純利益率30%超えの超優等生企業 VISA【V】

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世界トップのクレジット決済ブランド VISA【V】

今回は米国株投資家の中では非常に人気の高い超優良銘柄として知られている
VISA【V】
について調べてみました。

(今更なんて言わないで…、知ってる…。)

世界的なキャッシュレスがここ数年で急速に進んでいることもあり注目されている企業です。

私も気にはなっていたのですがPERも30倍を超えてるし少し割高かな~なんて思って様子見してました。

そこで今回、同社の株価は本当に割高なのか?という事も踏まえて検証してみました。


過去の業績と(将来の業績予測は正確性は低いものの)今後の成長性を踏まえて調べてみました。

同社のビジネスモデル

既に皆様ご存知、クレジット決済の国際ブランド「VISA」。
これだけで大人の方はどんな事をやっているかはわかると思います。

「クレジット決済サービス」を提供する米国企業です。

カードブランドで現在主力となっているのは
「VISA」「Master」「JCB」「Dinner」等がありますがその中でもトップシェアは「VISA」です。

2017年のシェア率(総決済金額)でみると

・VISA:60%
・Master:30%
・AMEX:6%
・その他:8%

となっています。

ちなみに

過去10年間の決済額の伸び率でみると

・VISA:280%

・Master:200%
・AMEX:160%

となっており成長率としてもNo.1はVISAです。


その中でも決済システムのみを提供しているのは「VISA」と「Master」

クレジットカードを自社で発行しておらず、カードを発行する会社と契約してライセンス料と決済手数料等で収益を得るというビジネスモデルです。

※「AMEX」は自社カードを発行しているがために利益率は2社に大きく劣ります。なんでも自前が良いというわけではないのですね。

そのためとりっぱぐれがないと言われています。

とは言っても巨大な金融危機等で契約している金融機関が危なくなれば、もちろん手数料分を回収できない可能性もあるので何がなんでもリスクゼロというわけではないのは注意が必要ですね。(当たり前ですが)

ただ、自社でお金を実際に動かすわけではないのでそれが原因で破産に陥る可能性は極めて低いのは間違いないと思います。

そして決済システムサービスのみを提供している2社においては
かかる「費用」が圧倒的に少ないというのが2社の大きな特徴。

営業利益は50%、純利益も30~40%をこの規模の企業が維持している業界なんて他にないです。
一言で表すと…
「チートレベル」のビジネスモデルなんです。

そういう点からもわかるように

収益性が異常に高く(貸し倒れ等で)破産になる可能性は限りなく低い

というのが同社の大きなメリットです。


業績について

それではここからは業績を見ていきましょう。
ここ数年のキャッシュレス決済の広がりもあり2桁成長を続けています。

※ちなみに個人的な見方で「Client incentives(契約報酬)」を売上原価として見ています。
その方が実際に収益構造に変化が出たときに気づきやすいと思ったためです。ご了承ください。決算書における「売上」は私の作った資料の「売上総利益」の部分にあたります。

直近の業績

同社は上場して長いので四半期決算ではなく年次決算の業績で見ていきます。
まずは前年の業績はこんな感じでした。


【2018年 年間業績】※前年同期比
売上:$261億(+14%)
売上総利益:$206億(12%)
営業利益:$129億(+7%)
営業利益率:49.6%
純利益:$103億(+54%)
純利益率:39.5%(+10ポイント)
EPS:$4.42(+$1.62)

で着地しました。

売上、利益ともに順調ですが中でも純利益は54%と大幅に増加しました。
税引当金の関係で昨年の2分の1の水準で落ち着いた結果、大幅増益となりましたがこの辺は一時的なものなのかどうなのか…。

費用の内訳をみると主な項目の割合では

・人件費:約40%
・マーケティング費用:約15%
・データ処理費用:約10%
・販管費:約15%
・その他:20%

といった所です。

ここは前の年と比較しても大きな変化はないので特に例外的な販促等を行ったというわけでもないようです。

そして売上の構成比についても

・サービス:35%
・データ処理手数料:35%
・国際取引:25%
・その他:5%

こちらも前年と比較しても大きな比率の変化もなく推移しているみたいです。


ちなみに大まかな地域別の構成比をみると

・米国:約45%
・国外:約55%

ですが、10年前は

・米国:約60%
・国外:約40%

だったのを見ると国外の方が伸び率が大きく
世界的に成長しているのは間違いないという事を改めて確認できます。

過去の業績

次に過去10年間の業績の推移について見てみましょう。
長期での保有を検討しているので短期的な業績よりもこちらの方が大事です。



2010年以降は売上は常に前年超えを達成しています。

利益の推移については
2012年に大幅な減益となっているのは、クレジットカードの手数料の件で訴訟を起こされ
それにより訴訟関係の和解費用として約41億ドルが計上されたため一時的な減益です。

