Facebook【FB】は長期投資に向いているか?

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巨大SNS企業 Facebookの実力

Facebookはどんな企業

どんな企業、と言われても投資家だけに限らずほぼ世界中の人が知っているであろう巨大SNS「Facebook」や「instagram」等のサービスを提供している企業です。

今日はそんなGAFAMの1角

Facebook 【FB】

の今の現状と、将来を見据えての長期投資銘柄として値するのか、
という面を調べてみようと思います。


FBというと今現在メインとなっているサービスは

・Facebook

・Messenger

・Instagram

・WhatsApp

・Calibra(Libra関連)

だいたいこの辺のサービスが主流になります。皆さんの知ってるサービスも多いはずです。

世界中に広くFBのサービスは提供されており、Facebookは世界24億人以上に利用されている超巨大SNSです。

FBが行っているサービスは基本的にはSNSサービスがメインとなっており、その収入源としては各サービス内で打ち出される広告による広告収入を得て事業を拡大させていっています。

広告収入ってどんなもんなの?というのが気になると思いますが
同社の今現時点での
営業利益率はおよそ40%前後であり、売上高も500億ドル(5~6兆円)
となるとその収益力と金額の高さがうかがえると思います。

なぜGAFAMの中では時価総額で大きく劣るFBが名を連ねているかというのは恐らく
この「収益力の高さ」が魅力的に思われているからではないでしょうか。

ただ、課題もそれなりにあり

・個人情報データの流出による管理面での不安を懸念されていたり

・今は高い収益率も将来的には徐々に下がってくる見通しが強かったり

・仮想通貨「Libra」の今後はどうなるのか?

等、FacebookやInstagram等の人気SNS以降の新たな収入源の構築を迫られているのが現状だと思います。

はい。前置きはこの辺にして今回私がFBについてまとめてみたのは先日こういう記事を書いたから、です。

結果は【FB】と【GOOGL】になりました。

GAFAMの中からヤントが新たに投資する企業を決めようというもの。笑


『そんな時価総額が鬼のような企業にいまさら投資しても旨みないでしょうよ!』

と思われるかもしれませんが調べてみてわかった事は5社とも非常にキャッシュを稼げる企業であるという事。

高配当企業を見つける時、何を見ますか? キャッシュフローの状態は必ず見ますよね。

GAFAMは今は無配、もしくは利回り2%以内と高配当企業ではありませんが
将来的に配当を出し続けられるビジネスであるという点で投資対象として調べてみました。


その中でもFBとGOOGLが良いのではないか?
という結論になり、今回は詳しく調べてみようという事になったわけです。

それでは同社の業績の推移等から本当に長期投資に相応しいのか、確認していってみたいと思います。




業績について

売上と売上成長率

まずは年度ごとの売上の状況を見てみます。

成長力はここ直近で徐々に下がってきていますが、ここまでの規模でまだ30%を超える売上成長率を誇っているのは凄まじいですね。

facebookの発表しているデータを見てもどの地域も20~30%台の成長率で売上が伸びているようなのでグローバルレベルで伸び続けています。
地域による大きな偏りは少ないようです。

【引用】Facebook IR

上記の売上構成を見ても全ての地域で大体同じペースで売上は伸びています。

がfacebookのユーザー数の増加(下の画像)を見てみるとヨーロッパ、欧米の伸びに対して「アジア」「その他地域」のユーザー増加数が勢いよく伸びています。

という事は「アジア」「その他」の地域の売り上げ貢献度はユーザー数の増加の割に低い?

【引用】Facebook IR

最初はそう思い調べていると、
ニュースサイト「ロイター」の情報では今年7~8月頃の情報で全サービス合計のDAUsが21億人との情報もあったのでその情報が正しければ、

facebook:約15~16億人

他サービス:約5億人

ということになりそうですね。
(※同社のサイト等ではサービスごとのユーザー数が公表されていないため確実ではないです)

可能性としてはやはり、

新興国ではfacebookユーザー増。
欧米、ヨーロッパ等の先進国を中心にfacebook以外のサービスが拡大している。

という方がしっくり来る気がします。


Facebookの「収益力」

次に収益力を見るために営業利益の推移を確認します。

こちらも2012年を除いては常に高い利益率を出し続けています。
Facebookやinstagramという「強烈な広告設置エリア」を既に作り上げているからこそできる利益率の高さです。

また、売上の増加率とほぼ同じペースで利益も増えているようで、この時点では収益悪化はまだ見られていません。

高収益の恩恵もあって、キャッシュフローも同じく急激に伸びました。

※2016年以前にも自社株買いありましたが漏れてました。2017年以降だけ見てください。

フリーキャッシュフローが2018年に減少したのは「設備投資」に巨額資金を投入し始めたためです。

また2018年には120億ドル規模の自社株買いがあり株主還元面に目を向け始めたように感じます。(※その前に株価が大きく下げた影響もあったのだと思いますが。)

1年間で100億ドル以上のキャッシュを余裕で稼ぐ会社ですから、このぐらいは。笑

この稼いだキャッシュは株主還元以外には「設備投資」に投入されていると書きましたが
どんな設備投資なのか、については後程説明を。

EPS成長率

では、将来の配当金に化ける原資でもある「EPS」の推移についてはどうでしょうか。

「どんな勢いやねん。。」と思うほど2016年を機に伸びました。

2015年と比較するとEPSはおよそ8倍に跳ね上がった事になります。
元々悪くなかったコスト面が更に改善されて大幅に増益となったようです。この間に営業利益率は約10ポイント程度改善されたみたいですね、えげつない。

Facebook以外のサービスが勢いを増した時期とも被る気がするので、その影響もあるかも?ですね。

2019年に入って利益率が大幅減少した原因は?

