ブレインパッド【3655】は長期投資に値するのか

スポンサーサイト

ビッグデータの最有力銘柄 ブレインパッド


昨年のAI・ビッグデータのテーマ株として一気に人気銘柄になった日本のビッグデータ関連銘柄の最有力成長株であるブレインパッドについて検証してみたいと思います。


2011年に上場を果たして以来、2018年に入るまで特に目立った動きがなかった同社がどうしてここまで注目されるようになったのか。


また、これからどのように成長していくのか日本の企業の中でも、数少ない今後が楽しみな企業の1社です。

なぜかというと、期待先行で業績が追い付かずに割高になっている他銘柄と比較しても、ここまでしっかりと業績も残しつつ成長を続けている企業というと、そこまで多くないのです。

株価が上昇している一番の理由は恐らくその部分が大きいはずです。

それでは、まず何をやっている企業なのか見ていきましょう。

事業内容

同社が主におこなっている事業は大きくわけて3つです。


【アナリティクス(データ分析)事業】

データ分野のプロフェッショナル人材によるデータ解析・コンサルティング、それに伴うシステム実装を行う事業。簡単に言うとデータの分析を行う事業。
基本的には「フロー型ビジネス」だが、長期に渡り取り組んでいる企業も多い。

①分析によるマーケティング支援
②AI等を用いた業務プロセスの効率化や最適化

などをメインに行っています。

【ソリューション事業】


事業内容は、データを活用したCRM(顧客管理)の改善やマーケティングを自動化するためのシステムや環境を構築して提供する事業です。
アナリティクス事業とは異なり、こちらは「ストック型」と「フロー型」が半々の割合で売上を構築しています。

自社で開発したシステム製品や海外製のシステム製品を取り扱って、顧客ニーズに合うシステムを選定しています。


【マーケティングプラットフォーム事業】

自社開発の機能を搭載したオリジナル製品をSaaS形式で提供する事業です。
こちらはほぼ「ストック型」のビジネスモデルであり、安定した売上が見込める。
DMP(データマーケティングプラットフォーム)市場のトップ製品である「Rtoaster」を主力に様々な製品を提供しています。

・「Rtoaster」…多彩なマーケティングアクションをデータから実現できるDMP市場のNo.1製品


と、上記の3つを主力として事業を行っていますが多くの横文字や、難しい言い回しが多くいまいちピンと来ないかもしれませんが
めちゃくちゃ簡単に言うと

「膨大なデータ(ビッグデータ)を目的に応じて、【自動的・効率的】(←ここ重要)に分析して、顧客の業績アップに繋げる」

ことを支援する企業、という感じです。(今風ですね。)


直近の業績

事業別の業績


次はそれぞれの事業部門の業績を見てみます。

2019.03.3Q決算

●アナリティクス事業

売上高:16億円(前年同期比+44%)
セグメント利益:7.5億円(前年同期比+80%)


●ソリューション事業

売上高:12.8億円(前年同期比+32%)
セグメント利益:3.6億円(前年同期比+82%)


●マーケティングプラットフォーム事業

売上高:10.8億円(前年同期比+10%)
セグメント利益:2.9億円(前年同期比+16%)


こうやってみると、3事業ともにバランス良く伸びている事がよくわかります。

中身を見て気になった点を挙げるとすると、

●アナリティクス事業は、
売上・利益ともに申し分ない伸び率ですが顧客数が増えていないため、人員増によるキャパUPが急務のように思います。

●ソリューション事業は、
顧客数も順調に伸びており、ストック型ビジネス案件も小幅ながらも安定的に増加中。ただし3Qはフロー型の売上の伸びが貢献。

●マーケティング事業は、
ストック型の売上が前期2Qあたりから横ばいが続き3Qの売上の増加分はフロー型の一時的な件数増による影響。
進捗だけ見るとこの事業が今のところ一番心配なところ。


全体的な業績


ちなみにブレインパッド全体で見るとここ数年の通期予測を含む進捗なこのようなグラフになります。

売上が順調に伸びている所は非常に良いのですが、売上の成長率は20%台で安定して推移しているのに対し、利益の伸びが鈍化している点は少し気になります。

その点については下で説明している中期経営計画の中でも説明されているので後ほど見てみましょう。


気になるプレリリース「AI-OCR×RPA」


決算説明資料の中で気になるプレリリースを見つけました。

同社の「ブレインロボ」でRPA領域においてEduLabと協業したというものです。


協業によって、

手書きの紙帳票を自動的にRPAで扱える形式に変換し管理システムへ登録できる

という超便利な処理が可能になったようです。
既に、開発済みの会社もありますが、ブレインパッドのシステム内に組み込む事で新たな顧客が興味を示す事を密かに期待しています。


次期中期経営計画

2020.6月期~2023年6月期の4年間で設定された経営計画が発表されています。


【2019.6月期の業績予測】

売上高:56億円
経常利益:11億円
利益率:20%


【2023.6月期の業績予測】

売上高:115億円
経常利益:20億円
利益率:17%

と、なっています。


個人的には少し保守的かなというイメージです。
年率20%の売上増としても売上高は100億程度しかありません。
PERから見ても、正直なところ物足りないのではないかと思ってしまいます。


決算発表後にものすごい勢いで急騰しましたが「締めの打ち上げ花火」にならないといいなと思います。
その後、5月22日を頂上に急落が続いていますが、この下落は結構続きそうな気がします。
(ホルダーの方すみません。個人的な見解です)


まとめ

今回は恐らく気になってる人も多いだろうと思い、先日の決算を基に長期投資に値する銘柄なのかどうかを見てみました。


利益を残せるビジネスとして、ビッグデータをしっかり活用できている点で同社は非常に素晴らしいと感じますが、
この市場が将来的にどの程度まで拡大するのかという所は未知数であり予測が非常に難しいと思います。


そこで決算の内容から今後の成長性を見出せたら保有しておきたいと思っていましたが

個人的な判断としては

4年後の業績予想が約2倍の成長力では割高過ぎる!

という判断に至ったため、様子見とします。


今後、市場拡大の見込みや大幅な計画修正(上方)があればその時に再度検討してみようと思います。

ビッグデータ界隈は今後は競争も激しくなり、海外勢も今以上に入ってくるでしょうから厳しい状況になると思われますが日本で数少ない「期待できるテーマ株銘柄」には間違いないので、これからも定点ではチェックを続けていきます。

最新情報をチェックしよう!
スポンサーサイト