ウーバー・テクノロジーズ【UBER】はいつ黒字化するのか

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ライドシェア大手 ウーバー・テクノロジーズ


今年に入って一番注目を浴びたIPOは恐らくここではないでしょうか。

今年上場したばかりの米ライドシェア大手のウーバー・テクノロジーズ。

大きな期待を受けて上場したはいいものの、上場前からあった収益に関しての懸念が大きく、IPO価格を大きく下回っての船出となってしまいました。

UBERが今後どうなっていくのか検証しみたいと思います。


UBERの事業モデル


まずはご存知の方も多いと思いますがUBERの事業モデルについてです。

大きく言うと「配車サービス」である、

ライドシェアリングサービスの最大手

です。


日本では法律の関係で提供側はタクシーのみで個人ではドライバー業務を行う事ができません。外国では一般の人でもドライバーとして働く事ができます。

日本ではあまり魅力を感じませんが外国では細かい手間ややり取りが省けてすぐに利用できる事から拡大しているビジネスモデルです。



もうひとつの大きな収入源が

フードデリバリーサービス Uber Eats

です。

簡単に言うと、「出前」です。


では、出前とフートデリバリーの何が違うかというと

配達業務を委託できるという点です。


飲食店を始め、配達業務には意外と大きなコストがかかります。

私も弱小ながら経営者としての経験から配達用の人員を雇うというのは結構慎重になります。

しかし、人員を雇わずに必要な時だけ配達をアウトソースできるのであれば手数料を払ってでもお願いしたい所は多くあると思います。

客側としても例えば人気店の味を自宅で仲間達と楽しむ事ができるのであれば需要は多くあるはずです。パーティーの多い外国であればなおさらです。


そんな2つの柱を構え上場を果たしたUBERですが、さっそく苦戦しています。

UBERの将来性は期待できるのか、色々な視点から見ていきましょう。



直近の業績

まずは一番大事な業績からです。

UBERの場合は、この「業績」の改善に目途がつくかつかないのか

というのが大きな注目点としてあります。

(もちろん目途がつかないとなったら今の時価総額は、明らかに実態のない「UBERバブル」という事になりますが…)


そして同社が5月30日に発表した第1四半期決算の結果がその懸念をますます強めてしまったように私は思います。(株価は今回の決算でそこまで反応していませんが)


●売上高は前年同期の20%増。 (調整後売上は14%増)

● グロスブッキング(運転手への支払いを差し引く前の取扱高)は34%増。

● そして純損失は$10億

と非常に厳しい業績が続いています。


売上は伸びてはいるものの、その伸び率の程度が20%と成長段階企業として見ると物足りなく鈍化しているという判断。
なおかつ純損失はまだ$10憶ドルと収益化への道が見えない。

というのがおおよその見方で間違いないと思います。


決算時の説明によると

マーケティング費の売上高比率が2Qでは低下するとの見通しも発表したが、厳しい状況には変わりないように思います。

識者の間でも、ひいき目に見ても収益化するのは遥か先になりそうだという声も上がっているほどです。


もう少し掘り下げて金額ベースで確認してみます。


●Gross Bookings(支払い前売上高):$146億(+34%)

● Revenue(売上高):$31億 (+20%)

● 月間アクティブユーザー:9,300万人 (+33%)

※↑ユーザー数で言うと前四半期比では+2%しかなかったため、ここは要注意です。この業態にとってはユーザー数の鈍化が一番きついはずです。

● Loss from operations(純損失):$10億 (-$6.3億)

● 営業キャッシュ:-$7.2億(前期-$3億)

※ちなみに前期の1Qでは、Grab等の売却益(その他収益)が約$9億発生しています。

業績の数値をこう見ると改めてやっぱり厳しい感じがします。

やはり、Uberの今後の成長性に魅力はないのでしょうか?


