
米国高配当ETFを物色し始めました。③
今回は高配当ETFではありません。
なのですが、私がトータルリターンの比較対象として使っているETF
VOO バンガード S&P500ETF
について調べてみる事にしました。
今からVOOを買い始めた人は「令和のランダムウォーカー」と呼ばれる方達でしょう。笑
「あれこれ考えずにS&P500に連動するETFを買っとけば良いのさ!」
と、もう色々調べるのがめんどくさい!という人が考えに考え、行き着いた究極の答えであり原点。
なおかつ、今のところ確かにそれが正解に一番近い方法なのかもしれません。
VOOの特徴
基本情報
経費率 | 利回り | トータルリターン | リスク | 株価騰落率 | 構成銘柄 | 回転率 |
0.03% | 1.80% | 69.10% | 12.90% | 50.69% | 510 | 3.70% |
※「リターン」「リスク」「株価騰落率」は、2016年1月1日~2019年12月9日
※「リターン」は配当込み。
※2019年12月初め時点の情報です。
組み入れセクター比率

VOOの大きな特徴と言えばもうこれしかないです。
S&P500指数のパフォーマンスとの連動を目指しているETF
もうこれだけ知ってればOKだと思います。
だから構成銘柄の数もS&P500と同じく500社。なんのひねりもないですね。
組み入れセクターや銘柄もS&P500に合わせています。
特筆すべき事はない、というのが正直な所ですね。笑
組み入れ銘柄 上位10位
MSFT | AAPL | AMZN | FB | BRK.B | JPM | GOOG | GOOGL | JNJ | PG |
4.33% | 4.18% | 2.92% | 1.82% | 1.59% | 1.58% | 1.51% | 1.48% | 1.37% | 1.23% |
ここについてもS&P500に準じています。(これしか言ってない)
ちなみに上位10社で20%ちょっとを占めています。
VOOの実力は?
他の高配当系ETFとトータルリターンを比較しても圧倒的にVOOの成績が良いです。
今非常に人気の米国高配当投資は、精神面ではボラが少ないので多少楽になりますがリターンの面で見ると、結構差がついてしまうな~というのがこれまでの歴史の結果です。

(上記のチャート比較は2012年以降からの分を使用していますので確認できませんが)
高配当銘柄の方が下げ相場になった時に比較的底値が固く、値戻りも早い。
というのを聞きますがリーマンショック後の短期的・長期的リターンを見ている限り、そこまで関係ないように思います。
ただし、高配当株の肩をもつとすれば
一時的な下落の場合(例:クリスマスショック)は高配当の方が影響は少ないが、回復にそれなりの時間がかかる下落相場(例:リーマンショック)の場合はインデックス型の方が強い
というのはありそうです。
長期的な悪化だと配当金にも影響しますが、そこまで長期化しない悪化(原因不明な下落相場や、軽度な政治的不安定局面)であると判断した場合は配当を続けている企業は1~2年は減配せず我慢できるはずなので。
VOOを保有する上で、ひとつ気にする点があるとすれば、
S&P500に連動させているので米国株式市場は今が明らかに割高だ!と思っている時期は避ける
という事ぐらいでしょうか。
(まぁ、その判断が難しいんですけどね。。)
また、S&P500に連動するETFでは有名どころで「SPY」と「IVV」がありますね。
基本的には3つともほぼほぼ同じ成績になるので、どれでも良いと思います。
経費率の面では「IVV」「VOO」に多少分がありますが、影響は軽微だと思っていいです。
まとめ
VOOの特徴を踏まえた上でまとめます。
VOOはこういう人におすすめです。
・一周周って「ランダムウォーカー」的な結論に行き着いた人
ちなみに下記のような人はこのETFはおすすめできません。
・株式が大好きで、色々悩んだり調べている時間が楽しくて仕方がない人
・自分が選ぶ企業のリターンは必ず市場平均をアウトパフュームすると確信している人
おすすめできない人は「気持ち」の面が重視されますね。笑
トータルリターンの面で高配当ETFに大きく差をつけている点から見ても
メインで「VOO」を買いつつ、気になる高配当個別株をバランス取って買い足していく。
という方法が実は一番理に叶っているのではないかという気もしています。
今後どうなるかわかりませんが、これまでの歴史の中だけで結論付けるとすれば
ETFの使い方としてはこれがベーシックであるのかなと感じました。
短いですが、VOOについては単純かつ明快なのでこんなもんで伝わると思います。笑
※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。
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