2019年6月にNYSEに直接上場した米Slack【WORK】

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ビジネスチャット米大手企業  Slack

今回はビジネス向けチャット大手の米国企業

Slack(スラック)【WORK】

の業績と内容について調べる事にしました。


特に購入を考えているわけではありませんが
今年注目されながら上場したは良いものの連日株価が下落している事から別の意味で気になる企業となってしまいました。

少し前の私だったら米国成長株が大好きだったので、もっと早くチェックしていたはずの銘柄です。

上場直後は$38.6を記録しましたが気が付けば本日時点で$24付近を推移しています。
そして時価総額としては、およそ133億ドル程度となりました。

そんな米国成長株投資家泣かせ(※今の所)の同社について調べてみました。
とは言っても、まだ上場して間もない企業ですので過去の業績を分析して将来の業績を予想したりというのが非常に難しいので現時点の状況を見ておくだけにしておきます。


slackの事業内容

はじめにも書きましたが一言でいうと同社のビジネスモデルは
ビジネスに特化したチャットツールの提供
といった所でしょうか。

私自身、利用した事がないのでいまいちわかりませんが同社のサイトや色々調べてみても
「skypeとそんな変わらないんじゃ…」
というのが正直な感想です。

なので市場の見方では成長株として今後も伸びるように見られている同社ですが
個人的にはそんなに真新しいサービスではないのでは?
という印象が強いです。

しかし、そんな中でslackユーザーの声を見てみると
やはりskypeにはない複数のサービスと連携できる点が好評を得ているようです。

その点からも多くのサービスを駆使するエンジニア達を中心に広がっていったのではないでしょうか。



業績について

はい。それではいつもの事ですが使った事がないサービスである以上、同社のサービスを事細かに語るのは私にはできないので業績でチェックしていきましょう。

まずは9月4日に発表された2020.Q2決算を見てみましょう。

直近の業績

【2020.2Qの実績】(※前年同期比)

売上高:$1億4,490万(+66%)
営業損益:△$3億6,360万(△$3億3,000万)
純損益:△$3億6,000万(△$3億3,000万)
EPS:△$0.98(△$0.72)
NonGPPA EPS:△$0.14(+$0.11)

となっています。

ちなみにQ1時点で公表していたQ2の業績予測は、

売上高:$1億3,900万~1億4,100万(51~53%)
(NonGAAP)営業損益:△$7,500万~7,700万(※上場関連費用約3,000万含)
NonGPPA-EPS:△0.19~0.2

とガイダンスを公表していたので
売上とNonGAAPベースで利益を見ると予測を上回った結果
となりました。


しかし売上高が大きく増加した一方でGAAPベースでの利益額は売上の2倍以上もの規模のマイナスとなりました。


これについては、会社発表によると「RSU(制限付き株式単位)」によって
一時的な費用としての$3億を超える費用額を計上したとの事でビジネス自体には
継続的な悪影響は与えないというスタンスで公表されました。

だからNonGAAP-EPSベースでみると前期よりも利益は改善しました、という内容です。

?!?!?!


RSUは「ストックオプション」に似たインセンティブ報酬の一部のようですが
その規模は売上を超過する大規模なものであり、これを一時的な費用だから問題ないと
見る事はいかがなものかと個人的には思っています。

いくら米国の場合はNonGAAPベースで見る事が多いといってもあまりに規格外過ぎて不気味だという感覚が一般的ではないでしょうか。


ただRSUについては私自身も詳しくわからないし、ただ感覚的にタイミングや額の大きさ等の違和感ダダ漏れな感じが明らかに怖いなという印象です。

さて、Q2までの累計の実績としてメインの所だけでも把握しておきましょう。
上半期の業績はこんな感じになりました。

売上と粗利は比較的順調に成長しているように見えますが、上記に記載した一時的費用(?)の影響で最終損益は大赤字で推移しています。

そのため、NonGAAPベースで見ると下記のように「実質的な利益は改善した」という風に伝えたいのが同社の言い分です。




これをどう見るかは、その人次第なのでなんとも言えませんが個人的には良くは思えないです。

通期の業績予測

2020年度.Q3と通期の業績見通しも発表されているのでチェックしておきましょう。

【2020.Q3の業績予測】

売上高:$1億5,400万~1億5,600万(+46~48%)
(NonGAAP)営業損益:△$4,700万~$4,900万
NonGAAP-EPS:△0.08~0.09

付近での業績着地を想定しています。

【2020年度通期の業績予測】

売上高:$6億300万~6億1,000万(+51~52%)
(NonGAAP)営業損益:△1億7,600~1億8,000万
NonGAAP-EPS:△0.4~0.42

の見通しとなっているようです。

上期の業績が売上高が約$2億8,000万程度なので
下期に売上が加速度的に伸びていくというイメージではなさそう
ですね。

決算発表直後には大きく売られてしまったのはこの下期の見通しの弱さによる所が大きいのかなという感じです。

またサービスを利用している企業の数の推移はこのような感じです。


【2020.Q1時点】
有料プラン顧客:9.5万社
10万ドル以上の大口顧客数:645社

【2020.Q2時点】
有料プラン顧客:10万社以上
10万ドル以上の大口顧客数:720社

進捗スピードとしては悪くはないと思います。
この勢いを維持したまま業績拡大していければ問題ないのでしょうけど、どうなるのでしょうか。

まとめ

上場間もない企業であるため業績による今後の伸び具合を予想するのは非常に難しいです。
そのため、今回はとりあえず2020.Q2までの業績を調べてみました。

ここまで前期と比較すると売上ベースでは前期比60%を超える成長率を誇っていますが下期のガイダンスはちょっと弱気。

せっかく調べてみたのでなんとなく来期の売上を超ザックリ予想してみると、ガイダンス通りで

2020.Q1:$1.34億

2020.Q2:$1.45億

2020.Q3:$1.56億(※予想)


2020.Q4:$1.75億(※予想)
とすると来期である2021年度の業績は良くて
2020.Q1:$1.9億(※予想)

2020.Q2:$2.1億(※予想)

2020.Q3:$2.3億(※予想)


2020.Q4:$2.5億(※予想)
およそ$8.8~9億の間になるのかな~と思っています。
あくまで今の成長率の状態で推移したらという事になりますが。

その場合の売上増加率は約45%前後という事になるのでしょうか。

ただしあくまで上記は売上の増加率なので同社の適正な株価を図る上で重要なのはあくまで利益面。

しかし、その利益面は会計上もNonGAAP上もいまだ赤字であり、しかも一時的な費用として計上した金額が大きすぎるゆえに、どの利益を重要視すればよいのかは不明。

世界経済が下方向へ向かっている現時点で同社の投資判断としては

現在の環境下では当然見送り
というような結果にさせていただきます。


今後はしっかり黒字化しそうな段階になったら改めてチェックする程度でいいかなという事で遠くから見守っているスタンスでいます。


※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。

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