Uber Eats事業の成長性

しかし、売上の中身を見てみると少しだけ希望が見えてきます。


【売上高の詳細】

①ライドシェア:$23億 (前年比+9%)

②Uber eats:$5.3億(前年比+89%)


中身を見てみるとUber Eats事業はまだまだ成長力をキープしており、売上の伸びが凄まじいです。

Uber eatsはレストランから手数料を支払われそこから運転手に賃金を払う、というようビジネスモデルです。


しかし、こちらも競合が多く他企業との価格競争が激化しており、思うように利益がとれずに収益面では苦戦を強いられています。

こちらもまだ収益化はできておりませんが、ライドシェアの成長に鈍化が見られる以上、今後の市場の期待はこちらにも向かうと思われます。

今までも一定の注目度はあったUber Eatsですが、ここにきてこの成長力は新たな好材料としても評価できます。


サービス業の人手不足が見られる中、飲食業界の売上アップの施策として顧客が増える可能性は高いです。

配達業務は、車両費や人件費など意外とコストがかかるため、そこをアウトソーシングできるのは非常に魅力的です。


しかし次の四半期決算で2つの事業ともに鈍化が見られるようであれば、投資には値しないのではないかと感じます。



競合との争いが激化


どちらの市場も競争が非常に激しく、これからどんどん淘汰され最後に残った企業だけが利益を得る事ができるという陣取り合戦の真っただ中です。

確かに1位を取る確率は競合に比べ高いかもしれませんが利益がどれほど残るビジネスモデルなのか、という点を考えると

そもそも時価総額はどのあたりが適正なのか、と探るとこれからテンバガーになるほどのビジネスモデルではないようにも思います。


そして、配車サービスの競合であるLiftの伸び率も見過ごせません。

伸び率でいくとここ数年はLyftにリードされており、シェア率が大事な業種ですのでここも要注意です。

ただし、詳細がわからないため一概には言えませんが、シェアの高いUberに登録している人がLyftにも登録したというだけの場合もあると考えると伸び率だけ見てもその内側はよくわかりませんね。


それでもLyftに押されているという状況には変わりありません。

じゃ、それはそれで配車サービスの需要は頭打ちになってるんじゃないの?

という意見もあると思います。


私もどの程度の潜在需要がまだ残っているのかわかりませんが、もし本当に頭打ちに近づいているとするとこれ以上の大幅な伸びは期待できない=収益化する目途が立たない。

という事になります。

まだまだ新しいサービスではあるので、頭打ちだとは思いませんがなにか刺激策がないと急激な伸びはこれからも期待できないでしょう。



まとめ

今回、Uberはいつ黒字化するのかというテーマで調べてみましたが


一言でいうと

黒字化する日は来ない可能性もあり、来るとしても遠い未来

になるのではないかな、と現時点では判断します。


そして、まったく関係ないですが両社の筆頭株主がどちらも日本企業というのはなんだか面白くなりそうとも感じます。

ソフトバンク対楽天。プロ野球球団でも争って、ライドシェア業界でも争う、と。

投資には関係ないですけど、どっちが勝つのか勝負の行方 (どちらかが収益化) が気になりますが決着が付くのは、上記にも書いたように恐らくまだまだ先の未来になるでしょう。


最終的な投資判断としては、

まだまだ高い!様子見!

すみません、時価総額の大きさと黒字化までにかかる時間を考えるとやはり現段階ではかなり割高かな、なんて思ってしまいます。



…そんな事を言っている私ですが実は極々少数ですがUBER株を保有しています。


1株38ドルの時に買ったので一応まだプラスですが、近いうちに含み損に変わるんだろうなとも思いながら気長に保有しておく事とします。

皆さんも超話題の企業には間違いないので宝くじ・お守り感覚であればもっていてもいいかもしれませんね。もしかしたら上手くいけば超長期でみたらお小遣い程度にはなるかもです。

(投資効率は非常に悪いですのでおすすめはしませんが。)


ちなみに副業的な視点で見るとUber Eatsのバイトは意外と実入りが良さそうなので時間に余裕があって、都会に住んでいる方であればそういう方向性での収入アップもどうかな、なんて思った所でここまでとします。


また次回の四半期決算が出たタイミングにでも再度掘り起こしてみようと思っています。

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