USEN-NEXT【9418】が上方修正を発表

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USEN-NEXTが7月23日に業績修正

今回は特にネタを考えていなかったので
金曜日の夕方に最終利益を2倍に修正したという事で最高益となる上方修正が発表された

USEN-NEXT【9418】

について少し調べてみました。

2倍の上方修正が出ていてPER8倍程度であれば確実に見直し買いが来週以降入ってくると思われます。

という事で本当はどういう意味をもった上方修正なのか確認してみました。

(元々、私はホルダーでもなく、同社のビジネスは有名どころの部分しかわからないので今回は完全に数字だけで見ていきます。展開事業の今後の期待される成長性等は考慮してませんので、そこも踏まえた上で見てもらえたらと思います。)

株式投資を始めて間もない方は、もしかしたら読んでみて良かったと思えるかも?です。
 

今期の最終利益2倍の上方修正を発表

2019年8月23日に同社から上方修正の発表がありました。
USENと言えば、一番身近に思い浮かぶのが「店舗BGM用の音楽の提供」や最近では「U-NEXT」ですね。

有料動画配信サービスでは国内シェア2位(※同社HPより)を誇っており、コンテンツ事業は日本だけでなく米国等、世界的にも様々な企業間でのシェア争いが激化しており、特に厳しいビジネスのひとつではないでしょうか。

そんな事業も営む同社の利益が2倍になるというのは力を入れている事業で大きな動きがあったのだろうかと思い、発表資料を見てみると、

「繰延税金資産を計上」

する影響で利益が倍になるという事らしいですね。

実際のビジネスには直接的には関係がないので営業利益、経常利益は据え置きのままです。

今後継続的に発生する利益ではないので一時的なものになります。

では、これが同社の業績や株価にどのように影響するのか、もしくはしないのか、を調べてみる事にします。

今回の発表によって今の株価は割安になるのか

成長企業のPERとしては割安

上で説明した通り一時的な利益が今期に限って計上される事となります。

それによって今期の最終利益が60億円になるとPERは確かに約7~8倍あたりになります

しかし元々は今期30億円の最終利益を予定していたため今回の特別利益がなかった場合は約14倍あたりだった事になりますね。

という事は、今回の上方修正の発表は一言でいうと

「株価への影響は本当はナシ」
(個人的な見方です)

私はそう思う理由はこれから書いていきます。

というのも今期だけの利益であるため、来期になればなくなるため来期にとっては大きな減益要因にもなるしこの利益による今後のビジネスへの好影響は発生しないためです。

ただし、元々のPER14倍というのは決して割高ではありません。

それどころかPERが14~15倍というのは成長企業としては割安な水準です。

同社の場合は今期の業績予想は

売上高:1,700億円(前年比+57%)
営業利益:80億円(前年比+33%)
最終利益:30億円(前年比+△5%)

売上だけですがグラフに表すとこのような形になります。(ちなみに純利益率については業績修正後の利益率を表示しています。

利益こそ伸びていないものの初期投資が発生すると考えると、売上については非常に順調で伸びているように見えます。

本来であればこの水準は「伸び盛りの成長企業」という位置づけになると思います。
ただし、他にも(株式投資初心者にとっては)こんな「ひっかけ」がありました。

変則決算の影響が大アリ

注意しておかないといけない一番大事な要因があります。

それは前期は

「8か月の変則決算」

であったという事ですね。
(同社の株を保有している方にとっては最初から当たり前に知っている事だと思いますが。)

それを踏まえての前年比を上記には出していますので良くて当たり前です。
だって業績に約1.3四半期分がまるまる上乗せされるのだから。

じゃ、実際は今の同社の業績は前年と比較するとどんな感じなのか?というと

とりあえずは7月10日に発表されている今期Q3までの業績と照らし合わせてみるのが良いと思います。

時期の違いはありますが

・同社の場合は季節性による売上や利益の差異が少ない

・純粋な9か月間の業績がわかる
(←前期は8か月なので微妙な1ヵ月分も考慮しないといけませんが)

という事からも、およその前年比は出せます。
そうするとこのような業績になります。

売上高:1,284億円(前年比+19%)
営業利益:62億円(前年比+3%)
最終利益:24億円(前年比△22%)

ファッ?!

…実は最終利益は22%の減益となっています。
これは前回の四半期決算である7月に発表された決算資料には前年比としては記載されていません。
なぜなら「変則決算」だから本来は比較しないからです。

ただし比較するとこのような内容になります。

では何が原因で減益になっているのか、というとちょっと中身をもう少し掘り下げてみます。

同社のセグメントである6部門をそれぞれ切り分けてみるとこのようなグラフになります。

一目見て感じる事は

売上は前年以上だけど、利益は前年以下。

同社の業績の基盤となる左3部門は前年比でほぼ横ばい。
売上の増加ペースが+40%と大きく伸びている「コンテンツ配信」部門で△80%の減益。

ただし、ここは元々の利益額が小さいので全体で見るとそれほど大きな業績への下押し圧力にはなりません。「エネルギー」部門もそんな感じですね。

それを踏まえて同社は「伸び盛りの成長企業」と言えるのか?

というのは現在のビジネスモデルを見てしっかり考えないといけないと言えそうです。

まとめ

今回は私が昔、株式投資を始めたばかりの時に、まんまの引っかかってしまった初心者にとっては「会計の罠?」について今回ちょうど良い企業があったので、ちょっと取り上げてみました。

本当にもっと詳しい人だと、私が上で説明した内容の事以外にも、恐らく多くのポイントを見つけるのでしょうが兼業個人投資家レベルだったら、ざっくりこんな感じで理解できていれば問題ないと思います。

パッと見は良くても実際に調べてみたら「逆じゃん!」という事が良くあるのが相場であり、

今回私が業績には全然影響しないから「株価への影響なし!」とそれなりの自信をもって個人的な意見をまとめたとしても明日の株価が「10%を超える大幅高!」となったりする事も、非常によくあります。

(ただし、その後は予想通りの株価水準に収まる事が多い事も踏まえると短期トレードの方達が色々な思惑の中でトレードをしているのだろうな~と思っています。)

私個人的には長期投資家を目指しているので、同社には今の所興味はありませんが

「コンテンツ配信」は今競争が熱いビジネス分野なのは間違いないでしょう。

今は利益よりも販促等の強化を優先しているため、利益面ではどこも厳しいと思われますが
将来的にある程度のシェアを確保できるようになっていれば同社の業績も大きく変わる可能性はあると思っています。

とりあえず現時点での結果

長期投資家としては今回の「上方修正の発表」は影響なし!

という事でいいかな、と思っています。

※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。

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