ザイリンクス【XLNX】2020年度Q1決算を検証

スポンサーサイト

【ザイリンクス】 2020.Q1決算発表

今回もわたしの保有株でもある

ザイリンクス【XLNX】

の決算が発表されたので内容を確認してみます。

決算発表翌日の株価は△3.4%の下落となりました。
ここ最近は半導体関連銘柄の世界的な見直し買いがありましたのでそこまで影響はなかったです。

個人的な意見では、見直し買いが今後もこのペースで続くのかというとちょっと疑問です。
なぜなら景気減速や後退に向かうのは間違いなさそう、米中貿易摩擦もまだ全然解決していない、からです。

ただSOX指数を見ると過去最高値を更新する等、半導体市況に対しての投資家の心理面では改善に向かっているようです。


そんな中で発表された同社の決算ですが株価を結果として見るのであれば少しだけ物足りなかったという感じでしょうか。

株価がネガティブに反応した原因を調べてみる事にします。



2020年度Q1決算の結果

Q1単体での業績

それでは今回発表された【2020.Q1決算】を見てみましょう。

と、その前に前四半期決算の時に発表された2020.Q1業績の見通しはこのような感じでした。


【当初の見通し】
売上:$8億3,500万~6,500万
粗利率:66%
営業経費:$3億1,500万


対して

【2020.Q1の業績】(※前年同期比)
売上:$8億4,900万(+24.1%)
粗利率:66.2%(△3ポイント)
営業経費:$3億1,200万(+19%)
営業利益率:29.5%(△2ポイント)
最終利益率:28.4%(+0.6ポイント)

となりました。ほぼ当初の想定通りの業績で着地しました。売上については前年同期比24.1%増と引き続き順調に伸びていっています。


ただし、前年同期比と比較すると利益率が低下しました。恐らく貿易摩擦の影響と思われます。
最終利益率の改善は受取利息の関係で改善していますが、本業での改善でないので実質的には営業利益率を重視した方が良さそうです。

また製品別に見ると、
16nmノードの成長率が引き続き高く、5G・データセンター等の顧客への販売が伸び前年同期比で約4倍の増加となったようです。

そのおかげで
「アドバンストプロダクツ部門」では前年同期比53%の増加となり昨年まで56%だった売上比率が69%
と急上昇しています。(ちなみに前四半期では68%でした)

中でも同社の売上はアジア地域が売上の約半数を占めているため、そこを中心に成長しています。
成長している地域(主に中国)への輸出規制による利益率の圧迫が懸念される内容となりました。

念のため、四半期ごとの各利益率グラフを貼っておきます。

Q2の見通しがネガティブだった?

そして同時に発表された次のQ2四半期の見通しはこうなりました。

【2020.Q2の業績】
売上:$8億~8億5,000万
粗利率:65~66%
営業経費:$3億2,600万

と、Q2の見通しを発表しました。
決算資料によると引き続き「中国との輸出規制の影響を考慮しての業績予測」となっています。

前年同期比と比較すると確かに増収増益にはなる見通しを発表していますが
売上レンジの下限が8億ドルだったのが嫌気されたのではないかと推測されます。

それに加えて営業経費の金額(割合)が増えている=更なる利益率の悪化を示唆している。ように見えるため市場はネガティブな反応となったのではないでしょうか。

まとめ

さて、簡単ですが今回のザイリンクスの決算発表はこのような内容となりました。

話は少し変わるのですが、今回内容をまとめている時に

なんかの本で読んだ事があるなぁと思って思い返してみると「株式投資の未来」で似たような話があったなぁと思いだしました。
(長期投資家みんな大好きジェレミー・シーゲルの書籍)

というのも、

1990年代後半の「インターネット回線利用量」と現在の「半導体集積率」の状況が似ている

という感じがします。

この話の最終的な結果は、技術革新による急激な供給増に需要がついてこなくなり、各社値下げ→業績の急激な悪化と縮小を余儀なくされた時代があったよう。
(本による知識なのであまり詳細はわかりませんが…)

確か、急速な技術革新が必ずしも投資家にとってはメリットではない、というような内容だったと思います。


それを踏まえると今の半導体業界は一時期「スーパーサイクル」やなんやと言われていたり

半導体企業のどの経営者も
「中長期的に見たら今は一時的な停滞時期で、今後も拡大は続くだろう」
というような話も多いですが果たして本当なのだろうかと。

これまでの歴史を考えると「自分で自分の首を絞めてしまうような技術革新」が今後起こってしまう可能性も頭の片隅ぐらいにいれておいた方が良さそうですね。


時代は変わるし、いつでもまったく同じ状況で事業が行われているわけではない事も思えば
過去の教訓があてはまらないケースも絶対にあるとは思っていますが、同じ流れを繰り返している歴史がこれまで多くある事も事実です。

だとすると、同社の株を長期的に保有しておく事は安全なのかどうなのかというとちょっと疑問もあります。


いい頃合いを見つけて、一旦売却する事も今後視野に入れておいた方がいいのかな

という感じがします。(もちろん個人的な見方なので、どうなるかは誰にもわかりませんが)


でもだからこそ、コカ・コーラやP&G、ジョンソン・エンド・ジョンソン等の生活に欠かせない製品を不変的に提供できている企業は投資の世界でも強い、というのを改めて思い出した今回の決算発表でした。

(※今回の同社の悪化は技術革新じゃなくて貿易摩擦での利益減少なので別の話ですけどね)

 

 


※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。

最新情報をチェックしよう!
スポンサーサイト