この費用が仮になかったとしたら2012年の営業利益も本来であれば60億ドル程度となっていたため継続的に成長していた事になります。


また2016年の減益についても
「Visa Europe Framework Agreement」の損失があった事で一時的な費用として19億ドルを計上。
これも考慮したらこの年(2016年)も営業利益は100億ドル付近となるでしょうからやはり成長は続いていた事になります。

そうなるとどちらかというと2018年の利益の伸びの方が物足りなかったと見えるかもです。
結局、上記にも書いた税引当金の関係で最終利益は大幅な増益となりましたが。

今期はどうだろうという点ですが、
過去の業績をたどると同社の場合は、EPSとNonGAAP-EPSはほぼ同じ水準で推移する点から今期も特別な一時的費用等がなければ増益は続くのではないかと見ています。

次に、NonGAAP-EPSと配当金の関係も確認しておきます。

現状では同社の配当利回りは0.6%付近と決して高配当企業とは言えませんが
増配年数も10年を越え毎年着々と増配を進めています。

ただ単に配当性向を高めながら増配を続ける一部の不安定な企業と異なり

配当性向を維持したまま(20%以下)増配を続けている点が大きな魅力

要するに、しっかり利益を上げた上でそれに見合った増配を行っている、という事になります。

その気になれば、まだまだ増配の余力も十分過ぎるほどあるので長期的にみても安心していられる企業です。


またこちらのグラフを見てわかるように
配当金についてはまだまだこれからですが、その代わりに自社株買いの規模がすごいです。
ここ数年は高水準な位置で毎年自社株買いを行っています。

配当が成長するまでこういった形で株主還元を行っている点も投資家としては非常に高評価できる点ではないでしょうか。

まとめ

今回はVISAについて調べてみたところ、
他業種ではどうやってもこの高収益ビジネスには勝てないのではないか
と思われるほどカード決済ビジネスは優れているというのがわかりました。


現在は(配当も出してる上に)売上・利益ともに伸びる成長株であり株価の上昇も期待できる状態です。

そして10~20年後たった時に成長が鈍化してしまったとしても今度は高配当株に移行できるはずです。

というのも同社の事業は設備投資がかからないため利益率が非常に高い。
営業利益は現時点で50%。純利益も30~40%の間で推移しています。

今現在の高配当株として有名なのは、やはり「タバコ株」。
VISAとの共通点は

1、設備投資がかからない
2、利益率が非常に高い
3、競合が数えられる程度

タバコ株についてはEGS等の影響により今後どうなるのか不透明ですがVISAの場合はタバコ株のような懸念材料が少ない。

強いて言えば2012年の訴訟にもつながった手数料の引き下げ等を迫られる恐れもありますが
それでもカードといえば、VISA、Masterというのは世界的に確立しているので今後も比較的安心して業績成長、増配を見込めると見ています。

同社に投資している多くの投資家の見方はこのような感じだと思います。
そして私も今回調べてみて改めてそう感じました。



それをもって
【PER30倍台という水準はどうなのか】

仮に今後5年間で15%のEPS成長率で進捗したとします。すると、
【$8.9 PER:19倍】(※5年後)

次の5年間で成長が鈍化したとして5%の成長率だったとします。すると、
【$11.35 PER:15倍】(※10年後)

そしてそのまま高配当企業に変化していくと仮定すると増配率は年平均20%を仮定します。
(※過去10年間の年平均増配率は26%でした。)

とすると、10年後の配当金は【$5.11】

株価がまったく変わらなかった(あり得ませんが)とすると配当利回りは約3%ほどになる事になります。

それでも配当性向は約50%程度までしか上がっていない事になりますので
まだまだ増配の余裕もあり、長期投資にはとてもおすすめな企業という事になります。

正直、上記の計算で出した数字も結構控えめに作っているのですがそれでも十分な水準まで達します。

少し大げさな言い方かもしれませんが自分で実際に調べてみて感じたのは

もしかしてVISA(※Masterも)って最強?

と感じるくらいデメリットやリスクの少ない企業のように感じました。

それを踏まえて
PER30倍だったら、まだまだ全然買い推奨価格!
だと思います。

乗り遅れないうちに!と強く感じた企業でした。

同社の株を購入する日も非常に近い、いや…多分1か月以内には自身のポートフォリオに加えておきたいと思いました。

やはり皆さんがおっしゃるようにとても魅力的な企業でした。

後は、できるだけ安値で買いたい!笑(欲)

今後、米国株式市場が急落となった際には最優先で投資したいと感じた企業でした。

※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします

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