SUMCO(3436)は割安なのか検証してみた

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SUMCOの株価は割安なのか?



米中貿易摩擦のさらなる激化やスマホ需要の落ち込み、景気後退の波

という今の現状を踏まえると、本来であれば

買うべきではない。

というのが率直な所かと思っています。



ここまで揺さぶられるのは景気敏感株としての面も大きく影響していますし、米中貿易摩擦も、今後のハイテク産業の覇権を争う側面も持つのでリスクオフで売られるのは仕方ないとは思います。



ただ、SUMCOの直近の業績はまだ崩れていません。

次回の決算発表で減益となる事は恐らく確実ではないかとは思っていますが、



経常利益率が25%

と、前期は利益率も抜群でした。



QoQで見ても売上総利益率34%→32%へ2ポイント減少。

SUMCOのPERは

6倍を下回りそうな勢いです。

市場の予測は将来的に現在の利益が約半分ほどになると予測しているようなイメージだと思います。(PER12倍とすると)



他の半導体関連企業を見てもPER10倍を下回っている所も少なく、なぜSUMCOだけここまで下げるのか調べてみました。

ここ数年、話題になっていた半導体の「スーパーサイクル入り」とは何だったのでしょうか…

さて、気を取り直して検証してみましょう。



SUMCO株価低迷の外的要素



考えられる理由としては

  • 米中貿易摩擦
  • 中国の国内生産の加速
  • スマホの販売低迷
  • データセンターの投資抑制



米中貿易摩擦

ここについては、ご存知の通り原則として他の日本企業も同じ状況にあります。

中国に向けて半導体に関連する部品や製造装置の増産を考えていた日本企業にとってはどの企業にしても多かれ少なかれ更に影響がでるはずです。



特にハイテク関係を始め、日本の要である製造装置や高品質部品の製造企業への悪影響は大きく、そうなると芋蔓式に今でさえ財務状況の厳しい下請けの町工場へしわ寄せが必ずいきます。

そうなると工場は事業を維持できずに技術のあった町工場は廃業。

すると日本のアピールポイントである技術力も衰退し今後の日本の世界的地位・競争力は大きく衰退する事にも繋がるように思います。



そう考えるとまだまだ成長余地のある中国や、ハイテク産業で先頭を走る米国以上に日本への影響の方が実は大きいのかもしれません。

さて、若干話がそれましたので…次の理由に。



中国国内生産の加速

2018年度の中国ファブ(前工程)投資が大幅に増えました。



現状としては中国のシリコンウエハーサプライヤーの生産技術にまだ不安があり、SUMCO等が得意とする200mm/300mmの製造が技術面で遅れをとっています。

そのため、国内の需要をカバーするため大口径シリコンウエハーの製造を支援する政策もとられています。

そのおかげ(そのせい?)で既に複数の中国企業で成果が出始めているようです。

ですが、シリコンウエハーの生産には工場設備等の関係もあり、実際に供給に追い付くほどの生産量強化には何年もかかると言われています。



しかしながら今後2~3年の内には需給が追いつくと見られているので、約80%が海外向けであり、そのうち半分以上が韓国を始めとするアジア地域に主要な取引先があるSUMCOにとっては悪材料には間違いないようです。

そのため将来的な供給過多による価格低下(利益率低下)・競争激化(売上減少)が考えられます。



SUMCOはIRで高精度等の技術的優位性をアピールしていますが、日本企業の丁寧なモノづくりがいまだ健在なのか、今回の半導体市場で今後どのような立ち位置に収まるのか注視が必要だと感じます。



スマホ販売の低迷

SUMCOの一番のお得意先に世界的大企業のサムスン電子(韓国)があります。

サムスン電子と言えば、スマホを始めとする電子製品メーカーであり韓国株式市場の時価総額の内の約25%を占める大企業です。



そんなサムスンが世界中の20%を超えるトップシェアを誇るのが

スマートフォン。

そのスマホ市場が昨年からついに後退を始め世界スマホ出荷台数は前年比-4%。



そんな中でもやっぱり中国が話題に上がります。

出荷台数の約3割を占めると言われる中国の減少幅が-10%を超えました。

2019年は再度、小幅ながらもプラス成長に転換するとの良そうもありますが果たして本当にそうなるのでしょうか。

正直な所、どこを見てもスマホが再度盛り返すにしては材料が多くないように思います。



ここでもし本当に成長に戻るとするのであれば、貿易戦争の鎮静化、新興国での需要増が必要不可欠になるのではないかと感じます。



ただし、少しだけですが希望の光もあります。

それは折り畳みスマホこと、フォルダブルスマホの存在。

(ちょっとトラブルがありますが)サムスンを始め、世界中のスマホメーカーが力をいれている新しいタイプのスマホの登場です。

しかしながら、折り畳みになる事での優位性や存在意義がそこまで大きくアピールできない点もあり、どこまで魅力的なものになるのかはまだ未知数です。



データセンターの投資抑制

ここについては、一時的な物だと思っています。

なぜならIoTやAIを始めとするこれからの世の中に通信料の爆発的な増加は変わりようのない事実と思えるからです。



今は上記でも述べた貿易摩擦の影響で一時的に設備投資を抑制していますが中期的に考えてもここは盛り返す事は間違いないと思います。

あとはデータセンター向けとしての需要にどこまでSUMCOのウエハーが入って行けるかという所かと思っています。



SUMCOの直近の業績

上記の世界情勢も踏まえた上でSUMCOの業績を客観的に見ていきます。



【2018年12月期】

  • 売上高:3,250億円
  • 経常利益:851億円
  • 最終利益:585億円


最初の方で紹介した通り、前期までは経常利益25%の優良企業です。

売上も安定しており、やっぱりPER6倍台とは思えない業績ですね。



前回の決算発表では「1~6月期を底に回復する」とのコメントもありましたが、その時点では米中貿易摩擦が激化するかしないかのタイミングだったため、恐らく悪化した今の状況は織り込んでないのではないかと思います。

そうすると、その時に発表した上期予測が17%減益よりも悪化する可能性もあり、下期についてもそれと同じかもしくはそれ以上の減益となる可能性もあります。



今の状況を見て率直な意見を言うとすると



米国と中国次第!

色々調べてみましたが、どう考えてもこの理由次第です。



シリコンウエハーについては専門家の間でも意見が真っ二つに分かれる所なので、わたしには判断が難しすぎました…。



まとめ

しかしながら、最近のSUMCOの株価については決算が良くても悪くてもだいたい株価は下落します。

逆に言うと、他の類似企業に比べても異常に下がる勢いが早すぎるようにも思えます。



そうなれば底をついた後、もしくは米中の間に同意の道が見えた時に反発した時の力もなかなかの勢いになるようにも感じます。

株価もなかなか手ごろな水準まで下りてきたので、試しに少量保有しておいても良いのではないでしょうか。

ここまで急落していても「産業のコメ」と呼ばれるシリコンウエハーの高シェア企業です。



業績で見ても、

2016年の株価1,000円を下回った時で売上2,110億の営業利益140億円でした。

需要が安定しない半導体関連株のため、過去の反省から見ても大きく上下するため手を出すのを控えている人もいると思いますが、

逆を言えばずっと保有していればいつかは必ず助かるとも思えます。



私個人の結論としては

1,000円を下回ったら買っておこう!

です。

(安易ですみません。でも恐らく1,000円のラインは重要だと思います。もちろん、反発の力が見えないまま900円を切れば、ずるずる500円まで落ちると思うのでその時は一旦避難が必要ですね。)



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