株主還元率の高い米企業 オラクル【ORCL】

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米・ソフトウェア大手 オラクル

今回は昨年一時期、バフェットが買った、売ったと話題になった米ソフトウェアの大手

オラクル(Oracle)

について調べてみました。
(お盆休みに旅行に行っていたので久しぶりの更新です…)

なぜ、今回オラクルを調べてみようと思ったのかというと各指標で割安と感じたから、です。

営業利益率:30%以上

PER:17倍台

配当利回り:1.83%

上記の指標と業績の推移状況を見て興味が湧いたため現在の状況を調べてみる事にしました。

営業利益率が30%を超える高収益企業なのにPERは普通レベル(ちょい高め?)
ただし、業績の推移を見ると現時点では成長は止まっている?ように見えます。

同社のサービスは今までオンプレミス形式でサービスを提供してきました。

しかし業界の方向性はクラウド化への流れが強くなっており、SaaS等のクラウドビジネス以上に利益率の高いオンプレにこだわっていたためクラウドへの移行が遅れていた事もありAWS等の競合に押されている印象です。

そしてそのAWSが全面的にオラクルに標的を定めたような動きが見られる事も現在の割安な水準に影響されているようです。

さらには数年前からクラウド化に注力し始めたものの進捗状況が不透明、という点も懸念点としてあがっており現在の株価に落ち着いているという状況だと思っています。

事業内容

オラクルはデータベース管理を主力として事業を行っておりデータベース業界では現時点で断トツのシェアを誇っています。
他にもアプリケーションやERP、ソフトウェア開発・提供を行っています。

ハードウェア部門もありますが同社のビジネスモデルはソフトウェア関連へのウエイトが高いため基本的にはDB、ソフトウェアの部分を見ていくのが効率的、良いのではないかと思います。

ちなみに、データベースを主力とする同社は継続的にかかる大きな設備投資等がないため非常に利益率が高いビジネスモデルとなっています。

以前に記事にした「モンゴDB」等の競合も出てきていますので今後も安泰かと言われると自信をもって大丈夫とも言い難いというのも正直なところです。

ただ、これまでのデータベース業界を圧倒的なシェアで引っ張ってきた同社ですので非常に大きな優位性の中にいる事も事実です。

そしてこの辺は専門知識がないとどの企業に優位性があるのか
私のような弱小兼業個人投資家が良さそうとか悪そうとか判断するのはとても難しい…

だからこそ業績から同社の今後を予想していくのが一番、自分が納得できる形にたどりつくのではないか、と思っています。

という事で早速ですが業績について見ていきます。


直近の業績

という事で早速ですが業績について見ていきます。

まずは直近の売上や主要な利益を見てみましょう。

売上については、ほとんど停滞してしまっているので重要なのは利益の面になります。
その利益については営業利益は30%以上をキープ、また気になるような大幅な利益の低下も見られません。

ただし、こうやって見ると気になるのが2019年度の純利益が大幅に減少している点。

ここは何があったかというと、法人税引当金が一時的な費用として72億ドル計上された影響で事業とはほぼ関係ありません。
現に翌年にはしっかり戻しているため心配はしなくて大丈夫そうです。

ここで気にしておく点としては、

・売上が前年比5%を超える減少がないこと。

・営業利益率が30%以下にならないこと。

この2点については死守してほしいですね。
逆を言うとこれが崩れてしまうと同社の魅力もなくなってくる可能性が大きくなると感じます。

1株あたりの利益も順調に増加しています。

配当性向も30%未満と配当という面で見るとまだまだ余裕があるように見えます。

しかし同社は
自社株買いが多い企業であるため配当金よりも自社株買いによって株主に還元する方針のようです。

ここ直近の数年間を総額で見てみると年間配当金総額の約3~4倍程度の金額を自社株買いに充てており去年にいたっては300億ドルを越える金額(配当金総額の10倍程度)の自社株買いを行いました。



(上記のグラフ)
フリーキャッシュフローにおける配当金と自社株買いの還元性向を見ると非常に株主還元に力をいれている企業という事がわかります。

基本的にはフリーキャッシュフローを目安に置いた自社株買いを行っています。

「業績が現在の水準で留まる限り」投資家にとっては安定したリターンを得る事ができると言えそうです。

ちなみに300億ドル以上の自社株買いを行った影響で事業採算の効率性を図る各指標はこのように変わりました。

こちらのグラフを見てわかるように
資産が増え過ぎたために悪化したROAやROEなどの指標を調整するため300億ドルもの自社株を買い戻した形となります。

純利益額は現在の水準をキープし、株式数を調整(自社株買い)して1株あたりの利益を上げる、という事になります。

事業への再投資ではなく株主に還元する事を重視している事からも成長の止まった優良バリュー株の典型的な形ではないでしょうか。

まとめ

現在の成長が鈍化している高配当企業のPERは個人投資家からの人気度が高いため20倍以上で推移している企業が多いようです。
その中でも同社の場合は20倍以下で推移しているためパッと見、割安と感じます。

ただし割安にもやはり原因があり、それはAWSをはじめとする競合の脅威を織り込んでいるために現在の株価となっているといえるでしょう。

同社の課題であるクラウドへの移行についても
前期頃まではクラウド比率を決算ごとに公開していたのですが現在は、クラウドとオンプレを合算した数値のみの公表となっているようです。

・これをただの競合対策で事業が上手くいっているのを隠したい
・もしくは上手くいってないので隠したい。

どちらの思惑なのかは不明です。
ただ公表されている時点でもそこまで急速にクラウド移行が進んでいるような印象もなかったため、どちらかというと後者の方なのかな、とも思っています。

それでも、まだ売上も落ちてきてないし利益率もまだ悪化しているような印象は今のところ受けないので

まだまだ投資価値はあり!なんじゃないかな~

という風に思います。

配当についてもあくまで個人的な考えですが、
自社株買いを行いつつ増配も行っている
という面を考えると同社の今後の株主還元についてはどこかのタイミングで

一定の株式数まで絞り込んだ後、高配当企業へと変化させる

という路線もあるんじゃないかな、と思っています。

でないのであれば、自社株買いだけでもいいんじゃない?という気もしますので…。(実際はどうなのかわかりませんけど)

最後に私が考える同社の一番の魅力的な部分は

営業利益30%以上の大手ソフトウェア企業

という事です。
他社ソフトウェア企業との比較をするときは是非ここを考慮して見てもらうと同社の優位性が際立つのかな~なんて思ってます。

※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。

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