米ケーブルテレビ最大手 コムキャスト【CMCSA】

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安定感抜群の成長率を誇るコムキャスト

今回は米国のケーブルテレビ最大手の

コムキャスト【CMCSA】

について調べてみました。

同社は元々、ケーブルテレビの最大手として成長を続けていた企業ですが、現在ではメディアエンターテイメントやコンテンツ事業等、メディア・情報関連のビジネスを多数行っています。

米国では、ネットフリックス等のストリーミングサービスが急激に広がっている影響でケーブルテレビの契約者数は減少傾向となっています。

日本のように無料で好きなテレビを見れる環境でないので米国ではこれまでなくてはならない存在だった同社の事業もここ最近の新たなビジネスの波(動画ストリーミングサービス)を受けて強力な競合達が現れました。

しかし、インターネット契約者は増加傾向にあり、中でも同社の高速インターネット関連はケーブルテレビの代わりに非常に好調に推移しているようです。

同社はTVを軸としたスマートホームプラットフォームの展開(Xfinityブランド)を目論んでいたり、ストリーミング用の機器を無料で提供を始めたりと競争姿勢を強めています。

ここ直近でも、英スカイを390億ドルで買収したりとストリーミングサービスへの姿勢を強めています。
ちなみにネットフリックスの欧州顧客数は約3,500万人で依然として急速に拡大中。
スカイの欧州顧客はまだ2,300万人と出だしでは負けているので、今後どこまで追随できるかが見どころです。

また、コンテンツ事業も強化する方向で動いているようで元々同ステージにいるAT&T等、老舗大手も引き続き競合するため、本来であれば同社の先行きはなかなか不透明な状況にあります。

それなのにここ数年の同社の業績は常に増収増益

他の競合企業と比較すると、なんとなく余裕が見える業績は不気味であり頼もしくもあります。

直近年度のフリーキャッシュフローの大きな企業リストでも比較的上位に位置していた事もあり同社について調べてみる事にしました。

 

動画ストリーミングサービスの現状

動画ストリーミングサービスというと
ネットフリックスの他にアマゾン・アップル等のハイテク大手の強力な企業群以外にも、老舗大手に位置するAT&Tのタイムワーナーや、ディズニー等、多くのライバルが存在しています。
ここまで熾烈な競争を勝ち抜くには一筋縄ではいかなそうです。

特にネットフリックスは米国の全ケーブルテレビの契約者数を2017年時点で既に上回っており現在も驚異的な規模で成長を続けています。

しかし、動画ストリーミングサービスは1家庭に1つだけ、というものではなく複数のサービスに契約するケースも多いためコンテンツの質や量が満足に準備できれば上手く波に乗る事も可能なのではないでしょうか。

同社の戦略としては
来年春頃の開始を予定している、NBCユニバーサルの動画ストリーミングサービス「Peacock」がどこまで追随できるか、という点にあるように思います。

さらに今回のsky買収も今後、なんらかの形で上手くミックスさせていくのでは、とも思うのでストリーミング事業をいかに成功させるか注目です。

それに伴ってコンテンツの充実を図ることも必要になります。

絶好調なネットフリックスにとって今、そして今後一番の懸念材料となる点は
これまでネットフリックスに提供していたコンテンツをもつ企業がコンテンツ業界に参入した事による自社コンテンツの引き上げが怖いのではないでしょうか。

それによって顧客満足度は少なからず減ってしまうのは避けられません。
だって今まで見れていた動画が見れなくなる、しかも有名どころ、というのは痛いですね。

そんなネットフリックスの弱い所を先陣を切って実行したのが「ディズニー」。
(子供たちの憧れであるディズニーは、実はとても怖い大人の会社です。笑)

さらに他の企業も追随する流れを見せており、コンテンツの質が他社間で分散する結果となるのが鮮明になってきそうです。

同社(コムキャスト)はここまで非常に順調に業績を拡大してきた。財務面も問題ない。
でもこれから向かう先がレッドオーシャンだというのは大きな賭けでもあると思います。

