SQUARE【SQ】の今後の成長性を検証

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米国のFintech企業 SQUARE

先日、ブラジルのフィンテック企業「STONE」について検証をしてみたのですが
その時に、類似事業としての比較対象に

「SQUARE」(スクエア)

を挙げました。

やはり比較をするのであれば比較対象についてもしっかり理解が必要なため、
今回はモバイル決済サービスを提供している米国企業「SQUARE」について改めて調べてみました。

同社は2015年の11月にNYSEに上場を果たしました。
しかし、実際に株価が動き始めたのは2017年に入ってからです。

そこからは順調に拡大が続き、昨年の秋頃には上場来高値を記録し上場以来、10倍近くの規模へと成長しました。

今現在は不安定な世界情勢の影響もあってか調整のため時価総額300億ドル付近で停滞しています。

しかしながら同社がなぜこんなに注目されているのか。

それは同社の行っているビジネスと同じくらい「CEO」による所も大きいと思っています。

何故なら、「SQUARE」のCEOは、「Twitter」の創業者であり現CEOでもある
ジャック・ドーシー
である、というのも注目されている理由のひとつでしょう。

ジャック・ドーシーについてはまたの機会に、時間があったらまとめてみようかな、と思っています。

それでは、「SQUARE」の成長性について検証してみましょう。

↑前回、検証してみたブラジルのFintech企業

事業内容

それではまずは事業内容から見ていきましょう。

立ち位置としては一応

「中小の小売店向けにPOS関連のサービス・機器を提供している企業」

という位置づけになります。

今現在、行っている主力サービスについて簡単に説明をしておきます。

●決済サービス

スクエアリーダー…簡単、スムーズにカード決済を導入する事ができる決済端末の提供(サービス)している。
●POSレジシステム

スクエアレジスター…顧客・売上・在庫・従業員の管理まで行えるPOSレジ「SquarePOS」を提供している。
●融資事業

スクエアキャピタル…小売店向けの融資サービス(売上から一定の割合を返済していく)を提供。
●給与計算サービス

スクエアペイロール…小規模の小売店向けに給料計算サービスを提供。


現在、同社の国別の売上比率はほぼ米国国内(約95%)に集中しています。



日本でも決済サービス関連については既に事業を行っていますが、これまではあまり広げる事ができていませんでした。

理由として
主力である米国で使用されていた機器・サービスが、日本ではまだ未導入だった事
というのが大きな理由かと個人的に思っています。

例えば、旧式のものがイヤホンジャックに差し込んで使うタイプだったため、イヤホンジャックがついてないモバイル端末だと使いにくい、等の問題点がありました。

後半文章に後述していますが、この点も今年から改善されたため、同社のグローバル展開への取り組みが加速すればシェアが取れる地域は残されているという事にもなります。

(実は同社は2013年から日本でのサービスを開始しているのですが上記のような使い勝手の影響もあり、日本ではあまり順調には開拓はできていないようにも思っていました。)


直近の業績

それでは次は直近の業績について、見ていきます。

まずは一番最近である5/1に発表された四半期決算について。


【2019年1Q決算】
売上高:$9億5,900万(+43%)
調整後収益:$4億8,900万(+59%)
調整後EBITDA:$6,200万(+71%)
Non-GAAP EPS:$0.13(+$0.06)
フリーキャッシュフロー:$3,200万(△$1,960万)
(※大きな要因は「売掛金の未収金:$10億の影響。)


売上の内訳はこんな感じです。(カッコ内は前年同期比)

●トランザクション収益:$6.5億(+25%)
●サブスク型&サービス:$2.2億(+2.25倍)
●ハードウェア:$1,800万(+26%)
●ビットコイン:$6,500万(+92%)

全体で見ると売上高の伸び率が43%に対して、売上原価の増加率が36%と比較的コストを抑えられたものの、開発費や販促費が約$1億程度増加した影響で営業損失は△$2.2億と前年比ほぼ同額となりました。

業界別に見ると、サービス業が34%と一番多く次に小売りが17%と続き、他業態も各10%前後の構成比となっているようです。

次は今期の業績予測についてです。


【2019年2Q決算の予測】
売上高:$10億9,000万~11億1,000万
調整後収益:$5億4,500万~5億5,500万
Non-GAAP EPS:$0.14~0.16


【2019年通期予測】
売上高:$44億1,000万~44億7,000万
調整後収益:$22億5,000万~22億8,000万
Non-GAAP EPS:$0.74~0.78

