米国高配当枠でIBMを選んだ理由 IBM【IBM】

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世界トップクラスの老舗ハイテク企業

今回は先日、2019.Q3の決算が発表された

IBM

について調べてみました。

米国企業としては結構、王道の企業だと思いますが、
ここ最近の業績は2011年を境にダラダラと下落傾向にあり
全盛期と現在を比較すると売上、利益ともにおよそ2割程減少して今に至っています。


IBMといえば以前はダントツの世界トップのコンピュータ企業として敵なしの存在を誇っていました。

コンピュータ(ハイテク)と言えばIBMという時代から
マイクロソフトをはじめ、google等の比較的新しく台頭してきた企業の影響を大きく受けており今後復活を果たせるのかが重要だと見られている企業です。


そんなIBMですが2019年3Q決算を受けて5%を超える大幅下落となってしまいました。

実は私のポートフォリオに追加する企業を後2社探していた所、
条件としては残りの2社の枠は

・高配当である
・PERは30倍を超えない

大枠では上記の内容で探していた所、同社はどうかと思い急遽調べてみる事に。

「IBMを保有するぐらいだったらMSFTだろう」
という声が多いと思いますし私もそれは思ったのですが結果的には同社の株を保有することを決めました。

という事で、保有するという答えに至った同社の事業・業績を見ていきましょう。


IBMの事業内容

まず簡単に同社の行っている事業について簡単に見てみます。

行っている事業は何なのか、と言われると非常に広範囲にわたっておりなかなか一言では収まりません。
めちゃくちゃ端的に言えば、コンピュータ・ハイテクに関わるカテゴリーには、ほぼなにかしらの
サービス・製品を提供している、程度に思っておけばよいと思います。


注目度の高い分野としてはやっぱりここでしょうか。

 

●Cofnitive solutions(コグニティブ)

同セクターの主力は「ワトソン」。人間のように「様々な要素」を理解・学習をするシステム。
人工知能と近いが一応別物(と言われているよう)。同社が現在~今後一番力を入れているセクター。

 

●IBM Cloud
主に企業向けとしてクラウドを通して様々なサービスを提供するプラットフォームを構築している。
他セクターと比較して成長率も高く、復活のカギを握るセクターのひとつ。


投資家の皆さんから見ても上記2つの分野においては注目している人も多いと思います。

しかし同社はこれまで多くの経験と技術、知識により蓄積されたものを用いて
他にもブロックチェーン技術や、最初の成長の基盤となったコンピュータ関連においても
トップレベルの技術をもっています。

復活の材料となる技術やサービスを持っている点は下落傾向とはいえ非常に魅力的なものを持っていると思えそうです。

業績について

それでは、事業内容を簡単に見るだけではいまいち、サービスの詳しい内容や優れている点がわからないのがハイテク企業。
なのでいつも通り業績から見ていく事にしましょう。

時間外取引の株価が急落している要因となった今回の決算を見てみます。

直近の業績

【2019.Q3の実績】(※前年同期比)

売上:$180億2,800万(△4%)
売上総利益率:46.2%(△0.7ポイント)
営業利益:$15億2,300万(△49%)
営業利益率:8.4%(△7.6ポイント)
純利益:$16億7,200万(△38%)
純利益率:9.3%(△5.1ポイント)
EPS:$1.87(△$1.87)
NonGAAP-EPS:$2.68(△$0.74)

となりました。

売上の減少額と比較して利益の減少幅が非常に大きいですね。

しかし粗利率の減少はそこまで大きくなく、管理費や研究費用等の費用が前年よりも大幅に増加したのが減益の要因となりました。

レッドハットの買収によって売上は微増したものの費用が占める割合が高くなったという事でしょうか。

また売上分母の高い下記の3部門の内訳を見て見ると

●Cloud & Cognitive Software:6%増収、3%増益
●Global Business:1%増収、5%増益
●Technology:5.5%減収、9%減益

となりました。

費用は大きく増加してしまったものの粗利率はなんとかキープしている点については数少ない安心点だといえそうです。

過去の業績

とりあえず直近の業績を確認したので過去の業績(~前期まで)を見ておきましょう。

まずは売上と各利益の推移

グラフ化してみるとこのような感じです。2011年を境に売上、利益ともに右肩下がりです。(ちょっと下げ止まってきた感はありますが)

というのもこの期間、元々ハードウェアをメインに業績を作ってきた同社でしたが時代の流れをくみ取りクラウドやAI等、テクノロジー関連の事業を重視するよう事業転換を行っていました。

