大型買収を発表したアッヴィ【ABBV】買いか?静観か?

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バイオ医薬品企業のアッヴィ【ABBV】

今更ながら、先日大型買収を発表したアッヴィについて調べてみました。

ずっと興味はあったのですが、色々な方が調べられていたのでなんとなくわかったつもりでいましたが先日「株式投資の未来」を読み直していて、今がアッヴィ株取得のチャンスなんじゃないか?と急に気になり調べてみました。


まず、最初に結果から言いますと、

昨日アッヴィホルダーとなりました。(少量ですが)

なかなか悪くない株価で買えたと思っています。
週末の決算発表後の動き次第では本格的に追加購入しようかとも考えています。

さて、それでは早速同社について見てみましょう。


アッヴィの業績について


今回は買収に焦点をあてていますが念のため業績についても簡単にまとめてみました。ささっと見てみましょう。

売上&各利益については前期は一時的な費用が発生したため減益となっていますが、事業としては売上も伸び続けていますので問題ないようです。
四半期ごとに見ても基本的には右肩上がりで推移しています。


続いて、キャッシュフローの状況です。
主に営業キャッシュの増加による、フリーキャッシュフローの増加。こちらもまったく大丈夫そう。

最後に一番気になる配当金について。
長期保有にうってつけですね。EPSも基本的には伸びていっていますし配当金についても連続増額なので再投資によって非常に将来的なリターンが期待できそうです。



【株価急落の要因】 アラガン買収

先に一通り業績を見たので次はいよいよ本題です。

アッヴィはリウマチ等の治療薬である「ヒュミラ」を柱として様々な医薬品を開発しており非常に配当利回りが良いことから、長期投資家・高配当投資家に大人気の米国企業です。

ですが、先日の買収案件の発表によって株価が急落していました。


(表面的な)暴落の原因は
アラガンの買収

(+「ヒュミラ」に対する懸念が表面化??)

です。


きっかけとしてはアラガンの買収が原因にはなりますが、
そもそもの原因は同社の売上の半分以上を稼ぐ
ヒュミラの減速への懸念

による所が大きいです。

同社の一番である圧倒的な稼ぎ頭「ヒュミラ」は、2016年に特許が失効し海外市場向けが競合のバイオシミラーによる影響が出始めてしまった事が要因と考えられます。

同社の株価がここ最近、元々低調だったのも上記の要因が原因ですね。

同社は売上の約半分以上をリウマチ等の治療薬である「ヒュミラ」という薬が占めており、その特許切れによる業績悪化が懸念されています。

実際にヒュミラの売上の多くを占める米国市場で特許切れの影響が出てくるのが2023年頃と言われています。

2018年前半までは海外向けも高水準で停滞していましたが、2018年の後半から欧州での売り上げが減少し始めました。

その要因は欧州のバイオンミラーが台頭し始めたから、です。

一番最近発表された2019年度Q1の決算発表でも減少は続いており、2019年通期ではヒュミラの海外向け売上は年間50億ドルを切るのでは?という懸念も出てきました。


まだ伸び続けている米国国内市場でも、遅かれ早かれ(2023年頃を目途に)バイオシミラーが出てくるのはほぼ避けられないため、同商品における懸念は引き続き継続しています。

その対策、次の一手という面もあって今回「アラガン買収」という流れになったようです。


買収による株式市場の反応は?

