
営業費用の中身
まず確認したい所が、今発生している販促費は一時的なものなのか、という点。
- 人件費:3.5億円/Q
- 広告費:1.2億円/Q
- その他費用:2.3億円/Q
- 外注費:0.6億円/Q
四半期単位の販促費は約7.6億円。同じく四半期単位の売上総利益もほぼ同額で推移しています。
投資を強化するためにあえて同額にしているのであれば問題ありませんが、売上総利益=営業費用がずっと同額付近で推移するのであれば非常に危険です。
人件費も売上の伸びと比較すると若干ですが増加傾向にあります。業務拡大に伴う人員の増加も仕方がないのでここはそのうち安定していきそうです。
広告費については、業態的に継続的にかかる費用と思っていた方が良さそうです。今後、拡大のために更なる投資を進める時期もまだあると思いますので場合によってはもう少し上がる可能性も高いように思います。
気になるのがその他費用の2.3億円。
ただし詳しい詳細はわからないので、なんとも言えませんが売上の増加とともに増えているのを見るとここも一時的な物ではないように思います。
直近の売上総利益と人件費を比較
下の表は直近の3年間の業績の表です。

こちらは、人件費と売上総利益(人件費率)のグラフです。

2017.9.1Q時点頃から人件費に対して売上総利益が上放れしているのが確認できます。
売上総利益に対する人件費率も70%から1番最近の四半期決算報告では40%付近まで下がってきています。
これは非常に順調に推移していっていると思って良さそうです。
この人件費率がどこまで抑えれるかが今後の拡大スピードの鍵となりそうですね。
ただ、収益拡大がスピードに乗るのはもう少し先になるかもしれないですね。
現時点では、収益化したとしても利益をバンバン残せるかというと少しどうかなと思う部分もあるように感じます。
現在の株価
2019年5月23日時点での株価は1,350~1,400付近で推移しています。
直近の決算発表で売られた後、また買われ始めているというような状況です。
過去のチャートを見ても1,290円あたりが底値だったのかなという印象ですね。
時価総額にすると約210億円程度。
さて、この金額は安いのでしょうか、それとも高いのでしょうか。
個人的な見方ですが
現時点では高すぎる。将来的には妥当かな?
と感じています。
今は純利益が8~10億円を想定された場合の株価のように思います。
ものすごくザックリ想定してみた場合ですがこの水準になるのは順調に成長しても3~5年間はかかるのではないか。と感じます。
まとめ
これからの日本にとっても大きく成長して欲しい企業だという事を改めて再認識しました。
ただし、今後の収益化・利益拡大の点については現時点では大きな利益を残す姿がイメージしにくく、まだ不安な点が払しょくできないのも事実なようです。
恐らくまだ投資フェーズだと思いますので、これが回収フェーズに入った一歩目の決算発表に注目したいと思います。
よって、今回検証してみた結果は
大きな期待を持ちつつもう少し様子見
予想以上に株価が下がるようであれば購入しておいても問題なし!
という事にします。
今後の日本でどこまでフリーランスや副業が広がっていくのか、にも引き続き注目ですね。
プラットフォーマー企業であるという点は、とても有利なので活かしつつ、それに付随した収益性の高い新たなサービス(もしくはシステム化)が出てきた時にもう一度検証してみようと思います。
コストを抑えながら契約数の増加を図る。副業やフリーランスがもっと一般的になった時に一番恩恵を受ける企業には間違いないはずです。