パーク24【4666】は長期投資に値するのか

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パーク24を検証してみました

前回(5月30日)の決算を境に反発を始めたパーク24。

昨年10月頃に高値を付けて以来、業績も悪くないし、カーシェア関連株としても注目が高いはずなのになぜこんなに下げるんだ…と思っている方も多いと思います。

私もその一人でした。

今回の反発の要因となったのは何だったのでしょうか。

決算発表後の反発なので、今回の決算資料の中にそのヒントがあるはずです。

という事で「パーク24」の業績について検証してみる事にします。

パーク24の事業内容

恐らくほとんどの人が理解しているとは思いますが、当サイトで取り扱うのが初めてなので軽めに説明しておきます。

まず同社は現在、大きく分けて2つの事業を行っています。

①駐車場事業

②モビリティ事業

駐車場事業(国内・海外)

パーク24と言えば、イメージはやはり駐車場「タイムズ-Times-」を思い浮かべる方が多いと思います。

日本国内のみならず海外でも事業を展開しており、車社会である現代には欠かせない企業です。

ちなみに現時点の駐車場総台数は130万台以上と業界首位の地位を誇っています。

【国内】(前年度末比較)
●総運営件数:19,549件(+103%)
●総運営台数:736,836台(+101%)

【海外】(前年度末比較)
●総運営件数:2,512件(+102%)
●総運営台数:649,429台(+100%)

(※2019.10.2Q決算資料参照)

となっており、月次速報の推移を見ても減ってはいないが、大幅には増えないという状況です。

占有率(実際の駐車時間)の推移を見ても2019年5月までの占有率が46%と前年度は上回っているとしても、駐車場事業としてはそろそろ頭打ちも近い、という事でしょうか。

モビリティ事業

次がモビリティ事業です。

どちらかと言えば今同社の株が人気なのはこちらの影響が大きいのではないでしょうか。

・レンタカーサービス

・カーシェアリングサービス

・タイムズカー(トライアル)

上記の3つのサービスを基本に事業を行っています。

レンタカーサービスはまだ馴染みの深い一般的なレンタカーサービスですが、
ここ近年で急速に注目されてきているのがご存知の通り「カーシェアリングサービス」です。

(前年度末比較)
●モビリティ事業全体車両台数:58,478台(+7%)
(内、カーシェアリング用車両台数:25,010台(+6%))
●ステーション数:11,984ステーション(+6%)
●会員数:1,194,708人(+8%)

(※2019.10.2Q決算資料参照)

となっています。
こちらについては順調に伸びてはいますが、車両台数等の増加率としては10%以下に収まっています。

そして気になるのが「タイムズカー」のトライアルという部分です。

同社が発表した資料によると2019年1月から都内でトライアルを開始すると公表されています。
内容としてはレンタカーとカーシェアリングのメリット部分を組み合わせたサービスと言ったものです。

・最短15分~複数日数まで利用可能
・チャイルドシート・洗車等のオプションあり
・レンタカー並の車種バリエーション
・1ヵ月前からの予約に対応

2019年10月時点で、まずは1万台規模の提供を目指すとのことです。

現時点では、「タイムズカー(トライアル)」の検証中の詳しい成果等は公表されていませんのでこちらは実際に数字としてサービスの詳細が出たら再度検証する事にします。

直近の業績について

それでは、前回の決算を基にした直近の業績を見てみましょう。

【グループ全体】
売上高:1,541億円(+8%)
営業利益:99億円(+7.5%)
営業利益率:6.4%
純利益:56億円(+4%)

次に部門別の業績です。

●駐車場事業(国内)
売上高:807億円(+5%)
営業利益:134億円(+7%)
営業利益率:16%

●駐車場事業(海外)
売上高:330億円(+3%)
営業損失:△6億円(△5億円)

●モビリティ事業
売上高:404億円(+19%)
営業利益:30.5億円(+69%)
営業利益率:7.4%

個別に表すと上記のような業績になります。

ここから再認識できるのは、
「駐車場事業(国内)」の安定した業績を基にして「モビリティ事業」の拡大を図っている
という事ですね。

ちなみに「モビリティ事業」の1Qの業績が
売上高:213億円(+21%)
営業利益:13.9億円(+269%)
営業利益率:6.5%

でしたので2Q単体での業績は
売上高:191億円(+14%)
営業利益:16.6億円(+22%)
営業利益率:8.7%

となります。
売上下がってる…というよりも営業利益率が改善してる!?