ここまで驚異的な収益力を見せつけてきたFBですが2019年になってからはQ1~Q2まで純利益が15%前後まで落ち込んでしまいました。
これまでは30%以上あった純利益がここまで落ち込んだ理由は何でしょうか。

ずばり、というか皆さんご存知
個人情報流出関連によるFTCの訴訟費用の影響です。

業績に対してどのぐらいの影響があったのか、順に追ってみます。

まず売上に対してコスト比が前年と比較すると急に上がっている点に注目です。
その影響によりFBの大きな魅力である収益性が落ちる事になります。
Q1とQ2の部分です。

【引用】Facebook IR

これは

2019.Q1とQ2の純利益が大きくマイナスになっている要因については、

・Q1ではFTC(連邦取引委員会)の訴訟費用30億ドルが計上され、

・Q2でも同じくFTC関連で20億ドルの追加訴訟費用が計上されています。

合計50億ドルの訴訟費用が計上されているため大幅な減益となっています。

訴訟費用については「General and administrative」いわゆる一般管理費で営業費用に計上されます。

これを除くと

Q1:営業利益63億ドル/利益率 約42%(前年比:+約9億ドル)

Q2:営業利益66億ドル/利益率 約39%(前年比:+約7億ドル)

さらに、上記の訴訟費用は法人税の控除対象にならなかったため
本来の利益60数億ドルに対して税額が算出されるため、引かれる税金が純利益額に対して多くなってしまったという構図です。
それを除けば実効レートは14%程度なのでFBとしては正常運転となります。

さらにQ2の時に税金の部分が約2倍に膨れ上がっているのは、訴訟費用とは別にAltera社のなんやかんやで法人税として11億ドル計上されていて何の事か英語読めないのでわかりませんが、恐らく一時的なものだと思います。

それを踏まえると、訴訟費用等の一時的な費用がなかった場合、

Q1:純利益約55億ドル

Q2:純利益約60億ドル

本来であれば、だいたいこのぐらいの数字になるはずです。

そう見ると今の時点では本来の稼ぐ力という部分ではそこまで落ち込んでいるわけではありませんね。


実際にQ3では(前期比では若干劣りますが)ほぼ元通りになっています。

ただし以前CFOが営業利益率が30%台になると発言した事もあり、将来の利益減少を不安視されています。
まぁ30%台でも他の企業だったら十分ですけどね。FBは元々のハードルが高いのでしょう。




2018年にフリーキャッシュフローが減少した理由

ここまでの話を踏まえて、利益率減少に先に手を打つべくして登場したのが

仮想通貨 Libra

その力の入れようは設備投資とフリーキャッシュフローの推移を見ても明らかです。

【引用】Facebook IR
【引用】Facebook IR

営業キャッシュでしっかり稼いで、その分を必要な設備投資に資金を投入しています。

17年の第3四半期と比較するとおよそ2倍程度の資金を設備投資につぎ込んでおり、大半は有形固定資産の取得やファイナンスリースの元本支払となっており「データセンター建設の投資」と発表しています。

恐らく、もしも仮想通貨リブラが普及した場合、今よりもさらに大量のデータが行き交う事になります。
それを想定してのデータセンターへの巨額投資という流れではないかと思っています。

結局FBは長期投資に適しているのか

と、FBについて上記のような内容を調べてみて今の現状を簡単に表すとするとこんな感じだと思います。

現在(※ここ重要)の利益率は非常に高いがこのまま何もしないと利益率は徐々に減少していくのは明らか。その対策としてLibraの開発、インフラに大規模な設備投資を行っているが、いわゆる「仮想通貨」であるためその方向性が本当に上手くいくのか市場は疑問視している。

こんな感じじゃないのかな、と思います。(あくまで個人的な見方ですので。。)


そんなこんなで
PERも30倍付近と高い事は高いけど、この成長力と収益力があるのなら本来はもっとあってもいいのかな
と思っていましたが、個人情報の取り扱いに対する政府からの圧力やLibraへの風当たりの強さ、等を勘案すると今の評価なんだと思います。

かと言って、FacebookやInstagram等がなくなるイメージは想像できませんし、当面の間は安定した収入源(広告収入)があるため今のところそこまで弱気になる必要もないように感じます。

売上もまだまだ余裕の二桁成長を維持しているし利益面もそこまで悪化していない。
そして、忘れてはいけないのがキャッシュを稼げるビジネスである側面上、将来高配当になる可能性も十分あると思っています。

それも踏まえて、ヤントが最終的に出した結論は

当初の予定通りFBへの投資を始める。

こういう結果に至りました。

まぁ企業に投資するという事は絶対安全な企業なんてないわけで、全ての企業になんらかの不安な面はあります。

今も将来も絶対安全なパーフェクトな企業なんてこの世に存在しないのだから、FB自慢のキャッシュ製造機に懸けてみます。


※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。

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