簡単に言ってしまえば、株価の動きを見てもわかるように多くの方には「悪材料」と捉えられてしまったようです。

巨額な買収額(債務も含めると830億ドル!)という事もあり、あまり良い印象ではなかったみたいです。

というのも、アラガンの売上も同社の主力商品「ボトックス」(しわ取り薬)に頼っており、次の一手が見えない事から株価の下落が続いていました。

アラガンの株主的には「助けてくれてありがとう!アッヴィ!」という感覚なのでしょう。


アッヴィの株主的には、今後も大きな売上が期待できそうな「イムブルビカ」等、期待できそうな製品もあるのに、市場の評価も低い企業をなぜプレミアムを付けてまで買収?という感じだったのでしょうか。


しかし今回の買収によってとりあえず2023年のタイムリミットまでは柱が2つになった事で今後数年のEPSは増加する予定と発表されています。

さらにはアッヴィの「イムブルビカ」の売上貢献度が更に高まる可能性も踏まえると2023年に向けて着々と次の主役を生み出す準備を整えている、ように私は思います。

新薬の開発(特に斬新的な医薬品はなおさら)には多額の資金が必要となるため、キャッシュを生み出せる製品がまだ健在というのは大きな魅力です。

本当にそんなに悪い買収なのでしょうか?

個人的には、何もせずタイムリミットを迎えてしまうよりも積極的に次の主役を生み出す、育てるというアッヴィの勢いも感じれて良い印象をもちました。



買収後のアッヴィはどうなるのか。

ちなみに「フュミラ」の次に期待されている、前述のインブルビカという薬がありますが、販売開始以来順調に伸び続けています。

ここ2年間ともに+40%の成長率を見せており、「フュミラ」に及ばずとも大きな売上を作っています。(ヒュミラの売上と合わせて確認。)


さらにまだ販売から何年もたっていませんが、C型肝炎治療薬の「マヴィレット」という製品も1年目から現在の「インブルビカ」と同じ水準の売上を作っています。

上記のように現時点でもそれなりに対策を取り始めており実際に同社の売上にも貢献し始めている物もあります。

そこに新たにアラガンのパイプラインも加わる事になります。

会社でいうと、
①やり手ベテランの「フュミラ」
②頼れる中間管理職「インブルビカ」
③若手のホープの「マヴィレット」
といった所でしょうか。

ここに、少し問題があるけど実力のある助っ人外国人「ボトックス」が参入、と。


こうやって見るとなんだかとっても心強いと思いますが、どうでしょうか。

ボトックス以外にもアラガンには、既に他にも売上に貢献している製品が多くあります。
将来的な貢献期待で見てもアラガンの片頭痛治療薬は27年までに米国で25億ドル以上の売上を上げるとの予想もあり材料は豊富です。

さらに今後開発が進めば新たな収益源となり得そうな後期開発品もあり、今回の買収によってフュミラの穴埋めをする基盤が整ってきているという見方の方が個人的には合っているような気がします。

これに来期以降のEPSが上がり、増配もほぼ確実。
元々豊富なキャッシュが買収によって更に強化される事で強力な開発力を得る。そして、開発リスクの高い新たな最先端の研究資金への調達手段に。
という事を考えれば、非常に期待できると思います。

マーケティング面を見ても、
現時点と将来においての2社のブロックバスターをアッヴィ自慢のマーケティング力によって、アラガンにとって一番ネックだった費用効率の改善を助け幅広く売り出せるラインナップが増える事で、お互いの不足している部分を補い合えるのでは、という気がします。


まとめ

今回は今更ながら、アッヴィについて調べてみました。

実は買収相手のアラガンについても色々と調べている途中なのですが時間がなかったのでとりあえず今回は基本的にアッヴィに絞って記事にしてみました。

もう一番最初でまとめの答えはでましたが、

長期投資家を目指している人がアッヴィ買うなら今!
です。

先日の株価下落で配当利回りも非常に高くなっており、配当金も連続増額しており長期的なリターンを狙うのであれば、今保有しておくのが一番だと判断しています。

ただ、今回の買収は市場でも良い評価と悪い評価どちらもありますので、投資判断は最終的には自分で判断するしかありません。

私も不安がない事もないですが、現時点では不安よりも期待の方が大きかったため、はれてホルダーとなる事ができました。
将来的に良い判断だと思える事を願ってます!

あ、アラガンについてもまた時間がある時にちゃんと調べてみます。

※投資は自己責任です。あくまで参考までにお願いします。

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