フィックスターズ【3687】2019年度Q3決算を検証

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フィックスターズがQ3決算を発表

先日、当サイトで取り上げた

フィックスターズ

の2019.09期Q3決算が本日発表されました。

ソフトウェアの高速化サービスに定評のある同社ですが、量子コンピュータやSaaS等の
新規事業への取り組みも並行して進めています。

同社の事業内容についてはこちらの記事に簡単にまとめていますので、もし良かったら。


さて、それでは早速ですが前回の記事では業績については、あまり掘り下げていなかったので今回は業績と今回の決算も踏まえて見ていくことにします。

業績について

これまでの業績について

それでは業績についてですが、まずおさらいとして今までの業績の推移を先に確認しておきます。

過去6年間の売上と利益率はこのような感じになっています。

売上は毎年順調に伸びています。

グロース株としては少し物足りないと思われるかもしれませんが同社の場合は恐らく「量子コンピュータ」や「エッジコンピュータ」というテーマでも期待されている企業の1つですのでその分も考慮された上で今の株価、という所でしょうか。


利益率についても粗利率は40%付近で比較的安定、営業利益は年を追うごとに向上しています。
販管費の増加率が売上の伸びと比較してもゆるやかになっている事が要因のようです。
効率の良い運営がされているという見方ができると思います。

キャッシュフローについてはこんな感じ。

営業キャッシュフローも順調に伸びています。
元々、設備投資も少なく借入金もほとんどない事からキャッシュフローの面は安定しています。

もっと事業拡大のスピードを上げるために開発費用等へ資金を回してもいいんじゃないかな~とも思うほど。


それでも、米国企業のように成長企業は赤字なんて全然気にしない!というスタンスに比べると確かに安心感はあります。


数字だけ簡単に見て見ると前期まではこんな感じでした。

2019.9月期Q3決算

それでは本題である本日発表された決算についてです。

まずはざっくりと全体の業績を確認。


【2019.3月期Q3決算 実績】

売上高:54億3,300万円(+47.6%)
売上総利益率:34.6%(△-5.5ポイント)
営業利益:9億8,800万円(+34.1%)
純利益:6億4,800万円(+20.9%)

上記のような業績で着地しました。
気になるのが「粗利率の低下」ですね。
これはどういう事かというと決算資料にも説明がありますが「ハードウェア部門」のスポット案件の影響です。

恐らくですが、利益率の低下と売上の伸びが反比例していっている状況を見ればグラフの黄色で囲んでいる部分は利益率の低いスポット案件が占めている?と想定しています。

さらに、そのスポット案件の影響で

●利益率の高い「ソフトウェア」部門
●利益率の低い「ハードウェア」部門


の構成比にも変化がありました。

2018.9月期Q1時点では
ソフトウェア75%:ハードウェア25%」
という構成比だったのに対し

2019.9月期Q3現在では
「ソフトウェア60%:ハードウェア40%」
という構成比となりました。

さらにもっと詳しく見てみると、これまで利益率の面で同社を引っ張ってきたソフトウェア部門については売上の成長率も順調というわけではなさそうです。


前四半期を割ってしまう事も増えました。
前年同時期と比較しても成長企業の主力としては少し物足りない印象です。

四半期ベースで推移を見てみると今期に入ってからの粗利率の低下が気になります。
販管費の比率を抑えている影響で営業利益への影響は粗利率ほどはありませんが、それでも下落傾向で推移しています。

このように相変わらずソフトウェア関連(高速化)が同社の業績を引っ張っていると思っている方も多いと思いますが実は昨年あたりから「ハードウェア」部門の売上がスポットの影響で急激に増えたため表面上は業績急拡大と見えるかもしれませんが、実情はあまり良い状況ではないのではないかと思っています。

本当は今の時点では「ソフトウェア部門」の売上拡大に力を入れて、新規事業を進めていって欲しいというのが私のわがままな見方です。

子会社設立を発表

そんな中で新規事業については今回の決算発表に合わせて子会社設立を発表しました。

SaaSサービスの立ち上げ加速、AIを用いたソフトウェア開発サービス「Sleeek事業」の本格化に子会社設立をもって着手したようです。

成長企業=SaaSというのは今や当たり前になってきているので競合も既に多いとは思われますが同社の魅力は、その技術力にあるので存分に生かしてほしいですね。

まとめ

今回は私もつい最近まで保有していた企業だったため、決算はとても気になっていました。

前回の決算発表から急反発したため過熱気味との判断で手放していました。

そもそも私が同社の株を保有する事になった一番の魅力は今後の世界的なテーマでもある

「量子コンピュータ」や「エッジコンピュータ」等の分野での国内トップレベル企業
として注目をしていました。

ただ、まだその分野については業績への貢献度は高くありません。

地道に上がっていくのであれば長期的に保有するつもりでしたが、現在はあまりに割高になってしまったと判断しているため手をつけていません。

現在の業績や量子コンピュータ関連の事業は長期的に見ないといけない点を見てもPER70倍台はちょっと高すぎるかなという印象です。


(本当は同社の株を未来への投資として持っておきたいというのが本音ですが…。)

今回の決算は、来週の株価への反応はどうでるかわかりませんが
個人的な希望としては調整局面に入ってもらって買いたくなる株価まで下げてほしいな~なんて思ってます。


相変わらず株価が落ち着いたらタイミングを見て保有したい企業のひとつです。

※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。

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