ストリーミングサービス一辺倒の会社ではないので仮に失敗しても大崩れというのは
ないでしょうが、それに伴う買収や投資も多くを掛けてきたので影響は必ずあります。

消費者としては、
元々まとまっていた見たい動画が分散する→見たいのなら複数のサービスと契約しないといけなくなってしまうので良いことではないようです。
(競争による料金値下げ等はあるかもしれませんが…)

業績について


年間の業績推移を見てみる

ここまでは、実際にアメリカに住んでいない日本人が主にネットで仕入れた情報を元に書き出した現状なので、いまいち実感がないのが正直な所です。

なので、やはりいつも通り業績の推移で見てみましょう。(それが一番わかりやすい…)

過去10年間の業績をグラフ化してみるとこのようになります。

とてもわかりやすく毎年増収増益を達成しています。

なぜこんなに綺麗に右肩上がりに見えるのか、それは
同社のビジネスモデルの利益率が安定している
からです。

それは2011年にNBCユニバーサルを買収して以降、常に粗利率を32~33%の間で維持し続けている点が理由として挙げられます。

そして営業利益についても過去5、6年間ずっと21%付近を維持しています。

売上が上がれば利益も同じ水準で上がる、という将来の業績が読みやすいビジネスモデルになっています。

2017年に純利益が跳ね上がっているのは税制改革の恩恵を受けたもので営業外の収益が大幅増加しました。
これは一時的なものなので気にしなくても良いです。

昨年はskyの買収もあり増収率も二桁成長しましたが、それまでは基本的には一桁台の成長を続けているような状況です。

営業利益が21%と比較的、高収益なビジネスモデルとなっているのでこの利益率の部分が大きく崩れない限りは安全だと思っています。

今現在、同社はコンテンツ事業を強化しようとしていますが、
このエリアは非常に強力なライバルがウジャウジャいるので同社の業績が抑え込まれる恐れも少なくないので注意も必要です。

私の保有株であるAT&Tも必然的に競合となってしまうので、どっちを応援するのか難しいところです…。

次にEPSと配当金の関係を見てみます。

まず初めに今コムキャストの配当利回りは2%あたりを推移しています。
毎年増配を行っており、およそ配当性向30%のラインを意識して増配をしている雰囲気なので業績が順調な限り、同じペースで増配を行っていくものと思えそうです。

もしくは将来的に高配当企業へと持っていくスタンスであれば、まだまだ増配の余地のある水準なので例えば成長がストップし配当性向40%を超えても増配を引き続き行うようであればそのまま高配当企業に移行していくと思われるので、引き続きチェックが必要です。

逆に業績が停滞し、増配も停止するようであれば長期保有には向かないかも?という所でしょうか。

また2017年の一時的な増益を除くNonGAAP EPSと配当性の推移を出すとこのようなグラフになります。

利益率(20%)もそうですが、配当性向(30%)まで調整している所を見ると
緻密に調整しており結構神経質な経営陣なのかな、なんて思ってしまいます。笑

フリーキャッシュフローと株主還元率の比較はこのような形になります。

ここはそこまで法則性はないみたいですね。
自社株買いも毎年行われており株主還元もしっかり行う企業スタイルのようです。
ただし、フリーキャッシュフローの枠を超えるような還元を行わない点も長期的な目線で見ると好感がもてますね。

さて次はちょっと内側のメインの部門ごとの業績の推移を見ていきます。


部門ごとの年間業績


同社の「Video」顧客数は年々減少傾向にあるようですが金額ベースで見ると2017年までは若干増えてます。

あれ?とも思いましたが追加サービスの利用や料金改定が反映されているみたいです。
しかし2018年ではマイナスに転じている所を見ると、2017年の収入がVideo部門の頭打ちのラインという事になるでしょうか。

