セレス【3696】の好調は本物なのか

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ポイントサイト運営企業 セレス


セレスの主な事業内容

セレスは、2014年にマザーズに上場した、スマホ向けのポイントサイトの運営をメインに事業を行っている企業です。

同社の業績は数字を見る限りでは順調に推移しているのですが
非常にボラティリティが高く、よく原因不明の急落や反転を繰り返している
独特なチャートの癖が強い銘柄です。

本来であればそんな企業に投資すると精神的に良くないので長期投資家の方は敬遠をしている銘柄だと思います。

※しかし、業績を見ると成長が加速しているように見えます。

業績の推移だけ見るとそんなにチャートで遊ばれるような業績ではないのではないか、と感じます。

そこで今回は同社の企業としての成長性を焦点にしてチェックしていきたいと思います。

まず、セレスの事業は大きく2つの事業に分かれます。

①モバイルサービス
②フィナンシャルサービス

の2つのセグメントに注力して事業を行っています。

●モバイルサービス

モッピーをはじめとする複数のポイントサイトの運営を主とする「ポイントメディア」とコンテンツごとに分けて情報サイトを運営する「コンテンツメディア」で構成されています。

●フィナンシャルサービス

仮想通貨・ブロックチェーンを用いたサービスの開発と、ベンチャー企業への投資リターンを得る事を目的とする投資育成事業を展開しています。

※同事業はまだ投資段階であるためほとんど売上はたっていません。

特にモバイルサービスの「モッピー」は、累計700万人以上が利用する国内最大級のポイントサイトという位置づけです。

現状は「モバイルサービス」が同社のビジネスの1本柱として引っ張っている状況です。

直近の業績について

直近の四半期決算である、2019.12月期1Qの決算内容を確認します。

売上高:40億(前年同期比+137%)
営業利益:2.2億(前年同期比+511%)

どうですか?数字だけ見ると尋常じゃない伸び率に見えますよね?これはなにかしらの構造変化があったのでしょうか。

では次に中身を見てみます。

まずは事業別に見てみます。

●モバイルサービス
売上高:40億
セグメント利益:6億

●フィナンシャルサービス
売上高:5,000万
セグメント損失:△2.2億

残ったセグメント利益である約3.9億から、主に一般管理費にあたる全社費用等△1.7億を差し引いて営業利益が約2.2億残る計算になります。

フィナンシャルサービスは問題外なので、モバイルサービスのみ中身を、もうひとつ深い所まで見ていきます。

【売上高】
・ポイントメディア:14億(前年同期比+42%)
・コンテンツメディア:9億(前年同期比+163%)

とモバイルサービス事業が大幅増収しています。

ただ増収の一番の要因は「連結」決算に変わったという点ですね。
子会社であるゆめみが通期で約20億円の売上増に寄与(予定)しています。

前期の業績を連結決算として出してみると実像は下記の数字を参考にした方がよさそうです。

売上高:40億(前年同期比+22%)
営業利益:2.2億(前年同期比△20%)

要は、「ゆめみ」が今期の業績に大幅に影響しているのが大きな要因です。

そして営業利益は、まさかの減益に陥ってしまいます。

なぜこうなってしまうのかというと、もうひとつの事業である「フィナンシャルサービス」で投資先の1.5億円の減損処理の影響が減益になってしまいました。

もしも減損処理がなかった場合は、
営業利益が3.7億となり前期比で約+25%増益というふうになります。

今後の成長戦略

同社が発表しているのは「ポイントメディア+α」という事で、
減益の要因になった「フィナンシャルサービス」での拡大を図っているように見えます。

モバイルサービスはそろそろ頭打ちが見えてきたので次の矢を。という流れだと思いますが

・マーキュリーによる仮想通貨交換業者登録を目指す。

・その他ブロックチェーン技術を応用した新ビジネスを模索?

と、現在の仮想通貨市場を見ると今後の展開には不安を感じます。

仮想通貨についてはまだまだ懐疑的な見方が強いのでそれを今後のメインの成長戦略に組み込むというのはちょっと怖い気がします。

コミュニティオとの資本提携

ちなみに6月6日に発表された「コミュニティオ」との資本提携という材料はどうなのでしょうか。

コミュニティオという会社を見てみると、まだ今年の3月に設立されたばかりの非常に新しい会社のようです。

公表資料によると、様々な価値に対してトークンを発行して、それを主に「社内通貨」として利用しインセンティブを付与することが可能となるプラットフォームを開発している企業のようです。

私の好きな保有株の「FRINGE81」みたいなイメージでしょうか。

HPを見てみましたが、

まだセレスの業績に寄与するようなイメージは正直感じ取れませんでした。

もちろん、新しい会社なので大化けする可能性もあるとは思いますが、現時点だけを見て判断すると、そこまで大きな材料ではないと判断します。

まとめ

今回はセレスの業績拡大は本物なのかという視点で同社の中身を見てみました。

個人的な見方をすると、前回の決算発表では数字だけ見たら超サプライズ決算でしたが中身を探ってみると拡大はしているものの想定内、というようなイメージを持ちました。

このように調べて見たらよく理解できる銘柄は他にもたくさんあります。

投資するしないは別として数字の見方を勉強するには良い銘柄ではないでしょうか。

決算の数字が良かったから飛びつくのではなく、一度落ち着いて決算の中身を精査してから行動した方が間違いの少ない選択ができるはずです。

それでは、今回のまとめです。

連結決算の影響で売上は爆発してるけど実際は特段の構造変化なし。
フィナンシャルサービスの将来性には疑問が残る。

というようなまとめとさせていただきました。


もちろん、私個人の見解なので本当にこの見方が正しいのか、
は自身で決算内容を見て判断しないといけないという事ですね。

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