を予想しています。


伸び率については過去の数字を見ていかないとわかりませんので四半期ごとの①売上と②売上総利益率のグラフを作成してみました。

2015.1Qの時に$2.5億だった売上は最新の2019.1Qでは約4倍近くの$9.6億となりました。

ちなみにこうやって見るとなぜか、
2Qのタイミングで売上が大幅に(約20%)跳ね上がる傾向
にあるようです。
なにか業種的な要因があるのでしょうが、今回はそこまで調べる事ができませんでした。

しかし、今期も2Qで大幅に伸びるとしたら恐らく次回の2Qでは$11億(+20%程度)を突破する見込みとなります。
(上の会社予想にもそのぐらいを想定しているので恐らくそうなるでしょう)


日本での取り組み強化

また、日本での事業展開についても決算資料に説明がありました。

●2025年までにキャッシュレス比率を40%にする日本政府の動き

●来年のワールドカップに向けてのキャッシュレス決済設備加速


を見越して、「三井住友銀行」との取り組みを強化する旨の記載があります。

そして、

今年3月には待ちに待った「スクエアリーダー」と「スクエアスタンド」の日本での販売が開始されました。

価格帯も同じような製品群の中でも非常に安価で取り入れやすい価格帯となっています。

特に「スクエアリーダー」は従来のイヤホンジャックに接続する方式の物から、タッチ式で決済できるタイプの物になり利便性が大きく向上します。

そしてなんといっても端末のシンプルでスタイリッシュなデザインが、iphone好きな日本人の間隔にマッチしそうです。
ここは見た目の問題ですが、最近営業を始めた多くの小売店を見ても非常に見た目にこだわっておりレジのスタイリッシュ化は結構、評価が高いのではと思っています。

また日本での拡大についてはSquareのサービスだと(※今の時点では)「電子マネー」が利用できないのはちょっと痛いぐらいですね。

ただし今広がってきている電子マネーやQR決済についても現時点では機能を備えていませんが、同社担当者の発表によると「ソフトウェアアップデートで対応できる」事を示唆しているため
必要となれば電子マネー・QR決済への対応も、早めに可能となるだろうという見通しです。


まとめ

日本でやっと話題になってきたキャッシュレス化の波は世界中では既に広がり続けており
中国や米国のキャッシュレス比率は約半分も占めており、対して日本はまだ20%程度です。

韓国については95%以上がキャッシュレスによる決済を占めています。

そのような状況を見ると確かにまだ拡大の余地が残っている日本市場を次の標的に選ぶのは自然なことなのかもしれません。

最近は電子マネー等も増えてきましたが、それでもまだキャッシュレスの主力はクレジットカードです。

政府もキャッシュレス化を強く推奨していますのでこれからのビジネス展開での優位性も高くなるはずです。

もちろん競合は多いですがTwitterをここまで流行らせる事ができたジャック・ドーシーであれば決済サービス業界でトップを狙う事も可能性としては低くないはずです。

では最後に、今後の成長を素人目線ながらに簡単に推測してみます。

2019年の通期が$44億5,000万程度になっているとすると、

2020.1Q:$12億5,000万
2020.2Q:$14億8,000万
2020.3Q:$15億5,000万
2020.4Q:$16億

程度で推移すると見たら、
2020年度通期売上は$58億(+30%)程度
になるのかなと想定しています。

また売上総利益率についてはそろそろ頭打ちのようにも思うので40%あたりで推移すると思っています。
(あくまで今の勢いが継続したら、なのであまり参考にならないかもしれませんが。)


しかしながら、日本を始めとした他国での取り組みも強化している事から、開発費・販促費の割合が先行して高くなる可能性もあるため、最終の利益についてはどうなるかちょっと難しい所です。


ただ、売上の伸びを見てもまだ鈍化はしていないように思えるので期待して良いと思っています。


それではまとめです。

割高だけど成長率に陰りが見えるまでは保有していて良いと思う!

という判断とします。


(わたしも欲しいのですが買い始めるのが1~2年遅かった、というのが正直な心境です。)

現在の株価としては高めな水準ですが、これからの成長力と拡大の余地を見てもまだまだ伸びていく分野・企業だと思うので恐らく時価総額は伸び続けます。

10倍になるかと言われると、なんとも言えませんが、5年後に数倍とかだったら全然問題なく到達するのではと思っています。


※投資は自己責任です。あくまで参考程度にお願いします。

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