それにより業績・株価は下げていますが新たな成長エンジンへの積み替え作業期間としてしっかり機能すれば近い内に再度、業績向上へ転換する可能性もおおいにあると思っています。

現に2018年(前期)では粗利率が横ばい、最終利益率は反発、となっている点はちょっと期待してしまいますね。

そういう考えで見ると今はなかなかの投資機会だと考えますが、
その反面、他にも超優秀な企業が多いハイテク業界で今後盛り返せるのか、と考えた時に厳しいのでは、と見られている点が投資家を遠ざけているようですね。

次にチェックしておきたのがやはりEPSと配当金の推移です。


形を見るとあんまり良い形ではないですね。

配当金は上がり続けてはいるものの、
EPSは減少傾向、配当性向も2015年ほどまではまだ余裕がありましたが2016年頃から数字がブレ始めて不安定になっているのはちょっと心配です。

また今四半期のようにマイナス30%レベルの減益が続くようであれば減配リスクも出てきそうです。

というのが純粋なEPSと比較した場合の見方ですが調整後のEPSで見るとまだまだ大丈夫そう。

どうでしょうか?
NonGAAP-EPSで見ると配当性向は上がっていますがまだまだ許容範囲だといえます。
どちらを重視するかは個人での判断になりますが。

そして、配当金とともに同社は自社株買いも毎年行っています。



グラフを見てわかった事なのですが株主還元への方針が2015年から変わっていたのですね。

長年同社株を保有していた方にとっては当たり前の事実だと思いますが私は保有していなかったのでここまで変化したのか、と若干驚きでした。

今でも自社株買いを毎年行う企業として周知されていますが以前は自社株買いの規模がすごかったみたいです。
以前は今の3倍もの規模を自社株買いに回していたようです。

業績が大きく下がっていた時期での方針転嫁だったようなので

単純にフリーキャッシュフローの減少スピードが速かったため自社株買いの規模を引き締めた=悪化している

と見るのが自然なのでしょうか。

自社株買いによってEPSが押し上げられる背景もあるので高配当投資家からするとやはりマイナス面として見るのが正確なように感じます。


総合した株主還元率という点で見るとまだフリーキャッシュフロー内で収まっているため急激に財務状況が悪化するという事にはならないようですね。

まとめ

ここまで業績の推移をメインに同社を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

あいにく直近の決算発表では大きく下げてしまい、その原因を簡単に言うと恐らく

前期~2019.Q2までは業績復活の片鱗が見えてきてたのに2019.Q3決算の大幅な費用増による減益は想定外のものだった。レッドハットの買収もあり利益率がここまで下がると思っていなかった。

みたいな感じに捉えた投資家が多かったのではないでしょうか。

しかし決算資料によると、クラウドでの収入は約14%の成長を誇り直近のクラウド売上は200億ドルを超えたという記載があったように、レッドハット買収の効果もあり事業転換については引き続き順調に進んでいっているのではないかと感じています。

あとは現在はまだ投資段階でもあるため、今後どれだけ費用を抑えながら売上を好転させていけるかが見どころになりそうです。

と、ここまで見ると過去の巨人(IBM)はまだまだ復活の可能性はおおいにあるのではないかと期待も込めて、そう感じています。

そして最後の一押しは配当利回りがそろそろ5%に届くかも、という点です。

そこまで踏まえて同社の評価をまとめて見ると

ここまでの大物ハイテク企業の配当利回り5%は魅力だし何もせずにただ死にゆく巨人ではなさそうなので保有しててもいいんじゃない?


という結果に行きつきました。

(どちらにしても私個人的に後2社ポートフォリオに追加しないといけない枠があるし、気になる他の企業は株価は高めだし、一度保有したら売却できないというものでもないので)

保有することに決めました。


先日から晴れて同社の株主となりましたので現在は米国株10社。(※日本株は3社)
これで残りの保有枠は後1社です。
残り1社はどういう系統の企業にしようか非常に迷いますが米国成長株は全体的に下落率がヤバめなので最後は安定した成長が期待できるそこそこ出来上がった企業(※高配当より高成長を重視)にしようか。

となるとVISAとかかな~、でも現時点だけで見ると買い場がなかなか訪れないしどうだろう、なんて考えながら決める事にします。

とりあえず、【IBM】。華麗な復活をよろしくお願いします!


※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。

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