という点に目がいきます。

これはモビリティ事業の収益化フェーズが拡大し始めているという事になるのでしょうか。

売上と営業利益、営業利益率についてのグラフを作成してみました。
モビリティ事業単体・各四半期単体の表です。

グラフからわかる事は、

どうも営業利益が改善しているというわけではないみたいです。

(先走ってはいけませんね、きちんと過去の数字もみないと…)

四半期ごとに大きく変動があるようで4Qにあたる時期は営業利益15%と非常に高いため、法人向け等の利益率の良い案件の売上計上が期末に上がっているのかな、という感じです。

どちらにしても

「2Qが特別良かったから株価も反発した」

というのはあまり当てはまらないようですね。

まとめ

決算内容を検証してみた所、
明らかな反発の要因と見られるような内容は見つけ出す事ができませんでした。

しかし、決算翌日の株価は大幅下落、そして翌日以降に急反発している事から業績だけではない色々な思惑で左右されている可能性が高そうです。

短期取引ではチャートの動きが基本的は重要になりますが長期投資に重きを置いている場合は、やはり

事業がうまくいっているか、いないのか。

これだけです。
それを踏まえ、同社の業績を見るとすれば、

モビリティ事業の拡大が続いていれば◎!

では最後に、現時点で拡大は続いているのか?という点を見て結果を出しましょう。

やはりモビリティ事業は順調みたいです。

4年平均の売上の伸び率は+15%

4年平均の営業利益の伸び率は+35%

さらに、2019年度2Qまでの進捗度合いも
売上高:403億(+12%)
営業利益:30億円(+69%)
と非常に順調に拡大を続けています。

欲を言えばもう少し売上の伸びが欲しい所ですが、今後、世の中がカーシェアへの関心が更に高まるにつれて伸びてくる事を期待します。

ちなみに現在のPERは約30倍ほどとなっており一般的に見れば若干割高ですが、期待されている企業であれば30倍はよくあります。

モビリティ事業が年30%程度の伸び率で成長するとしたら、今のままの株価ではいずれ割安になるのでしょうか。

めちゃくちゃ単純に計算してみたら

PERが15倍になるには

純利益が250億円を越えた時、という事は今の2倍の利益を確保しないといけない

※念のため誤解を招かないために言っておきますが、「めちゃくちゃ簡単に」ただ数字だけを見て計算しただけです。

成長企業であれば、2~3倍もあっという間に達成できますが、駐車場業界ではトップシェア、カーシェアリング業界でも上位に位置する同社としてはここ数年で到達するのは厳しそう、というのが私個人の感想です。

なぜかというと、カーシェアリングはテーマとしては魅力的ですが、

実際のここ数年の利益の伸びを見てもほぼ横ばい。
ここから再アクセルとなると何か大きな事業改革がなければ…。

もしくはカーシェアリングサービスについてはまだ投資段階の域でもあるので、事業基盤が整った後の収益構造の変化が利益率をを大幅に後押しするかもしれないので動向には要注意ですね。

ここまでの結果を踏まえてですが…現時点で長期投資に値するかどうかの判断は、

カーシェアリングサービスの動きが再拡大し始めたら投資したい!

という事にして、現時点では反発は見られますが一旦様子見とします。

同社については他にも色々な視点から見ていきたいところもあったので次回の決算発表の時にでもまた別の角度からも見ていこうと思います。

とりあえず、現時点での投資は保留という事で。

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