年に純利益が大きく減っている点と、2016年を境に営業利益率も徐々に下がっている点が気になります。

 

まず2017年のケースは、海外子会社の累積利益が所得税の対象となったため納税額が大幅に増加しました。
そのため2018年の実効レートが12%だったのに対し、2017年は実効レート53%もの税金を納めました。

ですが、2018年は米国の法定税率の引き下げもあり先ほど書いた通り最終的に12%の実効レートとなったため、今後はこの税率を目安にしておけば良いと思います。

そして、もっと気になるのがここ数年の営業利益率の減少
こちらは過去の資料を見ているとそういえば話題になっていた「欧州委員会の罰金」費用による影響でした。

これによって
2017年は約27億ドルの支払い、2018年は約50億ドルの支払いが発生しました。

これを除くと利益率が約2~3ポイント程度上乗せされる事になるのでほとんど気にならない程度にはなりますが、もうちょっと中身を見てみるとそれ以外のコスト(収益コスト※売上原価)比率も若干上がっているようです。

原因は恐らくここかと。

引用:Alphabet IR
2017年と2018年の「Other Bets」の利益額を見るとマイナス額が6億ドル程度増加しているのがわかると思います。
2017年:Google単体営業利益率は約70%

2018年:Google単体営業利益率は約73%

に対して

2017年:otherBets単体営業損失が△約27億ドル

2018年:otherBets単体営業損失が△約33億ドル

従来のGoogleサービスのみだったら収益力は上がっている結果となり、それでも営業利益率が悪化している場合に考えられる要因は

新規事業への先行投資が増加しており、その分利益率が押し下げられている

と見れると思います。

結果的にGoogleの稼ぐ力はまだ衰えてきていないと判断できます。

EPS成長率

では一旦安心した所で次はEPSの成長率を見てみます。

2017年の落ち込みは上記で説明した内容での一時的な減益ですので気にしないで大丈夫だと思います。
本来であれば2017年も増益となっている計算になるので将来の配当金原資となるEPSはこのまま右肩上がりで伸びていってほしい所です。

ところで、このEPSの伸びは単純に「利益が伸びているから」なのか、それとも「自社株買い等で1株あたりの価値が上がっただけ」なのか、純利益額が伸びているので利益増によるEPS増で間違いはないですが念のため株主還元の目線でも見ておきます。

2015年あたりから毎年自社株買いを行ってきました。
それでもフリーキャッシュフロー比では40%とまだまだ余力もありますし市場ももっと株主還元の強化に期待しています。

同社はサービスごとの売上構成比やユーザー数等を公表しないスタイルをとっており「もう少し株主に寄り添ってよ~」というのが市場(株主たち)の願い?かな。

まぁこんな感じで2018年までは罰金や税金等の一時的な要因を除いては順調に推移してきました。

2019年度の進捗はどんな感じか

結論を先に言いますと

Q1決算時には売上成長率が鈍化し始めた!と若干騒がれてましたがQ2以降改善してきて、そこまで悪くない。
でも、今期のEPS成長率は鈍化するかも。

というような状況です。

売上高:1,157億ドル(+18%)

営業利益率:21.6%(前期は19.8%)

純利益率:20.4%(前期は22.3%)

EPS:33.83ドル(前期は30.95ドル)

直近のQ3までの業績はこんな感じになっています。

営業利益までは良かったのに純利益率が押し下げられた要因については
「quity Security(持分証券)」の前期との差額が32億ドル程度あった事が原因なので
事業の収益面で問題があったわけではないので長期的には気にしなくてよいと思っています。

配当金を出した方がいいのか、それとも設備投資を続けた方がいいのか。

上記も書いたように年間で約200億ドル以上のキャッシュフローが同社には余っています。

この資金の使い道として成長が続いているのであれば、配当金を出して株主が税金を払って受け取るよりも企業側で設備投資に回して利益ガンガン上げてもらった方が良い。

という事になるのですが、今のところ配当を出さない方針のアルファベットは株主からの人気はいまいちな気がします。

ですがハイテク企業ながら、もはや生活必需品でもある「グーグル先生」に、将来的に配当が開始されて投資家人気が急騰する前に今のうちに保有しておいてもいいじゃない。

という考えでいます。

今人気の高配当企業でも以前は高配当ではなかったわけなので、グーグルの株主還元はこれから!という思いで私個人では感じています。


まとめ

直近までの業績の内容についてはこんな感じです。
欧州委員会に定期的にお小遣い(罰金)を払いつつ事業規模は拡大を続けると思っています。
そして改めて調べてみて、何よりも一番最初に書いた「なくならない企業」に一番近いのは同社だという思いは変わりないです。


それを踏まえて投資するか否かの最終結論は

もちろん投資する価値はある。初回買いのタイミングを見計らって予定通り投資開始予定

です。もう単純明快です。
数十年後、同社に投資をしていなかった場合、絶対に後悔しそう。
(投資に絶対はないですけど。。。そのぐらいの気持ちです)

Googleの展開するサービスは他に有力な企業やサービスが参入しにくいという点も大きいです。
クラウド関係になると競合は多くいますが、Google検索やYoutube、googleMap等、今更参入しても対等に渡り合うのは正直かなり難しいと思います。

そしてまだ調べていないので業績にどのような影響が出るかわかりませんが「STADIA」の今後も非常に楽しみです。

開発費はかさむかもしれませんが、特定のゲーム機等を必要としないのでユーザーが最低限の費用ですぐに遊べるという魅力があります。

そうやって考えると今の状態でPER30倍付近というのは長期的に見るとまだまだ買える株価だという判断です。
下手に競合が多く、先行投資が膨れ上がる割高の成長株に懸けるよりもよほど安全で安心できるはずです。


※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。

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