そんな中でも急激に伸びているのがやはり「高速インターネット」ですね。
この部門については顧客もVideo部門を上回るスピードで増加しており現在の好業績の立役者として活躍している部門です。
まだまだ鋭角に昇っていっているようなのでこれからも期待ができそうです。

そのおかげで同社の顧客数全体で見ると増加しているといった結果になります。
それを表したのが下記のグラフ推移です。

以前の主力である「Video」顧客と、現在の主力「高速インターネット」顧客の推移はこのようになっています。
Video顧客の減少以上に、高速インターネット顧客の増加スピードが速いです。

業績と顧客の移り変わりを見るとしっかりと主力事業の転換が進んでいるイメージです。


四半期ごとの決算でわかったマイナス点

そこまでマイナス点と言えるかは微妙な点ですが
sky買収によって同社の利益率が若干減少傾向にあるようです。

営業利益額については母体である売上が増えているのでもちろん増益なのですが
営業利益率で見るとこれまで平均21%程度でずっと推移してきたものが
skyの業績が取り込まれたタイミングから約20%と約1ポイントですが低下しました。

買収にありがちな傾向であるため、大きな心配は不要かもしれませんがこれまでずっと21%を維持してきたので少しだけ気になりました。

参考程度に大まかな部門別のEBITDAマージンは

●ケーブル通信事業:約40~41%

●NBCユニバーサル:約22~25%(年々利益率は改善されている)

●sky:約15%

となっているようです。

ここからもわかるように元々あった同社のビジネスモデルと比較するとskyの利益率は低めであり、その影響で利益面が若干削られた格好になるようです。

今の所、skyの規模もそこまで大きくないので影響は軽微ですが、ここの業績への寄与度が上がってくると必然的に利益率が減っていく可能性があるかもしれません。

NBCユニバみたいに年々、利益率が改善されていけば願ったり叶ったりですけど…。

 

まとめ

今回はコムキャストについて調べてみましたがいかがでしょうか。

ちなみに今現在のPERは約17~18程度となっています。
そして配当利回りは約1.9%です。

それを踏まえると現在の株価はどうなるのでしょうか。

EPSの10年平均成長率は約16.7%となっており直近5年平均で見ても15%程度となっています。

毎年15%で成長を続けるとすると5年後のEPSは約5ドル。

現在の株価が45ドルあたりなので株価が変わらないとすると
5年後のPERは約9倍程度になる試算になります。

そして配当利回りについては毎年増配を続けており、こちらの10年成長率は約20%程度と非常に高い水準で増配されています。

今現在の配当金が0.76ドルですのでこちらも仮に15%で成長していくとすると1.53ドルとなり配当利回りもその頃には3%を超えてきます。

【5年後のEPSと配当利回り】
EPS:5ドル
配当利回り:1.53ドル
となった場合、配当性向もまだ30%なので同社の配当性向の範囲内におさまる計算になります。

そう考えると今の株価は割安まではいかないにしても今購入しておいても問題ない水準にあるように思います。

まぁあくまで過去の成長率を今後の成長率に置き換えただけなので正確に推移するかは微妙な所ですが

少なからず、ここまで均等ペースで成長を続ける同社にとっては比較的当てはまる可能性も高いのかな、なんて事も思います。

さて、ここまでを踏まえて私個人的に判断するとしたら

今買っておいてもいいけど、チャート的にはもう少ししたら下がるかも!その時が狙い目!?

という事にしておきます。

下がるかも、というのも米国市場が今現在ちょっと過熱気味になっているので近々それなりに大きなドカンが来るような気がする…笑。
(根拠はないですが…実態経済や世界情勢と見比べて、この上昇局面は明らかに噛み合ってないように思うので)

30ドル付近まで落ちてこないかな~、なんて思いながら、私は次に参入チャンスを待つ事にします。

※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。

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